舞阪釜揚げしらす丼 新居駅前はづき

カテゴリー │☆浜名湖の旬



南浜名湖は海の産地、遅い台風は今週をかけ迫ってきますが、既に大波は遠州灘に届いています。
遠州灘への漁に迎えない舞阪港、新居港ですが、夏休みに南浜名湖を訪れるならば、舞阪・新居らしいご馳走をお召し上がりください。

JR新居(あらい)駅前にある「はづき」の「釜揚げしらす丼」です。

釜揚げしらすとは、舞阪・新居港で揚った最も大きさが揃い、美しいしらすを使って加工する最も水分量が多いしらす干しのこと、やわらかく真っ白なしらすは絶妙な塩味と共に楽しむ、夏の滋養のひとつです。

たっぷりうれしい釜揚げしらすに、ネギ、黄身、お好みでワサビをのせ、醤油をまわしがけしてかきまぜる、夏の楽しみです。



はづきの釜揚げしらすは、毎日舞阪・新居しらす漁を競り場から加工場から様子を伝えてくれる「舞阪しらす親分一家」こと丸昌河合商店の釜揚げしらすを使っています。

新鮮しらすを煮窯で煮た後、ほとんど乾燥工程を通さない釜揚げしらすのやわらかさはご飯になじみ、しらすをワシワシと食べてゆく喜びがあります。
夏のこの時期は体が暑さに負けてしまう時期、ひんやりご飯にしらすの塩分と香りを楽しむご飯に、セットでミニうどんやそばがついています。

食べる夏対策、よいものを食べた感を楽しむ南浜名湖のご馳走のひとつなのです。
お帰りにはJR弁天島駅から渚園へ向う道にある丸昌河合商店直売店で自慢のしらす干しをお買い上げください。

※取材協力:はづき
舞阪しらす親分一家
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舞阪港の三月 タイ網漁漁期はじまる

カテゴリー │☆浜名湖の旬



南浜名湖は海の産地、三月と共に解禁される網で漁師さんが舞阪に春の活気を港に連れてきます。
「タイ網漁」です。※写真は昨年の3月1日のものです。

タイ網漁はしらす漁の船が粗い網を積み、二艘で遠州灘に網を曳き、主に活マダイ・クロダイなどを活かしたまま港に運ぶ漁のこと、春の遠州灘を泳ぐ魚がタイと共にやってきます。船のデッキ下にあるカンコウ(生簀)から大ダモですくいあげる魚たちはさまざま、飛沫をあげる魚を大ダルに移し、競りにかけていきます。



舞阪港では活魚を「活かし」と呼び、鮮度を保つよう競りも船の真横で行われます。遠州灘を泳いでいた魚たちは、船の生簀を泳ぎ、競り後は仲買さんの生簀に放たれます。



遠州灘のマダカ(スズキ)です。活かし、氷り締めとさまざまな魚が揚がるタイ網漁はじまれば舞阪の春、底曳き漁・タイ網漁が揃う三月は港の活気が浜名湖のシーズンはじまりを感じさせてくれます。



タイ網漁船のカンコウから出てくる遠州灘の幸は、舞阪港の春シーズンのはじまり、底曳き漁と揃い、魚種が増える舞阪港のお魚にご期待ください。また舞阪港の仲買さんなどからお求めください。

※取材協力:浜名漁協 漁新丸
裕丸遠州灘鯛網漁
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浜名湖 牡蠣はドンブリ・焼き・天ぷらで食べるもの

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南浜名湖は海の産地、私たちが起きるずっと前、寒の舞阪から出港し、奥浜名湖の養殖棚から牡蠣を揚げ、夜明けの舞阪港に水揚げに戻るのが牡蠣漁師さんの寒中の仕事、浜名湖牡蠣は今が旬の盛りとなっています。

牡蠣といえば「牡蠣フライ」と思うのは消費地の楽しみ方、舞阪や新居など産地では産地ならではの楽しみ方があります。
牡蠣丼です。

今年二度目の牡蠣丼をいただいたのは、舞阪港に近い食堂「晴美」です。
漁師町舞阪には漁師さんの楽しみ方で料理を出すお店あり、この季節は牡蠣丼・牡蠣フライなどを楽しめます。た
カツ丼のように一度揚げた牡蠣をもう一度煮たドンブリは、舞阪ならではの食べ方です。



こちらは浜名湖の牡蠣を食べさせる湖西市の食堂、浜名湖に近いお店のオススメはやはり牡蠣、焼き牡蠣は殻付きで皿の上、牡蠣の焼き汁をこぼさないようにツルリと焼き牡蠣の海味を楽しみます。



今年の旬の盛りにお楽しみいただきたい舞阪ならではの牡蠣の楽しみ方に「牡蠣の天ぷら」があります。舞阪近辺では浜名湖料理の「山本亭」と兄弟店「太助」のメニューにあるのが、牡蠣の天ぷら、素材のすばらしさを揚げたてでいただくのが天ぷら、牡蠣の天ぷらは舞阪の漁師さんの家庭料理として愉しまれているもの、山本亭・太助は浜名湖料理のひとつとして紹介しています。

旬の盛り、寒中に楽しむ浜名湖牡蠣、浜名湖料理店で舞阪の食堂で、近隣の居酒屋さんで楽しむのは今、浜名湖牡蠣の季節をお楽しみください。

※取材協力:晴美・山本亭・太助・喜楽
太助の浜名湖牡蠣の天ぷら取材
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篠原・舞阪新玉ネギ出荷はじまる

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浜松から西へ国道一号線を行けば、国道の南側の篠原・舞阪
の畑で寒中に旬を迎える野菜の収穫が始まっています。
風の中にもツンと揮発する「白玉ネギ」の出荷です。

ロードサイドで収穫するお母さんに話を聞いてみました。

「抜いた玉ネギの砂を手で落としていますが洗わないんですか」

 「出荷する玉ネギはね、水で洗ったりしたらダメさ、皮がむけた
ら台無しになっちゃうよ、こうして手(袋)で大切に砂を落とすのさ」

「新玉ネギは出荷がはじまったところですか」

 「よく育った畑からは年末にも出荷されているよ、これからは毎
日出荷するんだよ」



 「こうしてね、根っこを切り取って出荷するんだよ」

「これが名産の白玉ネギというんですね」

 「ああそうだよ、向こうの畑には黄玉も植えてあるよ、昔は砂がつ
いたまま出荷したもんだけど、最近は砂がついているといけないん
だって、住い方が変ったからね」



 「こうして葉もこのへんで切るんだけどね、切り取った葉も食べられ
るんだよ、ネギぬたにすると甘くておいしいんだ」

抜いたばかりの玉ネギは、根を切られて葉を少し残し出荷されていき
ます。話を聞く間も玉ネギの揮発が詰めたい風に加わり、目がツンと
してきます。

サラダ玉ネギとも言われる篠原・舞阪の新玉ネギ(白玉ネギ)は3月
頃まで出荷が続きます。そのハシリの収穫を見せていただきました。
ありがとうございました。

※取材協力:玉ネギ農家のお母さん
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浜名湖の冬に 海苔・牡蠣・新玉ネギ

カテゴリー │☆浜名湖の旬



南浜名湖は海の産地であると共に、これからの季節は陸(おか)
の産地となってきます。
来年への豊漁、豊作を祈り大晦日に期待の紹介をいたします。

大晦日の今日も浜名湖の海苔漁師さんが摘む冬の幸は青海苔、
浜名湖で育てられる海苔のほとんどが香り高い青海苔(ヒトエグ
サ)です。
黒海苔と混ぜて漉く舞阪名物のぶち乾海苔に加工され、または
生青海苔のパックで販売されています。



今日の午前まで浜名湖のハシリの牡蠣を水揚げするのが牡蠣
漁師さん、力強い本船が山と牡蠣を積んだ船を曳き、弁天島前
の海を行きます。



浜名湖牡蠣は全て手剥きされ、このように新鮮をパックされてい
ます。「大(だい)」の大きさの牡蠣は口いっぱいにほおばる大きさ、
中(ちゅう)はたっぷりの大きさ、小(しょう)は次々と食べられる大
きさです。

浜名湖の牡蠣は大中小とも思うより大きくてたっぷり、水に晒され
すぎた市販の真っ白の牡蠣とは別物、黄色(肌色のような)な肌
をしているのが自慢です。



一昨日、ハシリのハシリの新玉ねぎをいただきました。
浜名湖に近い篠原から舞阪に広がる玉ネギ畑から、いよいよ新玉
(しんたま)と呼ばれる白玉ネギの出荷が始まります。
スライスしただけで食べられる自慢の玉ネギは今がハシリ、新年か
ら旬を迎えます。

どうぞ来年も豊漁、豊作になりますようにと紹介させていただきます。

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浜名湖 寒ボラの季節はじまる

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南浜名湖は海の産地、浜名湖の防波堤・堤防・突堤から釣る
魚はさまざま、先日も舞阪港の突堤で船の写真を撮っている
と、背中で釣り人が竿を弓にしています。

なんだろう、なんだろうといううちに浮かびあがったのは見事
なボラ、冬はじまるこの時期、まだ寒ボラとは呼ばないでしょ
うけれど、ウロコが大きなスマートな魚が揚がってきました。



大抵は小物釣りですが、しっかりタモを盛っていた釣り人さん、
仲間のひとりがタモを上手に出して大きなボラをキャッチしてい
ます。

春から豆アジ、続くコウイカ、そしてメバル、タコなどを釣って
楽しむ舞阪港周辺の釣りです。



舞阪港では漁の対象にはなっていませんが、これほどのボラ
を釣る、見るのは楽しいもの、ボラは魚体がしっかりしていま
すから、素人にも三枚におろし易く、刺身に造れるのです。

臭いなどという人もいますが、これからの寒ボラは別格、美しい
刺身が泳いでいると思ってよろしいのです。



大きなボラの釣りあげに、「もちろん持って帰りますよ」という釣
人さん、新鮮そのものの魚をキャッチ&イートの楽しみです。
昨年は初めてボラを造ってみてその味のよさを知っている。

先日浜名湖のボラの卵でカラスミが作られているとも聞いてい
ます。
寒ボラの季節がやってきます。

※取材協力:舞阪港の釣り人さん
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浜名湖牡蠣 村越さんの細幅リヤカー

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舞阪港に繋がる「雁木(がんげ)」と呼ばれる着け場は舞阪衆
が江戸時代から残した東海道舞阪宿の渡し場跡「北雁木(き
たがんげ)」があるところ、現在の北雁木は浜名湖牡蠣の揚げ
場として活用されています。

ここ(南浜名湖あそび隊!)ではここに牡蠣を水揚げするカネ幸
堀内商店のみなさんを紹介していますが、ここは何軒もの牡蠣
漁師さんが水揚げするところ、その一軒が「村越」さんです。



村越さんは牡蠣を水揚げすると、剥き場に運ぶ牡蠣をリヤカー
に積んでいきます。
このリヤカーは特別製のもの、通常のリヤカーより幅を狭めて
特製したもの、これは舞阪の路地に合わせたもの、これをバイ
クの後ろに着けて運ぶのです。



重い牡蠣を満載したリヤカーは重く、バイクの発進には後ろから
手伝う人が押して出発する。
揚げ場から剥き場までは舞阪の風情でもある狭い路地を通って
ゆくのです。

舞阪の路地を歩けばよくぞここまでと思うほど細い道に向かい
合って家が並んでいます。その中を牡蠣を満載したバイクが向
かってゆくのです。

※取材協力:村越さん



 

舞阪たなべ荘 メヒカリを愉しむ

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寒中の舞阪港、底曳き漁船「共栄丸」が遠州灘沖の深海に降ろ
す網で水揚げする魚の中にこの小さな魚があります。

沖に深みがあり、底曳き漁でしか獲れない魚「メヒカリ」です。

種名をアオメエソというこの小さな深海魚は箸でつまめるほどの
大きさながら、食べれば誰もが「うむ」と黙りこみ、ひと口、ふた
口と骨まで余すことなく食べすすむ舞阪特産のうまい魚なのです。

今回は舞阪港の記念橋に近いたなべ荘でいただきました。



白身のメヒカリは身がやわらかく、頭とキモをとり、開いてまたは
丸のまま一夜干しすることで旨みが凝縮します。
コガコガとした肴の脂楽しむ小さいけれど旨み豊かなな冬の舞阪
を代表する魚(肴)なのです。

底曳き船が入れば、舞阪のお母さんたちが開いては庭で干す様
子を見ることができる、舞阪の冬の菜のひとつとなります。

舞阪港の仲買ひもの加工のカネサン竹中水産がつくるメヒカリの
干物は、毎月第2第4週の土曜朝に舞阪中学校西隣の加工場前
で開く朝市で、しらす・海苔の丸半、舞阪港南のYショップ舞阪み
なと店などで購入できます。



メヒカリは大産地である九州、延岡周辺では町興しにも使われる
ほどのじつはご馳走魚、頭をとれば丸のまま骨まで食べられます
から年寄りや子供などでも楽しめます。

もちろん舞阪では酒肴として飲み屋さんで欠かせないものとなる。
メヒカリは獲れたては目が緑色に光っていることから。
舞阪で浜名湖ものを扱う魚屋さんで、干物店で見つけましたらお
楽しみください。

取材:たなべ荘



 

舞阪たなべ荘 牡蠣の天ぷら 牡蠣殻焼き

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南浜名湖あそび隊!の事務所は弁天島の海を臨む部屋にあり、
早朝から浜名湖牡蠣・浜名湖海苔を満載した船が舞阪港へ向
かう様子を眺めています。

「旬の盛りとなった牡蠣を食べたいな」

昨年の12/3に放送された静岡朝日テレビとびっきり静岡の取材
で訪れた舞阪記念橋に近い「たなべ荘」にあの牡蠣の天ぷらと
焼牡蠣を食べに向かいました。

港に近く牡蠣漁師さんの水揚げ場に近いたなべ荘はこの時期、
牡蠣料理だくさんの店、ホワイトボードのオススメに、殻付焼き
牡蠣、フライ、天ぷら、バター焼きにかき鍋などが並びます。

牡蠣の天ぷらは舞阪でいう「大」の牡蠣がたっぷり、薄い天ぷら
の衣の中でふわり熱い牡蠣に塩をつけていただきます。
牡蠣といえばフライとなりますが、この天ぷらは牡蠣のやさしさ
そのものをいただく味、ザックリではなくやさしい牡蠣を噛む楽
しさがあるのです。

舞阪では塩や醤油で楽しむという、天ぷらに醤油派にはたまら
ぬ味を楽しめるのです。



続いて殻つき牡蠣焼きを楽しみます。
早朝8時頃から見ることができる牡蠣の水揚げと牡蠣剥きを知
れば、産地舞阪の実力を知る。その牡蠣を港近くでいただくの
は最大の贅沢であり楽しみ方となります。



殻の底に残る牡蠣汁をあとで楽しもうと思いながらほおばる牡蠣
の味こそ寒中の浜名湖の潮の味、透き通る冬の浜名湖の海で
たっぷりと育った牡蠣を噛む楽しみがあるのです。
もちろん、牡蠣殻をもって、そのスープをすすって大納得すること
を忘れません。

旬から旬の盛りへ、寒中に浜名湖牡蠣楽しむうれしさは格別な
もの、どうしたらこんなにふわりと天ぷらにできるかを聞きながら
牡蠣鍋を追加しようかと考えているのです。

旬の盛り、まだ暗い浜名湖に揚げに行き、その日の分を剝く浜
名湖牡蠣は毎日限定数の味です。おすすめいたします。

※取材先:たなべ荘