ジャノメガザミは上等兵とも呼ばれ、今やコアラガザミ 浜名湖・遠州灘のカニ

カテゴリー │浜名湖・遠州灘のカニ



南浜名湖はカニの産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は多くのワタリガニ類などが海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖からは深い海のカニが揚がります。

ここでは市場に揚がる浜名湖のカニと海のカニのうち合計16種を紹介しています。

連日お伝えしています泳げるカニにはワタリガニ類とイシガニ類があり、今朝は面白い名を持つジャノメガザミを紹介いたします。

ジャノメとは伝統文様のひとつで同心円の模様、つまり丸の中心の丸ですから目玉もようなもの、そこで蛇(へび)の目のようだということです。

主に浜名湖に棲むジャノメガザミは過去にはヒラツメガニ(通称Hガニ)と共に多く獲れたカニでしたが今は少量の水揚げとなっています。

かつてはこの甲羅の模様が三つの☆であることから陸軍の上等兵の襟章などから上等兵と呼ばれ愛されていました。



じつは最近(私のまわりですが)この三ツ星は真ん中を鼻、両側を目とすれば「コアラに似てる」と話題としています。

ジャノメガザミは上等兵から「コアラガザミへ」(もちろん正式名ではありません)
オーストラリアの自然火が広がり、多くのコアラが被災したというニュースがありました。

南浜名湖のコアラガザミ、そう呼んでいる市場仲間からオーストラリアのコアラにエールを送ります。
お互いに恵まれた自然の中で増えていきましょう!



 

舞阪漁港内を泳ぐトビウオ 2011年台風前

カテゴリー │☆舞阪・浜名湖百名魚



浜名湖から海につながる今切口(いまぎれぐち)を抜けて沖に向かえば、岸から数マイルで陸(おか)は見えない海域に達します。
舞阪出漁する漁を知りたい、多くの漁師さんや船長に同乗させていただきました。

さらに南を目指せば海の空気は明らかに変わり、深呼吸すると頭がスッキリすることを知ります。海の力です。

海の色が変わるこの海域に達せばきっと船に驚き船と並行して飛ぶ魚があります。美しい海に棲むトビウオです。
このトビウオが浜名湖内にもやってきます。

写真は2011年のもの、台風襲来まじかな舞阪漁港内でトビウオを見つけています。
台風接近で荒れる沖から穏やかな浜名湖へ退避する魚にはトビウオもいるのです。



船から飛ぶトビウオは見ても、泳ぐトビウオは見たことがありませんでした。
それも三匹が寄り添うように泳ぐのです。

じつはその後、浜名湖の幸が水揚げされる雄踏・鷲津市場を取材させていただくようになると、意外にも浜名湖の小型定置網にもときどきトビウオが入ることがあるのです。

美しい潮に乗って浜名湖にやってくる海の魚たちにはトビウオばかりか海の深みでタチ泳ぎをするタチウオもあるのです。
浜名湖で遊んだら海覗きをすうべし、面白い魚を見つけることができるかもしれません。



 

シマイシガニは阪神タイガースとも呼ばれるトラガニ 浜名湖・遠州灘のカニ

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南浜名湖はカニの産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は多くのワタリガニ類などが海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖からは深い海のカニが揚がります。

ここでは市場に揚がる浜名湖のカニと海のカニのうち合計16種を紹介しています。

昨日紹介したイシガニに続き珍しい赤色が目立つシマイシガニを紹介いたします。

トラ縞を持つからとトラガニと呼ばれることが最も多く、浜名湖の雄踏・鷲津市場に少量水揚げされます。
不思議なもので海とつながることからさまざまな海の魚や生き物が出入りする浜名湖にも、赤い色のものは珍しい。

市場でもあれば大いに目立ちますが、浅い浜名湖では目立ってしまってエサにされてしまうのかもしれません。
その中を生き抜いて育つシマイシガニは珍しい浜名湖の赤となっています。



さてプロ野球の開幕日が決まり6月19日(金) ※当面は無観客で実施するという。

浜名湖に棲んではいるが数は揚がらない、最後端の足先がボートのオールのような遊泳脚となり泳ぐことができるカニの仲間です。



 

A SHORT ・V・A・C・A・T・I・O・N 

カテゴリー │☆ていねいに生きること



ていねいに生きていこうと思います。

3月中旬までのA LONG ・V・A・C・A・T・I・O・Nに続き、昨日から今度は2週間程のA SHORT ・V・A・C・A・T・I・O・Nをいただいています。

場所は父の生家があり、私も幼い頃に暮らした浜松都心の12階建ての今度は8階で療養となりました。

というわけで10年も続けておりますおなじみの朝の弁天島の赤鳥居から今切口の写真はしばらくお休みです。

じつは旧浜松の人ですが「海が好き」、2011年の4月に縁あって弁天島に事務所を移して10年目、そこのデスクから見渡せる弁天島の景色をお届けしています。人には山が好きな人、海が好きな人に分かれるそうですが、私は海を感じていたい人です。

泳いだり釣りをしたりしないのに、海に関わる人、海の魚や海につながる浜名湖の魚や生き物に興味を持てば、海のプロに聞いては知ったことを驚きと共に紹介しています。

海の町の南浜名湖にいれば62歳という私の年齢はまるで現役の年齢、80以上の先輩が海に出て浜名湖でと活躍されています。
労わられる歳ではありませんが、たまにはメンテナンスということで「ていねいに生きる」ことにいたしました。

じつは2011年から今までの写真はまとめてみると1テラ(1000GB)を超えるほどあり、過去の季節と毎日を追うことができる。
これがお役に立てることもあろうとまとめています。

お伝えしきれない遠州灘・浜名湖の魅力があるのです。

メンテナンス期間中ですが、少しつづここで紹介してまいります。お暇なときにお読みください。
そして南浜名湖に揚がる魚、しらす干しなどをお楽しみください。



 

イシガニは小さな美しいファイター 二つ割りでカニ汁 浜名湖・遠州灘のカニ

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南浜名湖はカニの産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は多くのワタリガニ類などが海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖からは深い海のカニが揚がります。

ここでは市場に揚がる浜名湖のカニと海のカニのうち合計16種を紹介しています。

浜名湖には「イシガニ」の名を持つカニが数種類棲んでいます。

マチョな甲羅を持ち、美しいハサミ脚を振りあげて威嚇するイシガニを見たら二つ割りで椀に入れようと思うべし、ワタリガニほど高くありませんから
数が買えればたっぷりのカニ汁を楽しめます。

イシガニ(一部コウマルと呼ぶことも)には2種類の甲羅があり表面が黒・緑光するものとザラザラのものが浜名湖の雄踏・鷲津市場などみ混ざって水揚げされます。

イシガニも最後端の足先がボートのオールのような遊泳脚となっていますからガザミなどワタリガニなど泳ぐjカニの仲間だといえます。



ワタリガニと見れば蒸す・茹でてごちそうにしますが、イシガニは割って椀からはみ出させるカニ汁がよろしい。

よく洗い、二つに割って味噌を投入した汁にするだけ、優美な甲羅を鑑賞しながら汁にとろけだしたカニ汁のうまさ、身をほじる楽しさは格別のものがあります。

見つけたらカニ汁、おススメします。




 

タイワンガザミのメスはモガ二とも呼ばれるガザミに似た甲羅のカニ 浜名湖・遠州灘のカニ

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南浜名湖はカニの産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は多くのワタリガニ類などが海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖からは深い海のカニが揚がります。

ここでは市場に揚がる浜名湖のカニと海のカニのうち合計16種を紹介しています。

昨日紹介したタイワンガザミのオスは青紫色の甲羅を持っていますが、メスはガザミに似た深緑色の甲羅を持っています。

浜名湖に多い藻場(アマモなど海草の林)などに隠れ棲むことからモガニとも呼ばれています。



オスと同様にガザミより数が多く水揚げされ、身の入りもよく人気があります。他のガザミ類と同様に何度か脱皮しながら成長します。
内子(甲羅の中の卵)を持つことも多く、楽しめます。

浜名湖の雄踏・鷲津市場ほか、舞阪漁港の刺し網漁で揚がることがあります。
五月頃から本格的な水揚げがはじまり、年内流通します。






 

リハビリの心得は恩師三浦先生の汗かくラジオ体操第一

カテゴリー │リハビリは365歩のマーチ



ていねいに生きていこうと思います。

脊椎間狭窄症の手術後、2月初旬から3月中旬の退院日の前日まで続いたリハビリ。担当してくれた2人の先生への感謝を込めてその日々を綴っていきます。

リハビリを担当していただいたのは30代の理学療法士のイズ(仮名)と女性で20代のジータ(仮名)、二人の厳しい指導でまるで猿人のように前かがみだった腰が立ち、二足歩行の直立猿人となり、ヒトに戻った。

ヒトに戻るために二人を師として汗を流したリハビリとなりました。
厳しい指導のことを二人と話したことがありました。

高校の時に体育教官だった三浦先生は定年まじかのお歳でまるでおじいちゃんのような風貌ながら、体操に詳しくその教えを今でもすばらしきこととして覚えています。

wikiればラジオ体操は1928年(昭和3年)11月1日に昭和天皇ご即位の大礼を記念して逓信省(のちの郵政省)簡易保険局により「国民保健体操」としてスタートしたとあるように古いもの。それでもその後誰もが知るラジオ体操第一や第二はまさに国民体操となっています。

体育の時間はじまり三浦先生がまずはラジオ体操第一を教えるというのです。

誰もが小学校から知っているような体操を今さら教えるのという疑問の中、三浦先生は言います。

「先生のするようにラジオ体操第一をすれば汗をびっしょりかくぞ、声も合わせてついてこいっ!

先生のラジオ体操第一は「イッチ、ニー、サンッ、シー」と大きな声で声を出し、手を前から上にあげて背伸びの運動の手指は天を突きさすほど「ビシッ!」と音をがするほど突き上げるのです。

先生について大きな声を出し、ビシッビシッと音がするほど体の動きにメリハリと節をつければ汗びっしょりとなるのです。

「どうだ!いい運動になっただろう」と笑う先生は息も乱れていないのに、私たちは肩で息をしていたのです。

「運動を習うなら心構えだけでもイズ先生とジータ先生は三浦先生である」
そんなつもりで教えていただいたリハビリ、二人のプロは確実に私をヒトに戻してくれたのです。

※コロナ禍の中も懸命に働くHEALTH FIGHTERのみなさんに拍手と応援の気持ちを贈ります。



 

タイワンガザミのオスはアオガニとも呼ばれる青紫の甲羅のカニ 浜名湖・遠州灘のカニ

カテゴリー │浜名湖・遠州灘のカニ



南浜名湖はカニの産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は多くのワタリガニ類などが海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖からは深い海のカニが揚がります。

ここでは市場に揚がる浜名湖のカニと海のカニのうち合計16種を紹介しています。

ワタリガニ類のカニといえば昨日紹介したガザミ、今朝の紹介はじつは浜名湖・遠州灘で水揚げが最も多いタイワンガザミです。

タイトルでも紹介したように美しい青紫色の甲羅を持つのがオス、この色からアオガニ、アサガオとも呼ばれています。
ガザミ類の特徴である遊泳脚を持ち泳ぎます。



かつて浜名湖には見られなかったというタイワンガザミは外来種、甲羅の色が違いますが蒸す・茹でることでガザミと同様に赤く変わります。

もうひとつの特徴はハサミ脚の長さです。ガザミに比べ長く立派なハサミ脚を持っています。

水揚げが多いことも特徴で、ガザミより数を揃えやすく手に入ります。
浜名湖の雄踏・鷲津市場に揚がっています。


 

ガザミは遊泳脚を持つ泳ぐカニ 浜名湖・遠州灘のカニ

カテゴリー │浜名湖・遠州灘のカニ



南浜名湖はカニの産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は多くのワタリガニ類などが海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖からは深い海のカニが揚がります。

ここでは市場に揚がる浜名湖のカニと海のカニのうち合計16種を紹介しています。
カニといえば日本海側で獲れるズワイガニや北海道のタラバガニ(じつはヤドカリ亜目)が人気となりましたが、かつて料理して楽しむカニといえばワタリガニ類のガザミを呼んでいました。

ガザミ類はワタリガニと呼ばれるように最後端の遊泳脚の先がボートのオールのような形をして泳ぐことができます。
潮の満ち干に合わせ、浜名湖・遠州灘のガザミは今切れ口を泳いで出入りして育ちます。



まずは食べておいしいガザミ、蒸す・茹でるだけで真っ赤に変わり、そのまま甲羅を開き楽しむことができます。

浜名湖の雄踏・鷲津市場などに、舞阪には沿岸刺し網ものが水揚げされます。
時期は五月頃から、既に本格的な水揚げがはじまっています。




 

いっちにーさんしーのリハビリ

カテゴリー │リハビリは365歩のマーチ



ていねいに生きていこうと思います。

脊椎間狭窄症の手術後、2月初旬から3月中旬の退院日の前日まで続いたリハビリ。担当してくれた2人の先生への感謝を込めてその日々を綴っていきます。

浜松都心のタワマンまではいきませんが都心に近い12階ある病棟には3階にリハビリルームがあります。

整形外科病棟は手術を終えればリハビリに励むまるでアスリート仲間、注目を集めるパラリンピックの選手も最初はかくやと思うことしきりです。

リハビリは理学療法士・作業療法士の先生が50人以上も活躍していて患者アスリートの担当をしてくれます。

車椅子や歩行器や杖でリハビリルームにやってきた仲間はそれぞれ平行棒やエアロバイク、さまざまな器機や歩行練習スペースで汗を流す、そんお中で我が2人の先生と励んだのは「いっちにーさんしー」と声出し運動の励行です。

平行棒の間を何往復、それは両手をつけながら、片手で、回復してくれば両手を離して歩きますが、往復するたびに「いっち」、「にー」、「さん」と声に出して往復数を数えるのです。

もちろん広いリハビリルームではありますが、みんなが声だしすればやかましくなりそうですがそうするのは私たちだけなのです。
なぜならば、じつは62歳の私を指導していただくのは30代、20代と我が子より若き先生たちです。

その指導にしっかり従って回復に励むならばその心意気を言葉に出して言ってみたいと思ったのです。

あまり大きな声で「いっち、にー」と言わなければ先生と私だけの訓練の姿勢となる。じつは時々隣で運動する人には聞こえ、休憩時間に「がんばっていますねー」などと褒められる、それは先生の指導のおかげであるのです。

汗をかくように運動する、じつはそれは高校の時に師事した体育教官の思い出からでもあるのです。
先生たちにその話をしてそのようにさせていただきました。これは明日また紹介いたしましょう。

※コロナ禍の中も懸命に働くHEALTH FIGHTERのみなさんに拍手と応援の気持ちを贈ります。