舞阪港の海鳥 カワウの婚姻色

カテゴリー │☆船上カメラマンの浜名湖四季撮



南浜名湖は海の産地と書き出すこのブログは、舞阪港・雄踏港のお魚、それを撮る漁師さん、買い付ける仲買さんや料理屋さんにご協力いただきながら豊かな海の幸と産地の情報をお届けしています。

アサリ漁で500艘以上、しらす漁が100艘、チャカ船が20艘以上、まだまだ船の数はある舞阪港や周辺は静岡県一の船の所有数がある豊かな漁港として知られています。
その漁師さんより多い鳥の漁師さんが冬の浜名湖・遠州灘で漁をしています。
カワウたちです。



冬の海で漁するカワウたちは大群をつくり遠州灘の岸辺、浜名湖で漁をしています。毎年冬となると大群となって飛来するカワウたちは浜名湖周辺で越冬し、やがて渡っていきます。
カワウのオスの頭が白い羽になっているのは婚姻色と呼ばれ繁殖期の印です。



飛来した海の中にヒョコンと潜り、随分遠くに顔を出すカワウたちは潜り漁の達人、その口ばしには小さな魚がきっと咥えられています。
その食欲は旺盛ですが、数千羽、万羽もの群れが食欲を満たすほど浜名湖は遠州灘は豊かな海なのです。

多くは渡ってゆくカワウの中に通年浜名湖に棲み着くものもいます。漁師さんが放る魚をもらったり、漁船の後ろをついてエサをねだったりと浜名湖ではカワウを通年見ることができるのです。

※写真:船上カメラマンさん
船上カメラマンの浜名湖四季撮
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浜名湖 春の強風の中のアサリ漁

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南浜名湖は海の産地、今日は解禁初漁のしらす漁が強風のため休漁、それほどの風の中でも浜名湖の漁は元気です。
浜名湖は通年でアサリ漁師さんが活躍するアサリの漁場、遠浅の浜名湖に降りて「陸掻き(おかがき)」の漁師さんがアサリを採っています。

昨年は不漁のため心配されたアサリ漁ですが、資源保護や種苗の努力などから復活がはじまっています。



浜名湖が海に注ぎ、豊かな海が浜名湖を潤す今切は強風と波の中にあります。
遠州灘に伸び出す今切堤防の先には赤灯台があります。赤灯台は浜名湖に入る航路今切を表わしています。



浜名湖の深さはさまざま、浅い場所では海に降りて掻く「陸掻き」でアサリを獲りますが、深い場所は「長柄(ながえ)」と呼ばれる長い柄がついた道具で砂底のアサリを採っています。
通年で活躍するアサリ漁師さんが、最もおいしい春のアサリを採っています。



早暁に漁場に着いた漁師さんは日の出と共に仕事をはじめ、昼までに村櫛にある浜名漁協の集荷場に水揚げします。
軽快なエンジンの響きが早朝から響く浜名湖、復活をはじめた浜名湖のアサリは確かに回復をはじめています。

※写真:船上カメラマンさん
船上カメラマンの浜名湖四季撮
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南浜名湖弁天島 虹のかけ橋

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南浜名湖は低気圧前線の通過中、未明までの雨がやみ、青空が覗いた朝、その名のとおり橋の町弁天島に、新しい橋がかかりました。
「虹を撮ってきたよ」、と訪ねてくれたのは船上カメラマンさんです。

雲間から射した強い朝日に照らされた雨上がりの弁天島に虹の架け橋がかかりました。
ここは舞阪と弁天島に架かる弁天橋、その上にもう一重の橋の登場です。



弁天島はJR弁天島駅のある弁天島、その北の蓬莱園・千鳥園・渚園・その西に観月園・乙女園など、水路を渡る橋で結ばれた島が並んでいます。
広い弁天島を跨いで大きな虹が南と北を結んでいます。



船上カメラマンさんは次に虹の南の端をおしえてくれます。弁天島を跨いだ虹の橋は、弁天島のシンボル赤鳥居に架かっています。
春も直前となった弁天島の透き通る海は、まだまだ濃い青い色をしています。



赤鳥居から伸びた太鼓橋の虹は、はるか弁天島を越えて渚園まで架かっているようです。
春待ちの弁天島の海に登場した今朝の虹の架け橋の写真は、船上カメラマンさんから提供いただきました。ありがとうございました。

※写真:船上カメラマンさん
船上カメラマンの浜名湖四季撮
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浜名湖旅情 乙女園の夕日

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南浜名湖は移る季節に夕日が沈むところを意識できるところ、春ま
では海から上がる朝日と海に沈んでゆく夕日を見ていましたが、
この季節はもう夕日は西のお山へと沈んでいきます。

今日はこの季節の浜名湖の美しさを、舞阪海幸彦さん、船上カメラ
マンさんが届けていただきました。

弁天島の夕日の名所、乙女園の夕日です。

遮るものなき海に沈む夕日が見事なら、浜名湖を色に染めて沈む
夕日には海の産地浜名湖の旅情を感じていただけます。



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岸に沖に、遠浅の浜名湖に立つのは浜名湖牡蠣の棚、夏の間に
潮通しのよい南浜名湖の牡蠣棚で育つ牡蠣たちは、秋に奥浜名湖
へと移されて育っていきます。
育みの海へと夕日は沈んでいきます。



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美しい浜名湖は観光の海でもありますが、牡蠣や海苔、魚たちを育
て獲って暮らす生活の海でもあります。
人が海と共に暮らす浜名湖は、里海の景色があるのです。

広い浜名湖を染めてゆく夕日、これからの季節にますます冴えてく
るのです。

※写真:舞阪海幸彦さん船上カメラマンさん

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南浜名湖 春一番のち西風

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昨晩は春一番を感ずる強い南風が吹き抜けた南浜名湖は、
朝から強い西風が吹いています。

海の町に吹く強い風は海をも波立たせ、その波頭を風に飛
ばしていきます。早朝の海に船上カメラマンさんが立ってい
ます。

「今切」です。南浜名湖の最南端で浜名湖が遠州灘に繋が
る今切を西風の海が襲っています。



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通常は陸(おか)から5マイル(海里)・10マイルもの沖を行く
貨物船が舞阪のすぐ沖を航行します。
強い風の日には沖の風を避けてかなりの大型船が岸寄りを
行くのです。



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昨日春漁が始まった舞阪港は幸い土曜の休漁日、風はおだ
やかであるはずの浜名湖内まで波だたせます。
風は潮に逆らって風波(かぜなみ)を立てるのです。



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おだやかな青を見せるはずの白灯台の向こう新居方面も風
波の中ながら、既に強い風は春の風、この風が止んだ向こう
に南浜名湖の春がやってきます。

※写真:船上カメラマンさん



 

舞阪サーフ 春迫る海の夜明け

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冬の最後の冷たい空気の舞阪サーフに立っても日に日に近づ
く春を知る方法があります。

夜明けの海は透き通る空気が満ちています。その風の中に春を
感じられなくとも船上カメラマンさんは春近づくを教えてくれるの
です。

夜明けの太陽が出る東のサーフを見ればよいのです。



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舞阪サーフから遠く東を見れば天竜川河口の手前の南部清掃工
場の煙、磐田側にある風力発電の羽が見えています。
そしてその陸(おか)は海に続きます。

海から揚がる日の出は日に日に陸(おか)に近づいてくるのです。



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舞阪サーフに挑戦するアングラーとカメラマンだけが知る春近づく
夜明けは陸(おか)に陸へと近づいてくる。
この夜明けの太陽が陸に昇れば春となる。

海の町、南浜名湖は春と共に陸の太陽を眺めるサーフを持ってい
るのです。

※写真2月26日撮影:船上カメラマンさん



 

浜名湖アサリ 貝掻きの朝

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浜名湖はアサリの漁場、海に繋がる今切を通じて潮の干満の
影響を強く受け、通年で採貝漁(アサリ漁)を許可漁師さんが
行っています。

採貝漁の朝は夜明け前からはじまります。
まだ暗い舞阪港周辺からアサリ漁場に向かう船が、弁天島の
海に響きます。
アサリ漁は日の出操業、夜明けと共に漁場でアサリ掻きがはじ
まります。



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アサリ漁は船の上から長い柄を持つ「長柄(ながえ)」の貝掻き
を使う漁と、浅い海に降りて貝を掻く「陸掻き(おかがき)」があり
ます。

通年行われるアサリ漁は、冬は寒さとの戦い、湖面を吹く風の中
で行う漁で私たちは浜名湖アサリを通年楽しむことができるのです。



舞阪だけでなく広く浜名湖沿いの漁師さんが従事するアサリ漁、
舞阪では貝掻き道具を「クマザラ」と呼んでいます。
オーダーでつくるプロの道具はもちろん採貝漁の許可を持つ漁師
さんだけが使う道具です。

※写真:船上カメラマンさん



 

舞阪サーフ 春の金波 青き今切

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二月は最も短い月、春待ちのこの時期は寒さの中にも眩しい
春を見つける気持ちが芽生えているのです。

「今年は海水温が高いぞ」、漁師さんのひとことに海こそが春
を先に迎えていると知るのです。

舞阪サーフには春の金波が寄せています。船上カメラマンさ
んの写真にはその日の風を伝える清掃工場の煙突の煙が写
されています。
この写真は舞阪に近い西部清掃工場ではなく、はるか東にあ
る南部清掃工場の煙突のようです。

海から見れば陸(おか)を行く私たちの想像を超えるほどに遠く
まで臨むことができるのです。



大きな写真はこちらです。

金波に背を向ければ舞阪サーフの果てに遠州灘に突き出た
大防波堤の今切を臨むことができます。
ゆるやかに愛知県側にカーブしてゆく海岸に奇妙に突き出た
今切は真っ赤な灯台を先端に突き出ているのです。

最後の冬を含んで寄せる海はやがて鎮まり、春の海となる。
魚たちも春よ春よと寄せてくるのです。

※写真:船上カメラマンさん



 

舞阪蜆山橋 鯔背銀杏

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遠州舞阪、舞阪漁港市場は遠州灘の浜名湖の魚が集まると
ころ、舞阪港に近い水路には多くの漁師さんの船がズラリと並
び繋がれています。

かつてお江戸日本橋に魚河岸の若者は粋で勇み肌でありま
して「いなせ」と呼ばれておりましたが、その語源はその特徴
的な髪型にありました。
まるでイナ(ボラの子)の背に似た形「鯔背銀杏(いなせいちょ
う)」としたからだといいます。



舞阪港の東向かいの記念橋から奥はそんな漁師さんの船溜
まり、一つ先の蜆山橋あたりにイナが集まってまいります。
蜆山橋から眺める船溜まりの風景は最も舞阪らしいと言われて
おります。
朝早くにここを通り、漁師さんが船で行く様子を見ることができ
ます。



大きな写真はこちらです。

今回船上カメラマンさんに写真をいただき、3回に分けてボラの
子のイナッコが群れる様子を見てまいりましたが、まさに私たち
は「いなせ」を見ております。

春近づく舞阪港のいなせ達、ベテランから若者まで揃った舞阪
港の漁師さんの勢い、あの舞阪大太鼓祭りこと岐佐神社祭典
の勇壮さ、いなせを表わす写真でございました。

※写真:船上カメラマンさん



 

舞阪港 蜆山橋 イナッコのなぶら2

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レジャーボートが係留されている場所とは違い、漁船の着け場
は漁師さんの船のみが繋がれています。

毎朝夜明け前、夜明けと共に出漁してゆく船の賑わいが過ぎれ
ばまた別の賑わいがはじまります。
水面にあふれ、時には溢れ飛ぶまでに集まるイナッコの群れが
やってきます。



こちらをクリックしてあまりの数に驚いてみましょう。

人の影が見えれば沈んでしまうイナッコの大群の数をそっと覗い
て見てください。
蜆山橋から奥に向かった水面をそっと覗けば、驚くほどの数の
豊かを見ることができるのです。

いったい何匹のイナッコ(ボラの養魚)がいることでしょう。

豊かな南浜名湖で育つボラの子たちは、いつかトドのつまりとなる
まで大きくなろうと夢を見ているのです。

※写真:船上カメラマンさん