浜名湖あさり荷揚げ場 採貝道具

カテゴリー │浜名湖あさり採貝漁

浜名湖あさり荷揚げ場 採貝道具

浜名湖を訪ね、舞阪と村櫛を結ぶ橋を渡りながら海を眺めれば、
通年で船が散開し、海の中で漁師さんがあさりを採る様子を見る
ことができます。

「採貝漁」の漁師さんです。

村櫛(むらくし)の浜名湖ガーデンパークに近い港に浜名漁協の
採貝漁のみなさんがあさりを水揚げする「あさり荷揚げ場」があり
ます。(貝置き場とも呼ばれています)

採貝漁の漁師さんの船に積まれている道具を教えていただきます。

浜名湖あさり荷揚げ場 採貝道具

浅い海の底の砂につき立ててあさりを採る道具を舞阪では「クマ
ザラ」と読んでいます。

太いステンレスで作られたクマザラは採貝漁の漁師さんがそれぞ
れの好みでつくるオリジナル品、これをつくる専門の鍛冶屋さんが
あるそうです。

貝を採る方法には大きく二つあり、短い柄のクマザラを使い、海に
入ってあさりを採る方法を「陸掻き(おかがき)」といいます。

浜名湖あさり荷揚げ場 採貝道具

もうひとつの方法は、船から深い海の底を掻く「長柄」という方法で
す。陸掻きに比べ長い柄がついているから長柄と呼ばれますが、
その長さはゆうに6メートルから8メートルにも達するほど、これを扱
うには長い修練が必要と聞きました。

浜名湖あさり荷揚げ場 採貝道具

もうひとつ、手前のステンレスでできた道具を「ゲタ」といいます。
なんと陸掻きの漁師さんは、深い場所で貝を掻く時にこれを足に履
いて海に降りるのだそうです。

高いものはゆうに1メートルを越えています。
波静かな浜名湖とはいえ、この高いゲタを履いたまま、重いクマザラ
で砂底を掻くことを考えれば、いかに採貝漁が重労働であるのかが
わかります。

向こう側にあるのが湖底を覗く潜望鏡、これで先に掻かれていない
場所を探したり、湖底に棲む貝の目(吸水管などが見える)を見つけ
ているそうです。

浜名湖で通年で採貝をすることは、冬の漁も続くこと。
プロの仕事のものすごさを、道具に見ることができるのです。

※取材協力:浜名漁協



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