舞阪しらす漁最終日 海を休め3月22日より新年度

カテゴリー │舞阪しらす漁2014年度



南浜名湖は海の産地、今年度は3月22日よりはじまり、春しらす・夏しらす・秋しらす・冬しらすと漁を続けてきました舞阪しらす漁が明日14日の漁期を残し、本日最終漁となりました。

全国のしらす産地の中で全漁加工(釜揚げ・しらす干しなど)を行う舞阪は全国のしらす加工基地、その味・量とも全国に誇る私たちの自慢です。
定められた漁期により、明日よりほぼ2ヶ月間海を休めて3月22日新年度の漁がはじまります。



今年度も舞阪・新居しらす漁の出漁を朝から、競り場から加工場から水揚げの様子、活発な競りの様子、生しらすとしらす加工を伝え続けおしえてくれたのは舞阪しらす干し加工の「舞阪しらす親分一家」こと丸昌河合商店のみなさんをはじめ、浜名漁協、舞阪のしらす名店の仲買衆、そして多くの漁師さんでした。

そして洋上からは「海その幸」こと氷川丸のみなさんに勇壮な漁の様子をおしえていただきました。

お教え感謝いたします。



浜名湖が海につながる今切を越えて遠州灘広く早暁し、午前の舞阪に凱旋する舞阪しらす船の勇姿も今日でしばらく見ることができません。
この間、海を休め船を改修、網を繕いして春からの新年度への準備がはじまります。



舞阪しらす漁は遠州灘に網を曳き、多くのしらすボウラ(水揚げ用の籠容器)に詰めて運ぶまでが漁師さんの仕事、港に着けば台車を押して受け取り、競り場に並べ、競りおとされたしらすを一早く加工場へのトラックに積み込むのが、港のパワフルレディースこと親方衆の奥さんたちです。

舞阪しらす漁は男と女が働くところ、そして加工場でも多くの女性が働いています。
今年度も多くをおしえていただきました、そして励ましもいただきましたことを御礼申し上げます。

舞阪しらす干しは新鮮なまま保たれ、丸昌河合商店ほか舞阪の名店で浜名湖新海苔・生海苔と共に販売されています。
舞阪のお土産にご贈答にとお楽しみください。

※取材協力:浜名漁協 しらす船団のみなさん パワフルレディースのみなさん 丸昌河合商店
舞阪しらす漁2014
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舞阪しらす漁 出漁黒板はしらす船の並び順

カテゴリー │舞阪しらす漁2014年度



南浜名湖は海の産地、昨日初漁初競りが豊漁となった舞阪しらす漁は今日は風波のために休漁となりました。
この時期を利用して舞阪港のエンサイクロペディアを紹介いたしましょう。

昨日紹介した舞阪港しらす競り場に掛かる出漁黒板には、舞阪のしらす船47統(94艘)の名が書かれ、出漁した船に〇がつけられています。

この黒板に書かれた船名を見ればところどころ隙間があったりしています。
今日はこの話です。

写真にオレンジ色の枠を書き↓を書き加えています。



舞阪港内・周辺に係留されるしらす船が着けられるところを「着け場」と呼んでいます。
黒板のオレンジ枠の大心丸・裕丸(ゆたかまる)・日吉丸を見てみましょう。

写真右に大心丸、中央に黄色のキャビンの裕丸、日吉丸が並んでいます。
黒板はその順に陸(おか)から見た列どおりに書かれているのがわかります。



正月のフライキを揚げた同じ場所を陸から撮っています。
裕丸・日吉丸・弥榮丸(やさかまる)の順に並んでいます。

出漁日にどの船が出漁したかは漁協の職員さんが着け場をまわって確認しています。
その順に黒板に〇をつければどの船が出漁したかがわかるのです。
出漁板にある舞阪しらす船47統(94艘)が遠州灘でしらす網を曳いています。

※取材協力:浜名漁協
舞阪しらす漁2014
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舞阪しらす漁 出漁黒板で知る出漁船

カテゴリー │舞阪しらす漁2014年度



南浜名湖は海の産地、舞阪・新居のしらす漁が初漁初競りを迎えた今日、舞阪港の競り場から出漁黒板を紹介します。

舞阪港のしらす船は47統(とう)、この黒板には当日出漁した船が〇付してして表されています。
今日の出漁は21統でした。

舞阪のしらす船(しらす漁・タイ網漁・タチアジ漁など)は二艘で一枚の網を開き曳いています。
同じ網(漁具)を使う二艘のことを統といいます。



舞阪港に係留されている船を見れば二艘づつが同じ名となっています。

これが統を組む船、しらす網を巻いた船を本船(網船=あみぶね)と呼び、もう一艘を綱船(つなぶね)と呼びます。
舞阪には47統の船があるということは94艘もの大船団が操業するということです。



舞阪にはしらすを獲る漁師さんと共に昭和の初めから組むしらす加工業があります。

生しらすは新鮮なまま競り場から運び出され、湯気を揚げて待つ加工場の釜に投入されて加工がはじまります。



煮窯で煮られたしらすは真っ白でふわふわの釜揚げしらすやしらす干しに加工されていきます。
その日のうちに舞阪が全国に誇るしらす商品ができあがります。

※取材協力:舞阪しらす親分一家 丸昌河合商店



最大47統94艘が水揚げする生しらすは美しいしらす干しに即日加工され、舞阪の浜松の自慢として全国の市場に送られていきます。

舞阪しらす漁の今年度の漁期は今月1月14日で終了して海を休め、3月21日に新年度の漁がはじまります。

※取材協力:浜名漁協 丸昌河合商店
舞阪しらす漁2014年度
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舞阪しらす漁 雨の豊漁 初漁初競り

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南浜名湖は海の産地、日に日に新年の漁がはじまる舞阪港、今日はトラフグ漁は休漁となりましたが、舞阪港・新居港のしらす漁が初漁、初競りとなりました。

舞阪のしらす船団全47統(統=組 94艘)のうち今日の出漁は21統(兼業する海苔漁があるため)、午前早めの凱旋は豊漁となりました。



凱旋した船のデッキには船倉に入りきれないほどのしらすで溢れています。
次第に強くなる風と波を避け、水揚げしたしらすをボウラと大ダルに入れての凱旋となりました。



しらすが水揚げされ競り場に並べば、浜名漁協の江間主任が仕切る競りがはじまります。
水揚げされた網単位(揚げた網ごとにしらすの大きさや品質が異なるため)の競りはその総量の合計金額を入札するもの。
今日が豊漁であるか、よいしらすであるかは主任の高らかに市場隅々まで響く声でわかります。

新年初日のしらすは品質がよく豊漁です。



舞阪しらすを教えてくれる「舞阪しらす親分一家」こと丸昌河合商店のみなさんが言うように、凱旋した漁師さんからしらすボウラを受け取り、競り場に並べるのは舞阪の働き者の女性、パワフルレディースのみなさんです。

「今年も舞阪しらすを宣伝してよ!」と挨拶に応えてくれました。

舞阪しらす漁が年明けまで豊漁であることは珍しく新年初漁初競りが賑やかに行われました。

※取材協力:浜名漁協 
舞阪港のお魚さん
舞阪しらす漁2014年度
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舞阪しらす船団 本船と綱船 裕丸

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南浜名湖は海の産地、秋しらす漁の豊漁・大漁で沸く舞阪港・新居港にしらすと共に景気を運ぶのがしらす船団です。

昭和のはじまり、全国に先駈けてしらす船曳き漁に取組んだのが舞阪、(それまでは地曳網など)、鮮度の落ちやすいしらすを加工業の興りと共に力を合わせて産業化した祖ともいえるのが舞阪です。

舞阪・新居のしらす漁は二艘曳き、一枚の網を二艘の船で広く口を開けて曳き、新鮮なしらすを獲っています。
47統(94艘)の舞阪しらす船団から裕丸(ゆたかまる)で紹介します。

船団唯一キャビンの黄色が目立つのが天野親方の裕丸、操船する親方以下乗り子(乗り組む漁師さん)が働くのが本船と呼ばれる網船(あみぶね)、本船はしらす網を繰り出し、巻いてしらすを水揚げします。

この季節はまだ日射しが強いことからしらすを保管する船首に日除テントを張っています。



遠州灘から今切を越えてもう一艘の裕丸が凱旋します。

こちらの船が綱船(つなぶね)、しらす網を入れる時に二艘は洋上で横付けになり、本船から網を曳く片側の綱(つな)を受け取ります。
両船は網を曳く綱を開いて網を曳きしらすを獲ります。

本船が網を巻き水揚げしている間は、綱船(つなぶね)は次に網を入れる海域を魚探でさぐります。

本船にはしらす網を巻く裕丸は、また秋冬のタイ網漁にも取り組みます。網目の粗い網を綱船(つなぶね)のキャビン後の巻車(まきしゃ)に巻いて、いざタイ網漁となれば乗り子さんは綱船を本船として操業するのです。

※取材協力:浜名漁協 裕丸のみなさん
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新居しらす漁凱旋 サンマリンブリッジを目指して

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南浜名湖は海の産地、豊漁を続ける秋しらす漁の舞阪・新居しらす船団が遠州灘に網を曳き、新鮮しらすと共に景気を運んでいます。

浜名湖が海につながる今切で新居しらす船団の「利喜丸」の凱旋です。
遠州灘から凱旋する漁港の船団をコース以外で見分けることができます。

新居しらす船団の船の特徴は船のキャビンの上に高いアンテナなどがないこと、これは船の着け場(舫い場所)へ向うのに橋の下をくぐるため、高くしない工夫がされているそうです。



遠州灘から今切を抜けて新居しらす船団の船は西を目指します。

今切から見れば白く美しいサンマリンブリッジ(浜名湖競艇の西に架かる橋)の方向の新居港への凱旋です。



新居しらす船団と舞阪しらす船団が力を合わせ水揚げしたしらすは、全国に誇るしらす干しとして生産され、地元・大市場へと出荷されていきます。

好漁・大漁を続ける冬のはじまり、透き通るような美しいしらすを水揚げする船団の勇姿です。

※取材協力:浜名漁協
舞阪しらす漁2014年度

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浜名湖今切 海につながる海道を行くしらす船

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浜松方面から国道1号バイパスを浜名湖に向えば篠原で分岐する浜名バイパスは、浜名湖今切を浜名大橋で大きく跨ぎます。
浜名湖が海につながる今切(いまぎれ)です。

ここは海釣りのメッカ、海へ長く突き出した舞阪側・新居側の防波堤には黒鯛師のみなさんが海に挑戦しています。



橋脚下から舞阪側の今切防波堤を見れば釣り師がズラリ、海につながる浜名湖の入口は海の魚たちを釣るメッカとなっています。
長く続く向こう側に浜名湖の入り口を示す赤灯台が立っています。

赤い灯台は海から向えばその左側に港の入り口の航路があることを表しています。



舞阪側から見た対岸には新居の海釣り公園が見えています。
広い駐車場を持ち、専用の釣り桟橋を持つ公園はファミリー釣りを楽しむ公園です。



今切の午前遅く、遠州灘に網を曳いた舞阪・新居のしらす船が満載のしらすと共に景気を運び凱旋してきます。
わずかな幅の海道にしらす船が水揚げを急いで通り抜けてきます。

浜名湖が海につながる実感を感ずることができる今切は観光地ではありませんが、体験していただきたい浜名湖の自慢のひとつなのです。

舞阪しらす漁2014年度
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舞阪の毎朝の豊漁を予感させる話 舞阪しらす親分一家

カテゴリー │舞阪しらす漁2014年度



南浜名湖は海の産地、産地の朝の情報はどの漁が出漁し、漁模様はどうだろうということです。

毎朝8時頃、舞阪(浜名湖)の二大漁業のひとつ、舞阪・新居しらす漁の様子を伝えてくれるのが、舞阪しらす干しの「舞阪しらす親分一家」こと丸昌河合商店のみなさんです。

豊漁続く舞阪港しらす競り場へ舞阪しらす親分こと、河合正さんを訪ねました。

「今日も獲れてるよ!」、親分は水揚げする船ごと、船が網を曳いた海域ごとに違うしらすを目利きし、釜揚げにしよう、しらす干しにしようと考えながら買い付け、加工場へとしらすを運ぶスタッフに指示を出しています。



舞阪しらす漁の大漁船「日吉丸」が水揚げしています。写真を撮らせていただきましょう。

洋上でしらすを獲り、水揚げ用の籠「ボウラ」で水揚げするまでが親方と乗り子さんたちの仕事、ここからは親方の奥さんたち「港のパワフルレディース」の仕事です。



日吉丸は間瀬船長と乗り子のみなさんの船、親方が笑顔でしらすを降ろす様子がとても印象的です。
台車を押してボウラを受け取るレディースに声をかけながらいつも笑顔の親方、その笑顔が働き者ばかりの日吉丸の雰囲気を表しています。



舞阪しらす親分らが競りに競っても追いつかないほどに並ぶしらす競り場に、しらすボウラを並べるのも、加工場へ向うトラックへ積み込むのもパワフルレディースの仕事です。

豊漁がうれしいと、重いボウラを押して並べる舞阪の女衆がしらす船の漁師さんと、親分たちしらす加工を結びつけて働いているのです。

※取材協力:浜名漁協 舞阪しらす親分河合正さん
舞阪しらす漁2014
舞阪しらす親分一家
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舞阪しらす漁 新造船漁盛丸豊漁の凱旋

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南浜名湖は海の産地、先週から続く舞阪しらす漁は新鮮しらすと共に舞阪港に景気を運んでいます。
先週土曜日、浜名湖が海につながる今切で、今年度新造された「貴博船」こと漁盛丸の凱旋の勇姿を撮りました。

舞阪港の新造船「漁盛丸」は7月20日に新造披露、緑色の船体に白いキャビンを持つ大漁船として活躍しています。



遠州灘に網を曳き、今切に架かる国道一号線浜名大橋の下をくぐれば舞阪港はもう目の前、貴博船長率いる乗り子さんたちは、船首デッキにしらすボウラを並べ、水揚げに備えての凱旋です。



しらす船の船首左舷には洋上で網の先、袋網の部分に入ったしらすを引揚げるための取り込み口があります。
そこから見える船首にはしらすボウラ(水揚げ用の籠容器)がズラリと並んで大漁であることがわかります。

洋上から続く作業をこなした乗り子さんは水揚げにかかります。



操船していた親方、貴博船長・手塚さんも降りての水揚げがはじまります。
舞阪港に新造された漁盛丸、船長、乗り子さんの若き力が舞阪しらす漁豊漁を支えています。

※取材協力:浜名漁協 漁盛丸
舞阪港大漁しらす船「漁盛丸」新造祝いの祝福
舞阪しらす漁2014年度
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舞阪しらす漁 午後まで満場 豊漁の笑顔の港

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南浜名湖は海の産地、舞阪港は昭和初期に船曳き漁と加工の両輪を確立した港、全国の広がったしらす漁の祖ともいえる港です。

昨日一日海を休ませた舞阪しらす船団47統(二艘曳きのため94艘)の大船団が週開けの遠州灘に出漁、「舞阪しらす親分一家」の朝の記事で期待されていたとおり、大豊漁の一日となりました。

しらす競り場を埋める青いボウラ(しらすを満たした水揚げ用の籠容器)で埋まる競り場で、しらす親分こと丸昌河合商店の河合正さんから「今日は獲れてるぞ」と気合の入った声をいただきました。



しらす競り場に横付けできる船は三艘、水揚げする船が海に繋がっているのは、水揚げ量が多いから、「30(ボウラ)、50ボウラあるよ!」とどの船も懸命に水揚げを急ぎます。

船から降ろしたボウラを競り場に運ぶのは港のパワフルレディースこと親方の奥さんたち、水揚げ、競り場への運搬、競り、運び出しは普段は午後に入れば納まってくるはずが、午後を大きく回ってもこの豊漁の喜びが続きます。



「どんなに忙しくても私たちは平気!うれしいもん!」

男たちに負けず、励ましてしらすボウラを運ぶパワフルレディースの笑顔を見れば、今日の豊漁の喜びが伝わるでしょう。



次々と競り落とされ、フル稼働する運びトラックに運ばれていっても、次の水揚げで競り場はまた青く染まってゆく。

この時間で14時、舞阪のしらす豊漁は舞阪衆みんなの喜び、忙しく重く疲れているはずの競り場は笑顔、笑いに包まれています。

舞阪しらす量豊漁、秋のしらすの美しさ、そして全国に誇るしらす干しの出来上りは「舞阪しらす親分一家」でご覧ください。

※取材協力:浜名漁協 舞阪しらす親分一家(丸昌河合商店)
舞阪しらす漁2014年度