浜名湖にコウイカ増える 雄踏市場のアユゴ、マゴチ揚がる

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



朝夕の通勤路に車が増え、少しずつ商業も戻ってきています。

遠州灘に漁する舞阪・新居や浜名湖に漁する雄踏・鷲津・白洲などは好漁中、競りも活発に行われています。ご利用をお願いします。

今朝の雄踏市場には話題のコウイカ・モンコウイカの水揚げが豊か、漁師さんに聞けば「海苔網に卵がべったりだぞ」、「角立て網に卵が毎日産み付けられてるよ」と話してくれます。イカたちの産卵シーズンとなっています。

遠州灘から浜名湖に泳ぎ入り産卵するイカたち、現在は親ばかりですがやがて孵化すれば小さな新イカとして楽しむことができます。



6月になれば県内の各河川でもアユ釣りの解禁、、その前に浜名湖の小型定置網に入る稚鮎は特別採捕ものとして取引されています。

小さいものは甘露煮や佃煮に、そしてかき揚げに天ぷらにと大きさによってさまざまに楽しむことができます。

アユゴこと稚鮎は浜名湖では湖アユ(コアユ)とも呼ばれています。(釣りは禁止されています)



この季節の浜名湖には写真のような大型のマゴチ、ヒラメ、人気のホシガレイ(浜名湖ではギミ)などが揚がっています。

今年はワタリガニ類の水揚げも早めに始まっています。お楽しみください。



 

浜名湖雄踏市場の水揚げ 湖アユ(アユゴ)・豆アジ(アジゴ)・タイワンガザミ・モンコウイカ

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海とつながる浜名湖の雄踏市場はこの時期から水揚げ魚種も増え、取引が活発になってきます。

久しぶりに浜名漁港雄踏支所の早朝の競り時間に訪問、水揚げされた魚を漁師さんから聞いた話を中心に紹介いたします。

雄踏市場は今年4月2日の初競りで新年度の取引がはじまり、まずは湖アユ(アユゴ=特別採捕)が人気を集めています。
一か月経過した浜名湖ではまだまだ湖アユは人気を集めていますが、水揚げは終盤になってきています。

アユ釣りの解禁は6月、その前に楽しめるアユゴはかき揚げや天ぷら、甘露煮などで楽しむことができます。



5月になって水揚げが始まったのが豆アジことアジゴです。
まだ小さく骨やゼイゴも気にならない小さなアジの子はこの季節の楽しみです。

揚げてから甘酢にする南蛮漬けでお楽しみいただけます。



漁師さんの話ではこの季節浜名湖伝統の小型定置(角立て網=かくだてあみ)をあげるとモンコウイカの卵がびっしりとついているそうです。
遠州灘から浜名湖に泳ぎ入り、藻場などに産卵にやってくるモンコウイカやコウイカの季節がはじまっています。

今年はこの季節からカニ類が豊かに水揚げされています。
写真は今朝のタイワンガザミのメス、まだ大きくはありませんが、持ち重りのするよいものがあります。

今週末は浜名湖の幸をご家庭でお楽しみください。



 

春の浜名湖はギミ(ホシガレイ)・湖アユ(アユゴ)・サヨリの海

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



毎日をていねいに生きること目指しています。

春の浜名湖の漁は伝統の小型定置網「角立て網(かくだてあみ・ふくろあみ)」漁の解禁からはじまります。

県からの許可漁であり毎年4月1日に網を仕掛け、翌2日に浜名湖の雄踏・白洲・鷲津などの市場に初水揚げとなり年度がはじまります。

春の浜名湖で獲れるのが最高級カレイである「ホシガレイ」です。
浜名湖の市場名で「ギミ」と呼ばれ全体に黄味がかった色をし、鱗が目立つカレイです。

刺身にして最高、主に春に獲れて他の季節には浜名湖から姿を消してしまいます。



春の浜名湖はアユたちにとって海、海とつながる浜名湖の今切口(いまぎれぐち)から川の匂いをかいで浜名湖に泳ぎ入るのが湖アユことアユゴ(稚鮎)です。

アユの釣りの解禁は6月ですから稚鮎も釣ることはできませんが、浜名湖伝統の小型定置網にかかったものは取引され、今年一番のアユの香りを愉しむことができます。まだ高価ですが次第にこなれてきます。



昨年は不漁というほど水揚げが夏過ぎまで遅れた浜名湖のガザミ(ワタリガニ)が今年はこの時期から見られています。

浜名湖と海を行き来しながら育つガザミ、今年は春から愉しめそうです。




 

浜名湖ドウマン揚っています!海老仙 加茂仙逸さんのオススメ

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の満ち干を利用して海の魚や生き物が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の夏はエビとカニの海、早朝に競りが行われる雄踏市場は夏本格と共に浜名湖最大のカニ、浜名湖ドウマンの水揚げがはじまっています。

浜名湖の雄踏・鷲津市場、舞阪市場で仲買する海老仙の雄踏担当の加茂仙逸さんに大きなドウマンを見せていただきました。



浜名湖ドウマンは南方のマングローブガニなどトゲノコギリガザミの北限種。

夏に多く水揚げされるオスのドウマンは写真のように巨大なツメを持っています。この力強いツメで浜名湖の砂底の牡蠣などを砕いて食べています。



大きな籠に何段にも入れたドウマン、「毎日水揚げされたドウマンを生け簀で活かして販売していますよ」という仙逸さんです。

数が揚がっていますが今もドウマンは貴重、大きなものは二人以上で、一日付けなら中型までがオススメと聞きました。

浜名湖ドウマンの夏はじまっています。浜名湖ドウマンは海老仙でお求めください。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 海老仙 加茂仙逸さん
毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売
雄踏港市場のお魚さん




 

浜名湖のカニ揚ってます!海老仙加茂仙逸さんのオススメ

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は、潮の満ち干を利用して海の魚や生き物が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の夏はカニとエビの季節、早朝に開市する浜名湖雄踏市場(浜名漁協雄踏支所)で仲買する海老仙の加茂仙逸(せんいつ)さんにカニの水揚げ状況を教えていただきました。

「夏と共に水揚げ充実してきましたよ!」



「浜名湖のカニは人気のガザミ、数が獲れるのはタイワンガザミ、貝汁用に使っていただけるイシガニと豊富です。
全て育ちながら水揚げされていて夏が水揚げの盛りになってきます」

海老仙で紹介しています簡単なガザミ料理の記事を教えていただきました。



浜名湖ガザミ(ササガニ)で簡単蒸しガニを愉しむ

蒸す・茹でるだけでご馳走の出来上がり!その他のカニ料理も順次教えていただきましょう。

盛りを迎える浜名湖のカニ、海老仙でお求めください。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 海老仙加茂仙逸さん
毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売
雄踏港市場のお魚さん




 

浜名湖ドウマンの名は胴丸から

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の満ち干を利用して海の魚や生き物が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の夏はカニとエビの育つ海、特産のガザミ(ササガニ:ワタリガニ)や数が獲れるタイワンガザミ、カニ汁でおいしいイシガニなどが浜名湖の市場に水揚げされています。

今日の話題は浜名湖最大の大きさに育つ浜名湖ドウマン(ドーマン)の名の由来です。
浜名湖ドウマンは南方のマングローブガニなどトゲノコギリガザミの北限種、かつて幻のカニと呼ばれるほど減った時もありましたが、今は安定して水揚げされています。

先日、村櫛の漁師の高山さんに聞けば、珍しいドウマン(ドーマン)という名はこのカニの形から名づけられたといいます。
全体的に丸いことから古くは胴丸とも甲丸とも呼ばれ、ドウマンと呼ばれるようになりました。



ではガザミと比べてみましょう。最も後ろの脚の先がボートのオールのような形をした泳ぐことができるカニがワタリガニの仲間です。
※ドウマンも同じ、泳ぐことができます。

ワタリガニ類は全体に◇(菱形)をしていて甲羅の左右にトゲのように突き出しています。
この形がカニとして標準ならば、ドウマンは丸いから胴丸なのだと教えていただきました。

夏は浜名湖ドウマンのオスが多く獲れる季節、特徴である巨大なツメが魅力のドウマンは最大1キロを超えるほどの大きさに育ちます。

始まっています浜名湖のカニの季節、ガザミからドウマンまで揃ってきています。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 村櫛漁師高山さん
雄踏港市場のお魚さん

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」で紹介しています。ご覧ください。

舞阪・浜名湖の自然を毎日紹介する「舞阪の自然を守る会」のブログはこちら。




 

浜名湖ドウマンの季節までもう少し

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の6月は特産のサイマキ(天然クルマエビ)やガザミやタイワンガザミなどが育ちながら水揚げされるエビとカニの季節、水揚げされる雄踏・鷲津市場が賑わっています。

ワタリガニが登場した後、真夏は浜名湖最大のカニ、浜名湖ドウマンの季節がやってきます。



夏に多く水揚げされるのが巨大なツメを持つオス、甲羅と比べてもこの巨大なツメが目立ちます。

カニの雄雌の見分け方をご存知でしょうか、ワタリガニなどと同様にオスの腹のふんどし(中指がかかっているところ)は小さく尖っています。



こちらはドウマンのメスです。同じふんどしが大きいことでメスだとわかります。メスのカニは内子(甲羅にある状態の卵)が期待されますが、産んだ卵(外子)はこのふんどしにはさんで孵化まで保ちます。

巨大なツメが魅力のオスは真夏に、内子が期待できるメスは秋からの水揚げとなる浜名湖ドウマンはまだまだ成長中、大きなオスドウマンが見られるのはもう少し後になります。ご期待ください。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 海老仙
雄踏港市場のお魚さん

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」で紹介しています。ご覧ください。

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早くも夏の楽しみ 浜名湖雄踏たきや漁の灯り

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



浜名湖の夜に涼しさを求め、野趣あふれる伝統漁を経験し浜名湖の幸を楽しむ観光、「浜名湖雄踏たきや漁」が5月15日からはじまっています。

浜名湖の浅瀬を漁師さんのたきや船に乗り込んで行き、砂底を照らす灯りで魚やカニなどを突くたきや漁の灯り見えれば浜名湖はもう夏。
涼感求めて乗り込むお客様の歓声が夜の浜名湖に響きます。

たきや漁を予約したお客様はこの自然と共にある漁を体験できるかを想像しながら期待して待ちます。

予約した当日強い風が吹く、雨になるなどたきや漁に不向きな天候になり中止となるのも自然と共にある浜名湖の漁の体験となります。

そして天候に恵まれれば浜名湖の魚を突き、漁果を持って浜名湖雄踏橋の端に浮くたきや亭へと船で渡り、漁師さん心づくしの漁師料理と持ち込んだお酒などを楽しむのです。

今年もはじまりました浜名湖の夏の風物詩のひとつ浜名湖雄踏たきや漁、ご体験ください。







 

浜名湖雄踏市場は新年もマハゼが豊漁

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の秋といえばハゼ釣り、どの岸からも楽しめるハゼ釣りは秋の楽しみです。
秋のハゼは浅い砂底に広がり、私たちを楽しませてくれますが、秋深まり寒がやってくると釣れなくなり終了します。

11月頃になればハゼは大きく育ち、浜名湖の深みに降りて群れ、潮に乗って移動します。このハゼの群れが浜名湖伝統の小型定置網「角立て網(かくだてあみ)」にかかります。

今年の浜名湖は例年より水温が高かったことからさまざまな魚やカニ・エビの成長や水揚げが遅れました。ハゼも例年であれば11月中下旬頃からの漁獲が遅れていました。

今年度のハゼの水揚げは12月になってからはじまりました。新年は5日に初漁となった浜名湖の雄踏市場は今日もハゼが豊漁。

大きなものは肝を添えた刺身で、開いて天ぷらでと楽しめる浜名湖のハゼが秋に続く真冬の豊漁を迎えています。

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」をご覧ください。



 

浜名湖の12月はアラレガコ 浜名湖に下るアユカケ

カテゴリー │雄踏港市場のお魚さん



浜名湖の12月、季節替わりで浜名湖の幸が揚る雄踏市場も今年度の漁が一巡り、残り一か月で漁期が終わろうとしています。

漁には全て漁期があり、浜名湖の小型定置網「角立て網(かくだてあみ)」の漁期は4月1日から翌年1月15日までとなり、市場は2カ月半ほどの休漁期を迎えます。

12月の浜名湖は「下り」の時期、浜名湖に注ぐ川から寒さや風の日に大きなスズキやマダカ、幼魚のセイゴが浜名湖に下り、大きく育った天然ウナギが下り、まもなく冬眠するという浜名湖ドウマンが活発に動いて網にかかります。

そしてこの時期に深みに降りて角立て網にかかるマハゼに混ざってアユカケが混ざります。



頭が大きいハゼという姿のアユカケはその名に生態を表し、エラ蓋の角にあるフックのようなカギで鮎(アユ)をひっかけて獲るという。

先日確かNHKの番組で鮎を獲るという生態を追った番組を見ましたが、確かにアユと共に川上へと遡上してゆく、そして水底に潜み近づく小魚をこの大きな口でひと呑みしていました。

アユカケを調べればもっと風流な名前に巡り合います。「アラレガコ」です。
浜名湖ではマハゼに混ざるアユカケは北陸石川県ではアラレガコと雅な名前で呼ばれています。

「福井県で永平寺町などでガコ、産卵のために秋から冬にかけて川を下るものをアラレガコ。「霰魚(あられがこ)」と」とあるように、大切にされている冬の風物詩のひとつです。

近年石川県では天然記念物にも指定され、養殖などで増やす努力が始めてられいるといいます。一年が終わろうとする浜名湖の市場にやがてアラレガコことアユ掛けが下ってきます。

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」をご覧ください。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 海老仙
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