ツメタガイ卵隗駆除 浜名湖あさりを守る

カテゴリー │浜名湖あさり採貝漁



あさりは海が浜名湖とつながる今切の影響を受け、塩分濃度の適
する浜名湖で年間の採貝漁ができるほど豊富な幸となっています。

そのあさりを脅かす天敵がツメタガイです。

ツメタガイは美しい丸い殻を持ち、潮干狩りなどでも見かけることが
できますが、じつはあさりの殻に穴をあけて食べてしまいます。
この天敵を駆除し、あさりを守るのが採貝漁の漁師さんの卵塊駆除、
ウンナイ採りです。(浜名湖ではツメタガイをウンナイと呼ぶ)

昨日早朝より浜名湖全域(舞阪から気賀など奥浜名湖まで)の採貝
組合の漁師さんによる今年2回目の駆除が行われました。



早朝6時ころから浜名湖各海域で行われた駆除で集めた卵塊は8時
過ぎに村櫛(むらくし)にあるあさりの荷揚げ場に集められます。
各地の漁師さんが普段はあさりを積む船に卵塊を積んでやってきます。



ツメタガイの卵塊は細かい砂と分泌する粘液で固めたもの、その形か
ら砂茶碗とも呼ばれます。
普段は貝を入れる袋が卵塊で膨らんでいます。



運ばれてきた卵塊は計量され、採った場所ごとに積算されます。
どの地域に産卵された量が多いかも駆除の目安にしています。

冷たい雨の中の作業ながら、どの採貝組合もほぼ全員の参加で行わ
れたツメタガイの卵塊駆除、もう少しこのレポートは続きます。

※取材協力:浜名漁協

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ツメタガイ卵隗駆除(ウンナイ採り)

カテゴリー │浜名湖あさり採貝漁



冷たい雨が降り続いた今日、舞阪港でえんばい朝市が開催されて
いる早朝から、浜名湖全域で採貝漁の漁師さんが力を合わせ、今
年2回目のツメタガイの卵隗駆除(ウンナイ採り)が行われました。

ツメタガイは浜名湖では「ウンナイ」と呼ばれています。



巻貝のツメタガイは潮干狩りでも見かける美しく丸い貝殻を持つ貝
ですが、あさりに穴をあけて食べてしまうというあさりの天敵です。
その卵は(写真後ろ)「砂茶碗」と呼ばれる面白い形をしていますが、
この卵塊の中に多くの卵があり、産卵期であるこの時期に駆除を行
うのがこの作業です。



年間を通じて採貝許可を得た漁師さんがあさりを採る浜名湖では、
計画して禁猟区や親貝や稚貝の保護などを行い、収量を決めて水
揚げを行っています。

浜名湖各地の採貝組合漁師さんたちはツメタガイの駆除を計画的に
行い、あさりの成育を守っています。



ひとつの砂茶碗(卵塊)はせいぜい何十gほどの重さながら、駆除で
集まった袋は何十キロもの重さとなる、それを雨の浜名湖に降りて
これほどに集めているのです。

ツメタガイ卵塊駆除の集荷の様子は何回かに渡ってお伝えします。

※取材協力:浜名漁協

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浜名湖あさり荷揚げ場 親子採貝漁

カテゴリー │浜名湖あさり採貝漁



舞阪港が静岡県の港で最も漁船の登録数が多いのは、あさりを採る
採貝漁(さいがいりょう)の漁師さんが多いからと言われます。

あさりの水揚げを教えていただいた村櫛のあさりの荷揚げ場(貝置き
場)に親子であさり漁をする那須田さんがやってきました。
昨年知り合い、さまざまに教えていただいている漁師さん親子です。



船長は那須田お父さん、息子さんはお父さんに習って修行中、ズッシ
リ重い袋を船首に積んで水揚げ場にやってきました。

息子さんとも顔みしり、あさり漁師さんは「胴長」と呼ばれる胸まである
ズボンを上に履いています。



漁師という生き方を学ぶ息子さんにお父さんの経験が伝えられる。
浜名湖には若い漁師さん、漁師さん見習いの若者が多くいるのです。
そして、環境を守りながら次の世代を担おうと働いています。

持ち上げるこの重い袋は22キロの袋、これを船の上で規定量にして水
揚げします。



ズシリと重い貝袋を水揚げ場の秤にかけて伝票を受け取ります。
採貝漁の組合、漁師さんはこの袋何袋までと取り決めをし、稚貝の棲
む海域、親貝が棲む海域などに禁猟区を決めて管理漁業をしています。

ここから仲買さんを通して全国のマーケットなどに浜名湖のあさりが運
ばれていきます。
おいしい浜名湖あさりが私たちの食卓を賑わしているのです。

※取材協力:浜名漁協



 

浜名湖あさり荷揚げ場 ウンナイ採り

カテゴリー │浜名湖あさり採貝漁



浜名湖が海とつながる今切、わずか幅200メートルのこの海道を
通じて海が浜名湖を潤しています。

現在の浜名湖は汽水というよりほぼ海のような塩分を持ち、さま
ざまな魚や貝が幸をもたらしています。

かつてハマグリが多かった浜名湖は現在、塩分濃度が適する
あさりが多く育ち、通年で採貝漁師さんがあさりを採る漁場となっ
ています。

「砂茶碗(すなじゃわん)」と呼ばれる貝の後ろのものはツメタガイ
の卵塊です。
ツメタガイは浜名湖では「ウンナイ」と呼ばれています。

ウンナイはあさりを食害する貝であさりに穴をあけて食べてしまう
害がある貝です。

これを採貝組合のみなさんが定期的に「ウンナイ採り」の日を決
めてこの卵塊を集め、駆除しています。



通年での採貝をするために、あさりの漁場を守る「ウンナイ採り」
が今週末16日にも行われると聞きました。
浜名湖に散開して行うウンナイ採りはなんと1トンを越えるほどの
成果をあげているというのです。

浜名漁協のみなさんが「16日はえんばい朝市の日だけれど、見
においでよ」浜名漁協のみなさんに誘っていただきました。

浜名湖の採貝漁を守るために、ウンナイを駆除する日、きっとそ
の成果を見に向おうと思います。

※取材協力:浜名漁協



 

浜名湖あさり荷揚げ場 採貝道具

カテゴリー │浜名湖あさり採貝漁



浜名湖を訪ね、舞阪と村櫛を結ぶ橋を渡りながら海を眺めれば、
通年で船が散開し、海の中で漁師さんがあさりを採る様子を見る
ことができます。

「採貝漁」の漁師さんです。

村櫛(むらくし)の浜名湖ガーデンパークに近い港に浜名漁協の
採貝漁のみなさんがあさりを水揚げする「あさり荷揚げ場」があり
ます。(貝置き場とも呼ばれています)

採貝漁の漁師さんの船に積まれている道具を教えていただきます。



浅い海の底の砂につき立ててあさりを採る道具を舞阪では「クマ
ザラ」と読んでいます。

太いステンレスで作られたクマザラは採貝漁の漁師さんがそれぞ
れの好みでつくるオリジナル品、これをつくる専門の鍛冶屋さんが
あるそうです。

貝を採る方法には大きく二つあり、短い柄のクマザラを使い、海に
入ってあさりを採る方法を「陸掻き(おかがき)」といいます。



もうひとつの方法は、船から深い海の底を掻く「長柄」という方法で
す。陸掻きに比べ長い柄がついているから長柄と呼ばれますが、
その長さはゆうに6メートルから8メートルにも達するほど、これを扱
うには長い修練が必要と聞きました。



もうひとつ、手前のステンレスでできた道具を「ゲタ」といいます。
なんと陸掻きの漁師さんは、深い場所で貝を掻く時にこれを足に履
いて海に降りるのだそうです。

高いものはゆうに1メートルを越えています。
波静かな浜名湖とはいえ、この高いゲタを履いたまま、重いクマザラ
で砂底を掻くことを考えれば、いかに採貝漁が重労働であるのかが
わかります。

向こう側にあるのが湖底を覗く潜望鏡、これで先に掻かれていない
場所を探したり、湖底に棲む貝の目(吸水管などが見える)を見つけ
ているそうです。

浜名湖で通年で採貝をすることは、冬の漁も続くこと。
プロの仕事のものすごさを、道具に見ることができるのです。

※取材協力:浜名漁協



 

浜名湖あさり荷揚げ場 浜名湖の貝たち

カテゴリー │浜名湖あさり採貝漁



静岡県の漁港のうち、舞阪港や新居港、雄踏港、鷲津港などを含
む浜名湖の港が最も漁船の所有数が多いと言われています。

浜名湖で通年の採貝漁(あさり漁)に従事する船が多いことで静岡
県一となっています。

村櫛港内にあるあさりの荷揚げ場には、あさり以外の貝も集まって
きます。漁師さんはあさりを船上で選別し、それ以外の貝や、害を
する貝を持ち帰ります。



白い貝柄に深い筋を持っているのは「サルボウ」です。
調べれば、缶詰の赤貝の材料はこれだそうで、おいしい貝ですので、
浜名漁協の婦人部のみなさんが、えんばい朝市でおいしい串揚げな
どにして出品しています。
今週末の「えんばい朝市」でお試しください。



この貝は見事な大きさながら、漁師さんは「まんじゅう」と呼んでいる
貝で「おいしくないよ」ということでした。

調べてみると「シオフキ」という貝に似ています。
潮干狩り場でもみかける貝がこれでしょうか。



この写真はさまざまな貝を並べています。
後列の巻貝が、「ニシ」と呼ばれる「アカニシ」、これもあさりを食害す
る貝ですが、茹でてから取り出し、刺身にすればサザエにも負けない
味を持っています。

野趣がある味は浜名湖周辺の居酒屋さんなどでも浜名湖の肴として
珍重されています。

あさりの荷揚げ場にさまざまな貝が集まるのは、あさりと選別し、別に
持ち帰り、あさりをを守る漁師さんの気持ちが集まっているからなのです。

次回はあさり漁の道具を紹介いたします。

※取材協力:浜名漁協

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浜名湖あさり荷揚げ場 計量

カテゴリー │浜名湖あさり採貝漁



浜名湖は全国でも有数のあさり漁場として、通年採貝漁の許可を
持つ漁師さんが取り組む漁場です。

浜名湖ガーデンパーク入口に近い舞阪港のあさり荷揚げ場にこの
日の漁を終えた採貝漁師さんの船がやってきます。

船には一見、あさりを積んでないように見えるのは、湖上の船の上
で選別をし、計量したあさりを天日に晒さぬようシートなどをかけて
いるため、新鮮なあさりを新鮮なまま運んくるのです。



採貝漁の組合では漁獲量をきめ、この季節は22キロ袋×4袋までと
決められていますが、水揚げ量は選んだ漁場、年齢などでさまざま、
荷揚げ場にズシリと重いあさりを降ろします。



それぞれの漁師さんは、港に並ぶ仲買人さんの着け場にあさりを
降ろします。
浜名漁協の職員のみなさんが、計量を担当して伝票を渡します。



計量した伝票は1枚は漁師さんへ、一枚は仲買さんへ、一枚は浜名
漁協が管理しますが、この伝票は荷札が三枚複写になっています。

仲買さんの分の伝票荷札があさりの袋につけられます。
忙しく船が着く荷揚げ場で素早く間違いのないように工夫された伝
票です。

次回はあさりと共に採れる浜名湖の貝たちです。

※取材協力:浜名漁協

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浜名湖 あさり荷揚げ場を訪ねる

カテゴリー │浜名湖あさり採貝漁



真っ黒なゴロゴロ砂利が網に入られて積まれている。

もしひっきりなしに船が着く海辺でなかったから、これは砂利だと
思ってしまうでしょう。

浜名湖は全国有数の「あさり」の産地、浜名漁協から採貝漁の許
可を得た漁師さんが通年であさりを採る漁場が広がっています。

採ったあさりを水揚げするのが村櫛(むらくし)にあるあさりの荷揚
げ場です。
浜名漁協のみなさまのご協力で取材させていただきました。



近づいてみれば、大きな網袋にゴロゴロと大きく育ったあさりが入
っています。

浜名湖は採貝漁の許可を得た漁師さんのみのあさり採りが許され
ています。
もちろんこの地域の昔からの楽しみの「潮干狩り」で岸からのあさり
採りは誰でもできますが、岸から5メートル以内で(2キロまで)採る
ことが許されています。

または弁天島や、雄踏、村櫛の潮干狩り場で有料での潮干狩りが
楽しめます。



浜名湖のあさりは春から身が大きく育ち、このようにゴロゴロに大き
なものが潮干狩り場でも見つけることができます。

あさり漁師さんは陸掻き(おかがき)、長柄(ながえ)という2種類の
方法であさりを採ります。

あさり荷揚げ場の面白さはこれから、続いて書いてまいります。

※取材協力:浜名漁協

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浜名湖あさり採貝漁、禁猟区解禁

カテゴリー │浜名湖あさり採貝漁



南浜名湖で最も盛んな漁、最も多くの漁師さんが従事しているが
採貝漁(あさり漁)です。

小船で浅い漁場に向かい、腰まで使って重いクマザラ(貝掻道具)で
砂底を掻いて採るあさりは、豊かな南浜名湖で通年行われています。
採貝漁の漁師さんは、禁猟区を決め(親貝保護など)、管理漁業を行
って、豊かな恵みを育て採っています。



今朝は村櫛付近の禁猟区の解禁日、この辺りの浅瀬は浜名湖海苔
の棚が広がり、その瀬は寒中は海苔漁師さんの働く場所でしたが、
この時期に解禁されて採貝漁の漁師さんが入るのです。



普段は広く南浜名湖にあるあさりの漁場で採る漁師さんが、解禁の日
に集まります。
まだまだ水温むほどではない冷たい海であさりを掻いています。

浜名湖のあさりは採貝漁の漁師さんたちが通年で管理しながら採る
あさりです。食害をする貝の駆除、漁獲制限などをして海の幸を護って
います。

※取材情報:船上カメラマンさん



 

あさり禁猟区解禁 浜名湖採貝漁

カテゴリー │浜名湖あさり採貝漁



浜名湖の漁師さんで最も多い漁は「採貝漁」の漁師さんです。

豊かな南浜名湖広く、あさりを採る「採貝漁」は許可を受けた漁師さん
が通年行う漁で、私たちはおいしい浜名湖あさりを一年中食べること
ができます。

今日はあさり漁師さんが禁漁区と定めた場所が解禁となり、多くの漁
師さんが集まってあさりを掻いています。



浅い浜名湖に腰まで浸かり、長いクマザラと呼ぶ貝掻き鍬を曳いて採
るあさり漁は浜名湖の風物詩ともなっています。

浜名湖のあさりを採る採貝組合のみなさんは、禁猟区を決めて栽培
漁業を行っています。 禁漁区を開放した後は、別の場所で採集した
稚貝をこの漁場に蒔き、育てています。

また、定期的にあさりの食べてしまう「うんない(ツメタガイ)」の駆除を
組合で行い、あさりを守り育てています、



あさり漁師さんが育て採る浜名湖の幸「あさり」は、決められた場所で
私たちは「潮干狩り」で採ることができます。

4月1日から弁天島遊船組合の潮干狩り、雄踏・村櫛の潮干狩りが始
まります。

豊かな浜名湖の春はじまる。あさりは3月に身を育て一層うまみを増
やします。楽しみな潮干狩りの春がはじまります。

※情報提供:船上カメラマンさん