2011年07月12日14:19
夏はじまるこの時期、舞阪港の三枚刺し網で獲るアマダイ漁が
盛んとなる。
関西を中心に最近では関東でも高級料理魚として人気の美しい
アマダイの漁をする漁徳丸に乗せていただきました。
早暁、天竜川の冷たい水が遠州灘の温度の高い海に流れ出すと
海霧が発生する。
同じ漁をする舞阪港の僚船がしきりと無線で話しかけてきます。
「こちらは太陽が見えた」「明るさしか見えない」海霧は周囲
数マイルを覆い、時には明けはじめた空の光をさえぎってしま
うのです。
アマダイ漁の網は三枚刺し網、三重になり両側が荒い網、真ん
中が細かい網となり、魚は外側をすりぬけたら袋のように包ま
れてしまいます。
その450メートルもの網が投入され、それに続き曳き綱が片側
350メートル投げ入れられていきます。
網の片側づつに繋いだ長い綱は片側が投入終わればブイと旗ウ
キを浮かべます。
それを放し、また片側の網側に船を進め縄をつけて投入します。
常に片側の網についた綱を曳くようになります。
二隻で曳くならば片側を曳けばよいのですが一隻で曳くこの漁
は海底にオモリで沈み、丈夫が浮いて直線に広がった網を片側
づつ絞ってゆく曳き網漁です。
漁徳丸はまずは「一回目」と呼ばれる片側の端を折り曲げて曳
きはじめます。三回の曳きで最終的に楕円に絞り込むための最
初の曳きをはじめます。
霧が次第に晴れはじめ、1マイルほど隣で操業する僚船の姿が
ぼんやりと見えはじめています。
漁徳丸 アマダイ刺し網曳き綱を下ろす≫
カテゴリー │漁徳丸遠州灘アマダイ漁
夏はじまるこの時期、舞阪港の三枚刺し網で獲るアマダイ漁が
盛んとなる。
関西を中心に最近では関東でも高級料理魚として人気の美しい
アマダイの漁をする漁徳丸に乗せていただきました。
早暁、天竜川の冷たい水が遠州灘の温度の高い海に流れ出すと
海霧が発生する。
同じ漁をする舞阪港の僚船がしきりと無線で話しかけてきます。
「こちらは太陽が見えた」「明るさしか見えない」海霧は周囲
数マイルを覆い、時には明けはじめた空の光をさえぎってしま
うのです。
アマダイ漁の網は三枚刺し網、三重になり両側が荒い網、真ん
中が細かい網となり、魚は外側をすりぬけたら袋のように包ま
れてしまいます。
その450メートルもの網が投入され、それに続き曳き綱が片側
350メートル投げ入れられていきます。
網の片側づつに繋いだ長い綱は片側が投入終わればブイと旗ウ
キを浮かべます。
それを放し、また片側の網側に船を進め縄をつけて投入します。
常に片側の網についた綱を曳くようになります。
二隻で曳くならば片側を曳けばよいのですが一隻で曳くこの漁
は海底にオモリで沈み、丈夫が浮いて直線に広がった網を片側
づつ絞ってゆく曳き網漁です。
漁徳丸はまずは「一回目」と呼ばれる片側の端を折り曲げて曳
きはじめます。三回の曳きで最終的に楕円に絞り込むための最
初の曳きをはじめます。
霧が次第に晴れはじめ、1マイルほど隣で操業する僚船の姿が
ぼんやりと見えはじめています。