漁徳丸 アマダイ刺し網曳き綱を下ろす

カテゴリー │漁徳丸遠州灘アマダイ漁

漁徳丸 アマダイ刺し網曳き綱を下ろす

夏はじまるこの時期、舞阪港の三枚刺し網で獲るアマダイ漁が
盛んとなる。
関西を中心に最近では関東でも高級料理魚として人気の美しい
アマダイの漁をする漁徳丸に乗せていただきました。

早暁、天竜川の冷たい水が遠州灘の温度の高い海に流れ出すと
海霧が発生する。
同じ漁をする舞阪港の僚船がしきりと無線で話しかけてきます。

「こちらは太陽が見えた」「明るさしか見えない」海霧は周囲
数マイルを覆い、時には明けはじめた空の光をさえぎってしま
うのです。

漁徳丸 アマダイ刺し網曳き綱を下ろす

アマダイ漁の網は三枚刺し網、三重になり両側が荒い網、真ん
中が細かい網となり、魚は外側をすりぬけたら袋のように包ま
れてしまいます。
その450メートルもの網が投入され、それに続き曳き綱が片側
350メートル投げ入れられていきます。

漁徳丸 アマダイ刺し網曳き綱を下ろす

網の片側づつに繋いだ長い綱は片側が投入終わればブイと旗ウ
キを浮かべます。
それを放し、また片側の網側に船を進め縄をつけて投入します。

常に片側の網についた綱を曳くようになります。

漁徳丸 アマダイ刺し網曳き綱を下ろす

二隻で曳くならば片側を曳けばよいのですが一隻で曳くこの漁
は海底にオモリで沈み、丈夫が浮いて直線に広がった網を片側
づつ絞ってゆく曳き網漁です。

漁徳丸 アマダイ刺し網曳き綱を下ろす

漁徳丸はまずは「一回目」と呼ばれる片側の端を折り曲げて曳
きはじめます。三回の曳きで最終的に楕円に絞り込むための最
初の曳きをはじめます。

霧が次第に晴れはじめ、1マイルほど隣で操業する僚船の姿が
ぼんやりと見えはじめています。



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