南浜名湖は海の産地 わずか200mの今切で海は浜名湖を満たしています

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

今夜はわずか幅200mで海とつながる浜名湖を遠州灘から訪ねる短い旅を紹介いたしましょう。

広い海から見れば浜名湖の入口「今切(いまぎれ)」は一目瞭然、国道一号線浜名バイパスの橋脚が最も高く跨ぐのが今切です。



海から陸(おか)を見る旅は海の幸を積んで凱旋する漁師さんの道をたどる道、海から船で浜名湖を目指せば、この赤灯台が浜名湖の入口を示しています。



今切から遠州灘に長く突き出した防波堤の先にこの赤灯台が立っています。赤い灯台は港への航路を示すもの、海から見れば赤灯台の左を行けば港(ここでは浜名湖)への道がわかります。



今切の赤灯台を越えれば西(左)に新居側、東に舞阪側(右)の今切防波堤の中、外海の波の影響を受けにくい海道へと入ります。
この海道の幅は橋脚の下で200mとなっています。



船はさらに今切を進み高く跨ぐ浜名大橋の下を潜っていきます。
向こうには陸(おか)から臨む弁天島を海から眺めることができます。



海から眺める弁天島の赤鳥居やホテル・マンション群が見えてきます。
橋脚の下をくぐり船の舵を右へ転ずれば舞阪へ、左に転ずれば新居海域に向かうことができます。



右へ舵を切った船はすぐ先に見える舞阪漁港に向かいます。海につながる浜名湖の最南端の舞阪はとお話する舞阪漁港の建屋は水色、屋根は浜名湖に遊ぶユリカモメの羽の形を模しています。

さあ、海から、海につながる浜名湖への道、漁師さんや魚たちと一緒に動画で旅してみてください。



今日は大晦日、全ての業をなし終えて正月を迎える南浜名湖、海からの旅をお楽しみください。

今年もご覧いただきありがとうございました。みなさまよい年をお迎えください。





 

浜名湖 節季の浜名湖牡蠣運ぶ船

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

舞阪の朝は海行くエンジンの音で目覚めます。まだ暗い舞阪から奥浜名湖に大きなエンジン音を唸らせてゆくのが牡蠣漁師さんの船です。

浜名湖の牡蠣は13ヶ月かけて育てる牡蠣、まだ種のように小さい牡蠣は潮通しのよい南浜名湖の牡蠣棚で育て、秋からは川の恵みを受ける奥浜名湖の牡蠣棚へ移動します。そして11月の中旬頃から水揚げがはじまります。



再び牡蠣船は朝日を浴びながら舞阪を目指してエンジン音を響かせ弁天島の赤鳥居の前を舞阪を目指します。

早朝に揚げた牡蠣を小屋へと運び、待っている働き者の女衆の剥き子さんに託し、ひとつづつ剝かれた牡蠣が年末の舞阪を賑わせます。

節季の牡蠣は最も人気、大きくふっくらと育ち、水に晒さない牡蠣は黄色(肌色)を保つご馳走です。
舞阪の漁が全て終わってもまだ続く浜名湖牡蠣の水揚げが、舞阪を賑わせています。


 

浜名湖雄踏市場最終日 新年は1月5日初市

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

遠州灘に漁する舞阪漁港と浜名湖の鷲津市場は昨日まで、今日は浜名湖の雄踏市場が最終日となりました。

秋のハゼ釣りが終われば深みに降りて大きく育ち、漁の網にかかる浜名湖のマハゼが年末の市場を賑わせています。
浜名湖料理のハゼの天ぷらや天丼などに、大きな肝を添えた刺身やアライで、浜名湖の年末といえば甘露にの需要もある地物のハゼです。



秋の盛りには市場を賑わせた浜名湖ドウマンは冬の冬眠に入っています。
来年は国の地理的表示保護制度(GI)のブランド申請がなり、全国に誇る浜名湖のブランドとなるドウマンです。

最終日は2匹のみ、来年の温かさと共にまた獲れるようになります。



このブログ運営は市場の多くの皆様のご協力があってこそ、最終日雄踏市場の海老仙のみなさん(トシオさん・ヨコチャン)、右端はよらっせYUTOの井口大将、左端は浜名漁協の一瀬さん、その右が市場ファンの山本さんと共におりました。

来年の初市は新年5日、新しい年も浜名湖・舞阪のみなさんと共にありたいと思います。

今朝の市場の様子は「海老仙 浜名湖遠州灘の魚介類・うなぎの販売」をご覧ください。


※取材協力:浜名漁協雄踏支所 海老仙
雄踏港市場のお魚さん




 

浜名湖鷲津市場 傷のイワシは鳥のトリ分

カテゴリー │鷲津港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の幸が集まる早朝の鷲津市場は活魚の市場、これまでの雄踏市場と共に今年はよく訪ねてその魅力を紹介させていただきました。
そこで知り合ったのが毎朝すばらしい活魚を揚げ、さまざま教えていただいた星川さん、親子で活躍する漁師さんです。

年末の網には小さなイワシがかかります。「鰯」と書くように傷つきやすいイワシを選別している星川さんが「パッ」と傷イワシを投げれば、周りで期待して待っていたユリカモメたちが騒ぎ啄みます。

海のものは海に還す、その一部は海の鳥たちの朝ご飯にもなるのです。
自然と共にある漁師さんの営みです。



小さく美しいユリカモメはトリ分をもらう時、こんな声で鳴くんですよ。

星川さん、ご協力ありがとうございました。

※取材協力:浜名漁協鷲津支所 鷲津漁師星川さん
鷲津市場のお魚さん



 

今年最後の大物浜名湖ドウマン よらっせYUTO大将のオススメ!

カテゴリー │☆海鮮野菜お土産「よらっせYUTO」



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の幸が集まる早朝の雄踏市場の開市も明日29日まで、年末はハゼの豊漁で賑わう市場にこの季節は珍しい浜名湖ドウマンの大物が水揚げされましたた。

市場で自ら目利きするのは雄踏市場に近い「よらっせYUTO」の井口大将です。
冬眠のためしばらく市場に揚がらなかったドウマン、今日一番の大物を手に入れた大将です。



大将が手にいれたドウマンはなんと1kgに迫る大物のメス。ズッシリと重く大きいドウマンは明日の開市を残していますがこの季節最大のものです。
※早めに売れてしまうと思われますが、よらっせYUTOでご覧ください。



大将が今日の水揚げから目利きしたのはもちろん豊漁のマハゼ、年末のご馳走に天ぷらや甘露煮、佃煮づくりにも挑戦いただきたい今年最後の浜名湖ものです。

年末は大晦日まで営業のよらっせYUTO、恒例の年越しソバのサービスも予定されているそうです。
浜名湖ドウマンを見ながら、買いやすいパック詰めのハゼをお買い求めになりお楽しみください。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 よらっせYUTO井口大将
よらっせYUTOの記事はこちら
よらっせYUTO




 

一年の漁の終わり 西の風やや強く海上では北西の風強く

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の南端の舞阪漁港は、遠州灘に網曳き・釣る漁師さんが水揚げする産地市場です。

明日は舞阪漁港の今年の漁の最終日、天気予報は「西の風やや強く海上では北西の風強く」強風波浪注意報となっています。

風花が舞い今年最も冷えた今日に続き明日の天候が気になる最終日も迎えます。

浜名湖の幸が集まる雄踏市場は29日(金)が最終日、同じく鷲津市場は明日28日(木)が最終日となります。

今年の最終日と共に舞阪漁港に冬の活気を運んだタイ網漁が漁期を終えます。
次に活マダイを見ることができるのは春3月1日からの春のタイ網漁の解禁を待つことになります。

浜名湖の漁も漁期があり、来年の1月15日に浜名湖伝統の小型定置網「角立て網(かくだてあみ)」が漁期を終え、4月2日の解禁を待ち長い休漁期間がはじまります。

明日、明後日で舞阪・浜名湖の漁師さんの今年の業がなしとげられてお正月を迎えます。
大晦日には舞阪漁港の船々に松が飾られフライキ(大漁旗)が掲げられます。

今年の初海苔(舞阪名物のぶち海苔)が販売され、遠州灘の浜名湖の漁が終わっても一年で最も忙しい時期を迎えた牡蠣漁師さんは水揚げを続けます。

明日の天気はどうでしょう。舞阪漁港の漁は最終日となるでしょうか。静かに待ちましょう。

舞阪漁港市場のお魚さん
雄踏港市場のお魚さん
鷲津市場のお魚さん



 

舞阪漁港の冬漁トラフグ 市場の生け簀のトラフグを動画で

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪漁港は、冬の厳しい海で釣りあげる遠州灘天然トラフグの水揚げ市場です。

毎年10月1日に解禁し翌年2月末まで続くトラフグ漁は30艘以上の漁師さんが厳しい冬の海で操業する冬を代表する漁のひとつです。



真冬はトラフグの需要期、暖かい料理店でお酒と共に楽しむトラフグはまず舞阪漁港の仮生け簀の中で元気よく泳ぎます。
舞阪のトラフグは遠州灘天然とらふぐのブランドを持ち、全国が期待するトラフグです

覗いたのは使いやすい1キロ~2キロのフグが泳ぐ生け簀です。



トラフグが泳ぐ仮生け簀を囲み、仲買さんはキロ単位の札を入れて入札、落札となれば市場に備えた仲買さんの生け簀に放ち落ち着かせます。

冬の舞阪に勢いを運ぶトラフグ漁、舞阪のトラフグは生け簀で落ち着かせた後、地元をはじめ全国へと送られていきます。

今朝の市場の様子は「海老仙 浜名湖遠州灘の魚介類・うなぎの販売」をご覧ください。

※取材協力:浜名漁協 舞阪漁港の仲買さん
舞阪漁港市場のお魚さん




 

舞阪漁港の活マダイ!丸小水産ばあばのオススメ

カテゴリー │☆丸小水産ばあばのオススメ



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪漁港は10月半ばから続いた秋のタイ網漁が終盤を迎えています。

遠州灘の洋上で水揚げした活マダイを船のカンコウ(生け簀)に泳がせて活マダイとしてあげるタイ網漁のタイをばあばに見せていただきました。

「舞阪の活マダイ買ってよ!」

魚屋人生55年、舞阪・雄踏市場の誰もが「ばあば!」と呼ぶのが丸小水産(まるこすいさん)のばあばです。



泳いだまま舞阪漁港に到着する活マダイは冬の市場の華、大きいものは横綱が祝いで持つほどの5キロ以上の大物から皿サイズまでさまざま。活マダイは刺身用としてばあばが卸販売しています。



昨日の漁はあったものの、昨晩の雨の後は強い風が吹くという冬の海、舞阪漁港の出漁日も28日(木)まで、港で活躍するばあばも今年の最終漁に期待しています。

丸小水産(火曜定休)はこんなお店マップはこちらです。

※取材協力:浜名漁協 丸小水産のばあば
丸小水産ばあばのオススメ




 

浜名湖雄踏市場の磯魚 クロソイ

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の防波堤釣りで楽しむメバル釣りなど砂底の浜名湖ではありますが岩礁に棲む魚が釣りの対象や漁での水揚げに混ざります。
その代表がメバル族のクロソイです。

浜名湖の幸が集まる雄踏市場に水揚げする漁師さんは、ほとんどが伝統の小型定置網「角立て網(かくだてあみ)」の漁師さん、さまざまな魚やカニ・エビに混ざってクロソイやメバル類を少量水揚げしています。



大きさは先の写真ほどが大物、あとはちょうど皿サイズ程度のものが多く、活魚で揚がりますので刺身で楽しめ、煮付けてはもちろん焼く・揚げても楽しめるカサゴ類の魚です。

浜名湖の年末はマハゼの海、連日豊漁のマハゼも刺身に天ぷらに甘露煮・佃煮にと楽しめますが、その中にクロソイの魅力が光ります。

釣りでしか手に入らない魚が手に入る浜名湖の市場です。

今朝の市場の様子は「海老仙 浜名湖遠州灘の魚介類・うなぎの販売」をご覧ください。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所・海老仙
雄踏港市場のお魚さん




 

舞阪漁港の勢い!活マダイのタイ網漁期は年末まで

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪漁港は、年末で漁期を終えるタイ網漁の勢いの中にあります。

遠州灘に二艘で網曳くタイ網漁(たい二艘船曳き網)は春は3月1日から5月31日まで、桜ダイとも呼ばれる若く美しいマダイを水揚げします。そして秋は10月16日から年末まで、成熟した美しいタイを水揚げしています。

洋上で揚げた網から主にマダイを船首デッキ下にあるカンコウ(生け簀)に放ち、泳がせたまま舞阪漁港に到着します。



市場に横付けした(写真は幸福丸)船はまず活かしと呼ばれる活魚から水揚げをはじめます。
大きなタモでカンコウからすくいあげたタイはタライの海へと放たれ、漁師さんが大きさ別にタルの海へと放ちます。



遠州灘からカンコウの海へ、そしてタライの海を泳ぎ、タルの海へと分けられる活マダイたち、いっときも海から出ずに活魚として競りにかけられます。

落札した仲買さんは急ぎ市場内に設備した自分の生け簀へと活マダイを放ちます。



遠州灘の海から生け簀の海へ放たれた美し活マダイは落ち着かせた後、活魚車で中央市場や各地の市場へと運ばれていきます。

この漁が終われば舞阪はいよいよ年末、新年の支度がはじまります。

今朝の市場の様子は「海老仙 浜名湖遠州灘の魚介類・うなぎの販売」をご覧ください。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港幸福丸のみなさん
舞阪漁港市場のお魚さん