おはよう!南浜名湖 1月31日 渇き潤す雨よ降れ

カテゴリー │☆おはよう!南浜名湖



予想されていた雨が降り始めた南浜名湖、乾いてコンコンと風邪やインフルエンザが蔓延する中、しっとり以上大雨以下の降りが期待されます。舞阪漁港は雨の後の風を予想されて全漁が休漁となっています。

今朝は小雨に浮かぶ美しい鳥居が弁天島の中心に立っています。先人が建てたこの鳥居はJR弁天島の正面にあたります。
もしこの鳥居が無ければ、ただ広いだけの海、いかにこの鳥居のある景色のすばらしいことを感じます。

在るものをもう一度評価してみる。あること、あるようにしてくれたことに感謝することも必要です。



浜名湖が海に注ぎ、豊かな海が浜名湖を潤す幅わずか200mの海道、ここが今切口(いまぐれぐち)です。

明日より2月、まだまだ春は遠くありますが、15日にはサヨリ漁が解禁となります。早春の香りを持つサヨリは遠州灘の表層を群れて泳ぎ、専用の網にかかります。サヨリ来れば舞阪の春がはじまります。



まだ暗いうちに海苔棚へ向かい、腰まで浸かって摘んだ浜名湖の生海苔を積んだ漁師さんが舞阪を目指します。
摘んだばかりの生海苔をよく洗い、不純物を取り除いて出荷される浜名湖の冬の香り、温まる味噌汁に溶いて楽しみます。

雨よ降り続け、しっとりしっかりと浸みて私たちの喉にやさしい湿りとなってくれ。まだまだコンコンと喉の痛みが続きます。

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」をご覧ください。




 

舞阪漁港に1月末のもちかつを!おかだや勇司さんの手に

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



風がない穏やかな舞阪漁港の午後、この季節の港を賑わすトラフグの水揚げ、アカムツに底曳きの幸が集まる市場が賑わいました。

競りが始まる前から「おかだやの勇司さんが来てるゾ!」となれば舞阪にもちかつをが揚ることを表します。

遠征した漁師さんが競りに間に合わせたのは二本のもちかつを、もちろんこの季節に揚がることは珍しく話題となりました。
そして見事一本を手にいれたのは、みんなの予想どおり”お魚大好きな、おかだや日記”こと勇司さんでした。



落札後に見せていただいた一月のもちかつを一本、丸々と大きく身事ながら、もちかつを品質そのもののやわらかさです。
さて、どんな風に造られましたかは、おかだやさんのブログでご覧ください。

二本のうちの一本!見事な勇司さんのもちかつをです。※お早めにといっても間に合いませんけれど・・(私が遅い)



 

おはよう!南浜名湖 1月30日 冬漁フル出漁の遠州灘

カテゴリー │☆おはよう!南浜名湖



冬の天気は一日替わり、静かな遠州灘に舞阪漁港の冬漁、トラフグ漁・アカムツ漁・底曳き漁が出漁しています。

遠州灘の漁は全て日の出操業といい、夜明け前に沖に向かい日の出と共にこの時間網を降ろしていきます。漁のはじまりです。

浜名湖には力強いエンジンを響かせてアサリ漁師さんが行き、牡蠣漁師さんがもうこの時間に奥浜名湖の牡蠣棚から揚げた牡蠣を舞阪へと運んでいきます。



浜名湖が海に注ぎ、豊かな海が浜名湖を潤す幅わずか200mの海道、ここが今切口(いまぎれぐち)です。

昨日までは新居側の今切堤防に打ち寄せていた波が消えて遠州灘は静か、午後から舞阪漁港が賑わいそうです。



弁天島に力強いエンジン音を響かせて牡蠣漁師さんが水揚げ場へと急ぎます。曳き舟の上では到着までも待たずに牡蠣をほぐす漁師さん。
水揚げ後、剥き小屋で午後までかけて剥き子さんが牡蠣を剥きます。

手剥きできる限界量が一日の流通量の浜名湖牡蠣、旬の盛りをお楽しみください。

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」をご覧ください。




 

沖に前雲 水平線に蒸気行く 朝の鳥居はべんがらに浮かぶ

カテゴリー │☆おはよう!南浜名湖



温度よりも風による体感温度が低い朝、風の沖には前雲が停滞しています。今日は火曜の定休漁日、舞阪漁港から出漁する船はありません。

遠州灘を臨む弁天島はやや西に傾いているため、この季節は朝一番の強い陽が鳥居を美しいべんがらに浮かびあげています。



浜名湖が海に注ぎ、豊かな海が浜名湖を潤す幅わずか200mの海道、ここが今切口(いまぎれぐち)です。

わすか200mの今切口で潮が行き来する浜名湖、今切口を跨ぐ浜名大橋の内側には潮を東西に分ける導流堤があり、西は新居方面から三番鉄橋へ、東は舞阪方面の一番、二番鉄橋を経て広い浜名湖へとつながっています。

この潮が最近ではより強く西(三番鉄橋)へと流れていると聞きました。潮で運ばれる砂が一・二番に堆積し、流れやすい三番に向かう。魚の出入りやアサリの生育などさまざまな変化が出てきているといわれています。



今切口を越えて遠い水平線には愛知の各港とを結ぶ大型船の航路があります。水平線を行く大きな船を見て舞阪衆は蒸気が行くともいいます。

かつての昔、きっと当時の大型船を表す蒸気船がこの沖を通っていったのでしょう。
蒸気が陸(おか)に近く航行すれば沖は荒れているとも、沖の様子を知らせています。それは今も沖を知る目安となっています。

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」をご覧ください。




 

舞阪漁港のトラフグは来年を栽培する親フグ 静岡県温水利用研究センター来舞

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、毎年10月1日に解禁し、冬の舞阪漁港を賑わすトラフグ漁は全国に誇る”遠州灘天然とらふぐ”を水揚げしています。

じつは舞阪を含むトラフグの水揚げは天然ものはもちろん、その中の多くは親トラフグから採った卵から稚魚を育て放流する栽培漁業によって支えられています。

今年も健康で大きな親フグを買い付けに大井川にあります静岡県温水利用研究センターから大井さん(右)・新任となる石原さんが来舞されました。



舞阪漁港に揚がるトラフグは全国から期待される健康なフグ、通常の取引では浜名漁協の仕切りで仲買さんが競り(入札)して手に入れて流通させています

よりよいフグを手に入れるために競いますが、来年以降のトラフグを育てる栽培漁業へ協力する舞阪はセンターの買い付けを優先とする協力をしています。

大井さんと石原さんは到着した船に一艘づつ声をかけ、健康なトラフグを買い付けています。



買い付けるトラフグは親のサイズまで成長し、傷がないもの。あらかじめ買い付け日を漁師さんに伝え、水揚げ時から丁寧な扱いをお願いしたよいものから厳選して種苗用の親を選びます。



買い付けられたトラフグのオス・メスはセンターで春まで育てて卵をとり、稚魚にしてさらに育て、初夏には三重県の沖に放流されます。
育ちながら潮に乗って愛知から舞阪沖までやってきて来年の水揚げの対象となります。

今日から始まった舞阪が協力する種苗トラフグの買い付け、今回は静岡県温水利用研究センターのみでしたが、今後下田にあります国立研究開発法人水産研究・教育機構のみなさんや、三重県尾鷲の施設の買い付けが続きます。



大井さんと石原さんは舞阪のトラフグを育て、やがて稚魚たちの親となるご活躍がはじまります。
今年も来年も舞阪のトラフグをよろしくお願いいたします。




 

おはよう!南浜名湖 1月28日 冬漁フル出漁の海、トラフグの来年託す種苗買い付け

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西高東低の冬型の天気図ながら等圧線の間が広がれば風はおさまり、舞阪漁港の冬漁はトラフグ漁、アカムツ漁、底曳き漁が揃っての出漁、久しぶりに舞阪漁港が賑わいそうです。

トラフグの水揚げの盛りとなっている舞阪漁港は漁師さん・仲買さん・市場のみなさんが今日から種苗用のトラフグの買い付けに協力します。
健康な親フグを国・県などの種苗施設が買い付け、子をとり育てて夏までに三重県沖に放流します。

稚フグたちは育ちながら三重・愛知・そして遠州灘に今年の秋からやってきます。



浜名湖が海に注ぎ、豊かな海が浜名湖を潤す幅わずか200mの海道、ここが今切口(いまぎれぐち)です。

今日の沖は静か、トラフグ漁師さんは大きく育った健康なトラフグを獲って買い付けに協力します。仲買さんはよいトラフグを目利きして落札するのが仕事ではありますが、親フグの買い付け日はそれを優先させる。この協力が今日のトラフグ漁を支えています。

今日買い付けられたトラフグは例年下田・御前崎、三重県尾鷲などの種苗施設に即日運ばれていきます。



夜明けと共に浜名湖に腰まで浸かって摘む浜名湖生海苔、今日は広い瀬の海苔棚で行われています。

香り高い生海苔、ますます育ち大きな浜名湖牡蠣、浜名湖の冬漁も盛んになっています。

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」をご覧ください。




 

おはよう!南浜名湖 1月27日 風波の海続く

カテゴリー │☆おはよう!南浜名湖



全国的な雪と寒さの到来の中、南浜名湖も風の中、遠望する遠州灘の水平線はギザギザの大波の沖が見えています。
一年で最も寒い時期、舞阪漁港も出漁が阻まれていますが、この先に春がやってきます。



浜名湖が海に注ぎ、豊かな海が浜名湖を潤すわずか幅200mの海道、ここが今切口(いまぎれぐち)です。

今日も遠州灘の水平線に停滞する前雲は風の雲、天気図は北から南へ間が狭い線が表れています。これも風の強さを表しています。

出漁が阻まれるこの時期から2月、自然と共にある漁師さんはまとまった休みを取り体を休めます。
同じ漁の仲間と共に旅行に出かけて体を休める。春からはじまる安定した海と漁のためのお休みが計画されます。



弁天島から新居方面を臨みます。
浜松から湖西へ西進すれば浜名湖には3つの橋を渡ります。東から一番(弁天大橋)、二番(中浜名橋)、三番(西浜名橋)を越えていきます。

この三つの橋、三つの水路は今切からの潮を弁天島以北に流し、また三つの水路を経て海へと長し出しています。

海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚や生き物が出入りしています。大きな浜名湖の自然の恵みです。
一年で最も厳しい海、ここでは牡蠣が育ち、浜名湖生海苔が育ち摘まれています。

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」をご覧ください。




 

おはよう!南浜名湖 1月26日 全国は雪、画期的な色の鳥居

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一年で最も冷たさを感ずる季節、かつて雪国の人が浜松を訪れて寒すぎると言った。強い風はそれほどに体を冷やし寒さを加速させます。

斜めに射す朝陽が鳥居の色を”画期的”な色にしています。氷の世界で歌われた「僕のTVは寒さで画期的な色になり」どおり、寒さの色のまま海に立っています。



浜名湖が海に注ぎ、豊かな海が浜名湖を潤すわずか幅200mの海道、ここが今切口(いまぎれぐち)です。

遠州灘に吹く強い風が潮の向きにぶつかれば風波が立つ、もちろん風が追っても波となる。さらに強い風が風頭を吹き飛ばせば、陸(おか)から見れば無数の白い兎が跳ぶように見えるのです。



冬の遠州灘・浜名湖にはカワウの大群がエサをとり営巣して春までを過ごします。数千数万という数の鳥の漁師さんが冬を過ごす遠州灘・浜名湖の豊かさを表しています。

まだ春は見えない南浜名湖、腰まで浸かって生海苔摘む漁師さん、冬を徹して牡蠣を運ぶ漁師さん、風やめば遠州灘に出漁するトラフグ、底曳き、アカムツ漁の漁師さんが働いています。

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」をご覧ください。




 

弁天島に新たな食の名所!かき小屋ひろし登場!

カテゴリー │☆はまなコラム



セイロで蒸した大きな殻付き牡蠣が運ばれれば「ハフハフあちあち、おいしい~!」と声があがる。

弁天島に新たに開店(昨年12月21日)した「かき小屋ひろし」を紹介いたしましょう。



JR弁天島から渚園へ向かえば左側に開店したお店の敷地は広く駐車は通常でも20台以上可能、かき小屋とはいいますがこの季節うれしい、しっかりとしたお店で蒸し牡蠣や牡蠣フライ、ミニ釜揚げしらす丼、かきタレ丼などが楽しめます。

※なんとミニ丼にはあの「舞阪しらすコロッケ・海苔コロッケ」がついてきます。



渚園から南進してJR弁天島駅を目指せばかき小屋ひろしは右側にあります。

この通りは浜名湖料理の浜名坊、しらすの丸正河合商店やアサリのカネ勇商店などが並ぶ道、お買い物で賑わう店に新登場しています。



かき小屋ひろしの店長のひろしさんが大切に抱えて見せていただいたのが人気の牡蠣のセイロ蒸し(5個1500園)です。

舞阪のヤギタ・オイスターが毎朝水揚げする殻付き牡蠣を使っているのも人気です。



店内は広くあたたかい。浜名湖の牡蠣は全て手剥きする限界数までの毎日限定の味、水に晒さないことからぷっくりとふくらみ大きな牡蠣が特徴です。

冷たい海から揚げた牡蠣をこんなにあたたかいお店で楽しめる。うれしいかき小屋です。



殻のまま蒸すから味は殻の中の牡蠣を凝縮される。もちろん大きさは大きなまま、ハフアチで楽しめます。

5個が多ければ3個1000円もあり、居心地がいいからのんびりゆっくり楽しめるお店、仲間と共に、週末はご家族でお出かけください。



かき小屋ひろし:浜松市西区舞阪町弁天島2731-13
混雑する日、時間もあります。お問い合わせは090-1285-1355




 

おはよう!南浜名湖 1月25日 風波の沖 腰まで浸かる浜名湖海苔摘み

カテゴリー │☆おはよう!南浜名湖



全国的な風と冷えの中、陸(おか)にいても寒い朝、夜明けの浜名湖には海苔漁師さんが働いています。
遠州灘は前雲が停滞する風波で舞阪漁港は今日も出漁を阻まれています。



浜名湖が海に注ぎ、豊かな海が浜名湖を潤す幅わずか200mの海道、ここが今切口(いまぎれぐち)です。

気温の低さはもちろん風によりさらに体感温度が低い朝、赤鳥居が立ついかり瀬の角にはまるで無精ひげのように見える黒いカワウたちが羽を休めています。

夜明け前の遠州灘で群れて漁したカワウの大群は朝と共に浜名湖の奥にある巣に向かって驚くほどの群れが移動していきます。
空を覆うほどの群れを見ればその数に驚きます。



海苔漁師さんは船の後ろに海苔摘み道具を積んだ小舟を曳いて海苔棚へと向かい、腰まで浸かりながら小船を自ら曳いて海苔を摘んでいます。まるで掃除機のように海苔を吸い込む機会で海苔網から摘んでいきます。

車に乗っていても丸々と着込んだ私たち、風の浜名湖に腰まで浸かる漁師さん、浜名湖の幸は夜明けから休まず摘まれていきます。
味噌汁に香る浜名湖の生海苔はこうして摘まれています。

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」をご覧ください。