紅彩 弁天島乙女園

カテゴリー │☆舞阪海幸彦海を撮る



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台風の影響を受けて南浜名湖を吹きぬけた東の風が止み、いつ
もの静かが戻った弁天島の空が「紅彩」に輝きます。

風に連れてこられた雲は残照の赤い刷けをひと刷きされて空に浮
かんでいます。

毎日通っても同じ光二度とない弁天島の夕陽、残照のすばらりき
空のショーがはじまっています。



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東海道を下れば三十番目の宿が舞阪宿、舞阪宿からは海上一里
で関所がある新居に渡ります。

その航路沿いであっただろう海は歌川広重の時代さながらに色を
重ねて刷り上げた浮世絵の色を見せてくれます。

何枚もの版木を使う色でさえ、自然はこうたやすく再現してくれる。

東海道舞阪宿先、弁手島乙女園、現代の下絵師、彫り師、刷り師
の仕事をカメラマンはこう見せてくれるのです。

※写真:舞阪海幸彦さん



 

浜名湖市場釣り魚図鑑 海老仙

カテゴリー │☆浜名湖市場釣り魚図鑑



浜名湖は釣りのメッカ、浜名湖の魚を水揚げする市場の魚を見れば
旬の釣り魚の図鑑にならないか、雄踏港市場の仲買さんの競り落と
した魚を撮らせていただいています。

こちらは海老仙さんの魚、大きく育ったキス、黄色はカンパチの子、
まるまると太ってきたメバル、お刺身でおいしいと料理屋さんがすす
めてくれるシマウシノシタが入っていました。

キス以外は活魚で競られる魚たち、浜名湖の夏魚が揃います。



こちらは「ボラ」です。
好きな人にはたまらないというボラも活きで競られた後、多くは市場
で絞められて運ばれていきます。

数があるからと入荷は多くありませんが、大きく育ったボラの成長も
浜名湖の夏を思わせてくれます。

旬の釣り魚、今日の浜名湖にはこんな魚たちが泳いでいるのです。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 海老仙



 

今切夏 舞阪の幸積む 幸積丸

カテゴリー │遠州舞阪シロコ船



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量と質ともに日本一のしらす水揚げ港である南浜名湖舞阪港は
しらす豊漁で景気があがり、人の心も満つるところです。

豊かな遠州灘から一統(いっとう=一組)のシロコ船(しらす漁船)
が戻ります。

「幸積丸」(本線=網船)です。

シロコ船は一統の船(網を積み網を降ろす網船=あみぶね、網の
片側の綱=つなを曳く綱船)が力と心を合わせて網を曳きしらすを
獲っています。
積んで港に戻るのは網船(あみぶね)ですが、水揚げは二艘の成
果なのです)



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「幸積丸」の綱船(つなぶね)です。

舞阪の船は大漁を祈る気持ちをこめた名前がつけられていますが、
海の幸を獲る船は海の幸を港にもたらすもの、舞阪の景気と活気を
積み込んで戻る船です。

海の幸を積む船「幸積丸」は文字どおりの活躍で舞阪を富ませてい
ます。その期待を担っているのです。

※写真:舞阪海幸彦さん



 

海を眺めて釜焼きピッツァ ピッツァなお

カテゴリー │えんばい朝市出店仲間たち



毎年5月から8月までの第3土曜日開催される「舞阪漁港えんばい
朝市の会場は舞阪港です。

南浜名湖の最も南にある舞阪港の会場は海に面したところです。
その会場から今切を眺められるところに移動販売車のお店を開く
のが、「ピッツァなお」のなおさんです。

ピッツァなお:



朝が早い港町舞阪の朝市は早朝7時販売開始、早起きしてかけつ
ける朝には朝ごはんを食べる時間などありません。
そこに海辺のピッツァ屋さんがお店を開いています。

お父さんお母さんがお魚やお土産を買っている間、小さなレディー
はイタリアンで朝ごはんです。



なおさんの自慢はなんとこの移動販売車に薪(まき)釜を備えている
こと、木を燃して釜を熱してアツアツのピッツァを焼いているのです。

海辺の一段高いところに場所を占めたなおさんのお店は海風が吹く、
海辺のイタリアンアウトドアテラス気分で楽しめます。

舞阪漁港えんばい朝市、8月の開催は8月18日(土)、朝ごはんを海
辺のイタリアンで楽しむ。オススメです。

※取材協力:舞阪漁港えんばい朝市実行委員会



 

おはよう!弁天島 7月31日

カテゴリー │☆おはよう!南浜名湖



高く青い空は真夏の空、空を映す青い海が美しく広がっています。
遠州灘の波の影響を受けない南浜名湖の海は、静かな夏の朝を
迎えています。

弁天島のシンボル赤鳥居の脚は広い瀬に立っています。
今日の干潮時刻は10:49分、干潮時刻の2時間ほど前から弁天島
の潮干狩りがはじまります。



浜名湖が海に注ぎ、豊かな海が浜名湖を潤す今切は波が立ちだし
ています。
新居サーフ、舞阪サーフとも白波が見えています。
台風の影響が出始めているようです。

今日も好漁のシロコ(しらす)漁など網漁、釣り漁の船が遠州灘で
操業しています。



夏休みの子供たちが訪れる弁天島海浜公園児童プールは、毎朝
丁寧にお掃除が行われます。
キラキラした水にキラキラの歓声が響く児童プールに今日も賑わい
そうです。

海を眺めながらきれいなプールで遊ぶことができます。

今日も青い海の南浜名湖へ、釣りにプールにビーチに潮干狩りに
お出掛けください。



 

浜名湖涼魚 キビレ セイゴ

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



美しい黒銀の魚体のタイのヒレに黄色を挿している魚が南浜名湖
雄踏港に揚がります。

「キビレ」です。

浜名湖の汽水に棲むクロダイの亜種として知られますが、夏から秋、
冬まで専門に狙う釣り人がいるほどファンが多い鯛類の魚です。

クロダイと同じように尖った針のような背ビレを持ち、油断して持つと
刺して痛い思いをしますが、その美しさはクロダイと並びます。



浜名湖といえばさまざまなサイズが棲むセイゴ、市場では皿サイズ
が好まれますが、出世したマダカやスズキも揚がっています。
活きであがるセイゴは雄踏港を代表する夏魚として取引されています。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所



 

弁天島乙女園 残照の夏雲

カテゴリー │☆舞阪海幸彦海を撮る



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南の海に高くたかく盛り上がった入道雲の日を過ごした弁天島に
夕陽が落ちていきます。

熱戦続くロンドンオリンピックを思わせる金にも銅にも光る夏の陽
が湖の向こうのお山に沈んでいきます。

弁天島乙女園浮見堂の夕陽です。

夏の夕日は力強く空を染め海を染め、眩しく顔を照らして沈んで
ゆくのです。

そしてお山の向こうに沈んでしまったら、残照がはじまるのです。



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夏の夕日が金や銅ならば、今日の残照は銀を表しています。
湖の上に湧いた大きな夏の雲たちが海を青銀に染めてゆくのです。

ロンドンの熱さが日本を熱くします。
夏の陽の強さは金とも銅ともに南浜名湖弁天島を熱くし、そして銀
の静けさに空と海を染めるのです。

乙女園の湖面に夏の夜風が吹き渡ってくるのです。

※写真:舞阪海幸彦さん



 

浜名湖にザリガニが棲む

カテゴリー │南浜名湖のお魚さん



浜名湖河川法上は「都田川」水系の河川となっている汽水湖と
云われますが、南浜名湖今切で海とつながり、塩分濃度の高さ
から海の魚たちのゆりかごとなっています。

豊富な魚種が獲れる、釣れる浜名湖は、もう一つ佐鳴湖と新川
放水路でつながっています。

南浜名湖雄踏港は浜名湖で獲れる魚を水揚げしていますが、
先日面白いものを見つけました。

「アメリカザリガニ」です。

流れ込む川の淡水が混じることから、河口などに棲むテナガエビ
が水揚げされますが、その中に混じっていたのです。



セリ場でアメリカザリガニを見つけた女性が「小さなイセエビ」と指
を指しています。
(かつての)男の子たちは誰もがアメリカザリガニは友達でしたが、
(ちょっとかつての)女の子たちは見たことがなかったのかもしれま
せん。

今や田んぼでもあまり見かけなくなったアメリカザリガニと雄踏港
で再会した。
汽水に塩水、さまざまに混じる漁場を広く持つ浜名湖にはアメリカ
ザリガニも棲んでいるのです。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所



 

今切の夏 二艘で一統 大栄丸

カテゴリー │遠州舞阪シロコ船



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今切の夏を行くシロコ船(しらす漁)の船団が漁を終えて舞阪港
に戻ります。

シロコ船(しらす漁船)は二艘で一統(組)と呼び、網(あみ)を二
艘で曳き遠州灘のしらすを獲っています。

「大栄丸」の本線(網船)が戻ってきます。
こちらが網船(あみぶね)、船尾に網を巻き、網を繰り出す大きな
巻車(まきしゃ)を積み、水揚げしたシロコを新鮮に保つためにキ
ャビンの前に日除けを張っています。

これが夏の網船(あみぶね)の特徴です。



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「大栄丸」の綱船(つなぶね)が今切に戻ってきます。
本線から渡された片側の綱を曳き、広げて二艘で遠州灘の海か
らしらすを獲っています。

こちらは本線より装備が簡略されていますから綱船であることを
知ることができます。
綱船は網船が網を巻き、しらすを取り込んでいる間、周囲の海を
優秀な魚短で調べて、次の漁場を探しています。

二艘の大栄丸が入港します。
共に曳いた網で豊漁のしらすを獲り、舞阪に幸をもたらしています。

※写真:舞阪海幸彦さん



 

舞阪珍味 あさりの串干し かい水産

カテゴリー │えんばい朝市出店仲間たち



舞阪港近くの居酒屋さん、料理屋さんに行きますと、酒の肴に
出てまいりますのが、特産の浜名湖あさりを生剥き(きむき)に
して半干しした串をいただくことができます。

半干しは炙って、生あさりの串は串フライにしていただきますが、
半干しなら酒にぴったり、串フライは牡蠣にも似たミルク香を楽
しめるという舞阪の名物です。



これを5月から8月、毎月第3週土曜日(次回は8月18日)に舞阪
港を開放して開催します「舞阪漁港えんばい朝市」で製造販売
するのが、今年より参加しました「かい水産」のみなさんです。

あさりを一つづつ「あさり剥きナイフ」でこじあけては貝柱を切って
生剥きにするのは、ベテランの舞阪お母さんでも手間がかかるも
の、こうして売っているのは大変ありがたいものです。
そのまま焼いて今晩の肴に加えてください。



そこに登場しましたのは、舞阪港に近い「焼鳥肥後」の大将。
「うちでも使っているよ」とPRのお手伝いです。(しっかりPRも忘れ
ません)。

焼鳥肥後で召し上がった方も多い、あさりの串干しは「かい水産」
の商品です。

かい水産は浜松市西区舞阪町舞阪1968
TEL:053-596-1985 

舞阪の珍味をえんばい朝市でお買い上げください。お酒も忘れず
にね。

※取材協力:舞阪漁港えんばい朝市実行委員会