遠州舞阪シロコ船 五十統を紹介する

カテゴリー │遠州舞阪シロコ船



三月下旬から翌年の1月半ばまで舞阪を、浜松を代表する名産と
して知られるしらすを獲るのが遠州舞阪シロコ船、舞阪ではしらす
漁船を「シロコ船」と呼んでいます。

シロコ船は舞阪の活気をあげる船、その水揚げが舞阪を支えてい
ます。

舞阪港に所属するシロコ船は五十統、しらす漁は網船(あみぶね)
綱船(つなぶね)が綱を曳く二艘曳き袋網漁、その一対の船で統
(とう)と数えます。五十統、百艘もの大船団が遠州灘広く操業して
います。

今年、舞阪海幸彦さんのご協力を得て「全船を紹介しよう」と始まっ
た「遠州舞阪シロコ船」は夏の海、冬の海に立ち写真を撮っていた
だいた舞阪海幸彦さんの写真で73記事を要して全船の紹介がで
きました。感謝いたします。



しらすだけを見ては現場が見えていない。
私たちはしらすを獲る海へ出かけ、今切で船上で取材をさせていた
だき、厳しい海で獲るしらすの現場に近づくことができました。

そして微力ながら多くの男たちが船の上で働く姿、その勇姿を紹介
することで自慢の舞阪のしらすを紹介することができました。

舞阪の幸は全て海からやってくる。その海で働く男たち、その船を
紹介することで今後とも舞阪のしらすにひと味を加えたいと思ってい
ます。

多くの親方衆、船主さん、乗り子さんのご協力をいただきありがとう
ございました。
そして夏の暑さの中、厳寒の冬にも今切に立ち、遠州舞阪シロコ船
の勇気と勇姿を伝えようと写真を撮っていただいた舞阪海幸彦さん
と舞阪を盛り上げようとするその心に感謝いたします。

※写真:舞阪海幸彦さん



 

浜名湖に魚を売るコンビニがある NHK静岡

カテゴリー │NHKたっぷり静岡 浜名湖牡蠣・浜名湖海苔



11月にNHKで放送された「金とく」は浜名湖村櫛・雄踏の魅力を
さかなクン・黒崎めぐみアナがレポートした番組
でしたが、その中
で話題を集めたのが、雄踏にある「魚を売るコンビニ」よらっせYU
TO
でした。

新年に旬を迎えた浜名湖海苔・浜名湖牡蠣を中心とした番組を
作ろうとNHK静岡「たっぷり静岡」の水島絵理キャスターが予備
取材にやってきました。

ここで「雄踏港市場のお魚さん」で紹介する雄踏港市場の南向か
いにあるのが「よらっせYUTO」、この時期に売られているお魚を
取材しようと水島さんが訪ねました。



この朝、水島さんも乗っていった浜名湖牡蠣棚からとれたばかり
の「カネ幸堀内商店」の牡蠣がもう販売されててびっくり!
浜名湖牡蠣は毎朝剥く分だけを揚げ、こうしてすぐに販売店に運
ばれているのです。



半分はコンビニですが、よらっせYUTOの魅力はやはり朝の市場
から運んだ魚、ほかに地産野菜や地域の菓子店のお菓子や水産
加工品が一同に並んでいることです。

新年の取材ではさて、どんな魅力が伝えられるか楽しみです。

浜名湖の幸が並ぶ、よらっせYUTOはこちらです。


大きな地図で見る

※取材協力:NHK静岡 よらっせYUTO



 

浜名湖牡蠣船が行く 弁天島凱旋

カテゴリー │カネ幸堀内 浜名湖牡蠣



浜名湖の魅力を知りたいと浜名湖の幸を獲り育てる漁師さんに聞
けば、私たちの知らない本物が見えきます。

旬を迎えた浜名湖牡蠣の魅力を知りたいと、ご厚意をいただき浜
名湖牡蠣漁師の「カネ幸堀内商店」のみなさんの船に乗り奥浜名
湖の牡蠣棚に向かい、弁天島、舞阪に戻っています。

航路を進む船から村櫛沖に仕掛けられた浜名湖の伝統漁「角経て
網(定置網)」を眺めて進みます。
この秋にNHKの金とくでさかなクンや黒崎アナといったあの網は
雄踏港市場のお魚さん」を獲る網、新年15日で漁期を終えます。



船は舞阪を目指し三番鉄橋の下をくぐり弁天島海域へと進みます。
弁天島と鷲津・村櫛海域を繋ぐ三番鉄橋は国道一号線の東から
三番目の橋(西浜名橋=国道一号)が架かっています。



弁天島前の浅瀬は夏には潮干狩りの瀬として活用される瀬、9月か
ら千本万本もの杭が立てられ浜名湖海苔の網がかけられ、育てられ
ています。
12月からの寒中、育った海苔を海に降りて摘む浜名湖海苔漁師さん
が私たちにあの香り高い海苔を届けていただいています。



カネ幸堀内商店のみなさんの船に乗り、弁天島前を通過すれば、もう
舞阪港に近い北雁木はすぐそこ、曳かれた荷船の上では若い漁師さ
んが牡蠣をほぐし終えようとしています。

寒中に浜名湖の幸を載せて運ぶ漁師さんの船が凱旋します。

浜名湖牡蠣の水揚げのお話は新年に続きます。
お読みいただき感謝いたします。

※取材協力:カネ幸堀内商店のみなさん 053-592-1955



 

舞阪港大漁・海上安全 レンコダイ・マダイ

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



今日は大晦日、一年の最後を締めくくる「舞阪港市場のお魚さ
」は浜名漁協のみなさまのご協力で撮らせていただいている
写真を綴っておりますが、まもなく300回を迎えます。

赤く美しく光る鯛は「レンコダイ」です。

祝いの席に刺身で使われるのがマダイならば、姿焼きにされる
鯛はこのレンコダイ、黄身がかった美しい姿が特徴です。

来年も豊漁続きますようにと大晦日の魚といたします。



レンコダイもマダイも舞阪港の魚曳き、鯛網漁で獲れたもの、マ
ダイは活きのまま運ばれ、活きのよいまま市場で競られ、運ば
れてゆく舞阪自慢の活魚です。

来年も海上安全で漁が盛んになりますようにと活魚で来年へと
つなぎます。

今年も舞阪港市場のお魚さんをお読みいただきありがとうござい
ました。

※取材協力:浜名漁協



 

舞阪のカツオを手にいれる

カテゴリー │漁徳丸 黒潮のカツオ漁



春過ぎた初夏の始まり、舞阪港の漁徳丸に乗り遠い黒潮の上に
いた。

漁徳丸 黒潮のカツオ漁

舞阪のカツオを手に入れるならば、港や近隣の魚屋さんに行けば
きっと手に入りますが、カツオはいったいどこでどうやって獲るのか、
「乗って行って確かめてごらん」と漁徳丸の英治船長のご厚意で
黒潮の上に立つことができたのです。

日が変わったばかりのまだ深夜と呼べる時間に舞阪港を出漁し、
4~5時間、黒潮とはそれほどに遠い沖に流れています。
舞阪より和歌山に戻る方が早いほどの距離の海にいることは、
誰でもその経験ができるわけではありません。



漁徳丸の漁舷に広げられた曳縄竿に幾本も曳き縄を曳き、その先
のバケがカツオを誘い、ひとたび群れの上に乗れば休みなしの取り
込みとなるカツオ漁、そして舞阪に昼過ぎまでに戻る長いながい復
路を経て舞阪港にカツオが並ぶことを知るのです。

魚を食べる前にその現場を知れば、もっとカツオがうまくなる。
それを知ったならば伝えたいと思ったのです。



漁徳丸の英治船長と出会い、声をかけていただいたからこそ経験で
きたことは、舞阪港に並ぶ魚がスタートではないこと。
その魚を獲る海が全ての始まりとなるのです。

今年も貴重な経験をさせていただいた漁徳丸の英治船長に感謝いた
します。そして僚船の仲間の皆さんにも多くの教えをいただいています。
共に感謝いたします。

さらに、南浜名湖あそび隊!は時にしばしば、よくあることに誤字脱字
が多い書き物を続けていますが、船名を間違えたり、お名前を間違え
たりを繰り返しています。その度に「船名は漁師の誇りなんだよ」と諫
めていただく英治船長に感謝しております。

※感謝:漁徳丸 英治船長



 

舞阪・弁天島を眺めるカメラ NHK静岡

カテゴリー │NHKたっぷり静岡 浜名湖牡蠣・浜名湖海苔



新年に取材集録を予定するNHK静岡の「たっぷり静岡」は旬を迎え
た浜名湖海苔・浜名湖牡蠣を中心に紹介する放送を目指しています。

その予備取材に訪れたのはNHK静岡たっぷり静岡のキャスター水島
絵理さん、取材地の案内を兼ねてロケ地を回らせていただきました。

朝や昼などNHK静岡が放送する「舞阪と浜名湖」の景色をご存じでし
ょうか、今切から弁天島の赤鳥居などを映すそのカメラは舞阪の一番
鉄橋際にあります行政センターの隣、文化センターの屋上にあります。



屋上に設置されたこのカメラが静岡局からコントロールされ、爽やかな
浜名湖の情景を放送しています。
水島さんも浜名湖牡蠣・海苔の故郷舞阪を一望にできるこの場所で取
材を行いました。



文化センター屋上から南を眺めれば左に舞阪港から舞阪の家並みが見
えます。右(西)を見れば弁天橋から弁天島方面が一望できます。
私たちの自慢のあの爽やかなで広い海が見渡せるのです。

新年に集録される取材ではこちらからの眺望も番組づくりにいかされるで
しょう。

NHKカメラの設置されている舞阪文化センターはこちらです。


大きな地図で見る

※取材協力:NHK静岡



 

あさり漁の海を行く 浜名湖牡蠣船

カテゴリー │カネ幸堀内 浜名湖牡蠣



夜明けの浜名湖を奥浜名湖から舞阪に戻る浜名湖牡蠣船は、途中
あさり掻きをする漁師さんのいる海域を抜けていきます。

浜名湖はあさりの大漁場、舞阪港のしらす漁とあさり漁は浜名湖の
二大漁業と言われ、通年であさりが採られています。
採貝漁の漁師さんの働く海域を進んでいきます。



採貝(あさり)漁の方法は大きく二つに分けられます。
この漁師さんは「長柄(ながえ)」と呼ばれる長い竿の先にクマザラ
(貝を掻くステンレス製のもの)をつけたもので船上から深い砂底の貝
を掻いています。



長柄の漁師さんの向こうに「陸掻き(おかがき)」と呼ぶ海に降りて貝
を掻く漁師さんが見えています。
12月の冷たい海での漁はどちらも苦労の多いもの、私たちが通年で
いただく浜名湖のあさりはこうして採られているのです。



堀内丸に曳かれた船の上では掻きほぐしが続いています。
夜明けの海で働くあさり漁師さんの横を通り抜ける牡蠣船は舞阪港を
目指して進んでいきます。

※取材協力:カネ幸堀内商店のみなさん 053-592-1955



 

おはよう!弁天島 12月30日

カテゴリー │☆おはよう!南浜名湖



低く海に広がっている雲から雨が降ってきそうな静かな朝、いよ
いよ今年も明日まで、南浜名湖の海は朝からエンジン音が響いて
います。

弁天島のシンボル赤鳥居の脚は潮に洗われています。
今朝の満潮は7:27分と18:24分、干潮は13:13分の中潮の海です。



浜名湖が海に注ぎ、豊かな海が浜名湖を潤す今切は静かに見えて
います。
年末の休みとなった浜名湖は釣りの海、多くの釣りボートが、釣り人
が見えています。

旬を迎えた浜名湖海苔漁師さんは冷たい海の中で働いています。



早朝から弁天島前を過ぎてゆく船は、あさり漁師さん、浜名湖海苔漁師
さんの船、浜名湖牡蠣漁師さんの船が過ぎていきます。

旬の海で年末も働く漁師さんの運ぶ幸が年末年始を賑わせてくれます。

年末年始のご贈答の浜名湖海苔・牡蠣・しらすのお買い物にお出かけ
ください。



 

浜名湖 雄踏港 ソイ

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



今年春から通いました雄踏港市場の楽しみは、一匹単位での魚
に出会えること、700種類以上の魚貝類が揚がるという浜名湖も
のの魚です。

浜名湖はご存じのように幅200メートルの今切で遠州灘に繋がり、
浅い海に広がる藻場は海の浜名湖の魚の産卵場所となり、幼魚
のゆりかごとなるところ、海の魚が海と浜名湖を行き来して育って
います。

「ソイ」です。

カサゴやメバルなどの仲間のソイは冬と共に雄踏港市場に揚がり
はじめた魚です。
刺身のほか、鍋物などに珍重される魚で人気があります。



トゲのような背ビレのほか、エラ近くにもトゲがあり、ちょっと持つに
も注意が必要ですが、いかにもおいしそうなソイを撮らせていただき
ました。

雄踏港の一匹魚を撮らせていただいているのは浜名漁協のみなさん、
仲買さんのご協力によるものです。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 海老仙 よらっせYUTO



 

剥きたて牡蠣フライのある食卓

カテゴリー │☆はまなコラム



この時期に牡蠣を楽しむならば、朝に奥浜名湖の牡蠣棚であげ、
朝に手剥きされた浜名湖牡蠣を楽しむべし。

剥きたて牡蠣はふっくらと盛り上がり、黄色と呼ばれる肌色をし
ている。その牡蠣は大と小とに分けられてパックされすぐに販売
店や料理屋さんに運ばれる、そのひとつを手に入れて牡蠣食う
人になるのです。

浜名湖牡蠣は500g、1キロの袋に詰められ大ならば同じ重さで
数を想像し、小ならばさらに多いとうれしくなる。

牡蠣の天ぷら、牡蠣フライ、牡蠣鍋、焼いて食べてもよいと想像
すれば寒い中、食事時間に間に合わせて帰ろうと急ぐこととなる。
たっぷりの海のミルクを楽しもうと急ぐのである。



レモンをチュッと絞りそのまま、中濃のソースをかけて和辛子を
ちょいと多めにつけていただくならさらに、炊きたてご飯にこれほ
ど合うものはなし、その前に酒があったと思いながらも飯は進んで
ゆくのです。

パックの中の水に晒されて白くなったような牡蠣などもう食べられ
ないと思う舞阪の年末、カネ幸堀内さんの牡蠣剥き場に行けば手
に入るものながら、販売店があるのです。

弁天島ならばJR駅前から渚園に向かって北上し左側にある丸昌
河合商店の直売店、雄踏ならばカニでお馴染み「よらっせYUTO」
にも卸されています。

牡蠣食えば朝剥きの手さばき思い出し、その話題と共に賑やかと
なる夕べ、一つの食材を手に入れるために車を走らせる楽しみが
あるのです。
ただし、その日剥いた分だけの限定数、充分にそそる限定ものです。

丸昌河合商店弁天島直売店 053-596-0241
よらっせYUTO 053-597-2580
カネ幸堀内商店 053-592-1955