南浜名湖あそび隊！

南浜名湖の釣り場といえば、数限りないほどありますが、今切口
の西側、新居海釣り公園は防波堤だけでなく海に突き出した釣り
場を持つ釣りのメッカとして知られています。

昨日の朝、舞阪港を出漁するシロコ船（しらす漁船）を撮りたいと
公園を訪ねると（舞阪港側を撮るのにはここがベストポイントです）
、釣りをするみなさんが忙しそうに竿をあげていました。

「コウナゴ」です。

新居海釣り公園から海を覗くと、竿を出すまでもなく目の前に群れ
ているのがいるのがわかります。

専用の小さなハリがたくさんついたしかけを降ろせば、エサもない
のにハリにかかってきます。それも入れ食いとなっています。



コウナゴは指ほどの長さの細く美しい魚です。
煮物にしたり、かき揚げにしたり、佃煮のようにしてもおいしい魚で
す。釣り人さんたちは忙しい忙しいとハリからはずしてはまた釣る。

バケツは泳ぐコウナゴですぐにいっぱいになるほどなのです。



海釣り公園に行くと、いつも感心するのは、たくさん棲む公園ニャンコ
たちの行儀のよさです。（耳の目印でちゃんと去勢されているのがわ
かりますね）

釣り人さんの後ろに座り、いたずらすることなく待ち、魚をもらうのを待
っています。
そして、やさしい釣り人さんにもらった魚をいただくのです。

早朝の海釣り公園で魚釣り、目の前を新居港のシロコ船（しらす漁船）
が海を目指します。
この季節、早起きして出かけるオススメポイントです。

シーズンとなりぽっかりと暖かい日には浜名湖には多くの船や
ボートが浮かび、太公望たちが釣りの腕を競ったり楽しんだり
しています。

かつて船で遊ぶ人に聞いたことがあります。
貸し船や持ちなど船やボートに乗り、浜名湖に船出すれば誰も
が船長やキャプテンになれるのだそうです。

普段は車で道路を走る私たちですが、浜名湖では航路を守り、
漁師さんの邪魔になることをしなければ自由なる行き先の広が
りがあります。

どこへ針路を取ろうと船長やキャプテンが決められるのです。

持ち船（ボートオーナー）になる人は名前をつける楽しみがあ
るとも聞いています。
登録には自分の船やボートに名をつける必要があります。キャ
プテンはその船やボートに我が子のように思いをこめて名前を
付けるのです。

マリーナに和・英・仏・独字典があるのを見つけました。
それは船やボートに名を付けるために置いてあるのだそうです。

浜名湖は職業漁師さんへの配慮を忘れず、ルールを守って楽し
むみんなの湖です。
そこに船出する自分の船やボートにキャプテンとして名前を付
ける楽しみがある。

今度船やボートとすれ違ったらその名を読んでみてください。
きっとキャプテンの気持ちが読めると思います。

浜名湖はご存知のように多くの魚が棲みあらゆる釣りの楽しみ
があります。

のんびりできたら釣りを楽しむよ、なんてご年配の方から釣り
道具を持って電車でくる人、浜名湖沿いに住む子供たちまで湖
岸のどこでも釣りを楽しむ人たちを見ることができるのです。

浜名湖競艇とJRの間の水路沿いにボートを進めれば競艇への水
路前でひなたぼっこ釣りを楽しむ人たちに出会えました。

お小遣い程度の餌を買い、いつもと同じ釣り仲間たちに出会う
浜名湖のひなたぼっこ釣り、釣れても釣れなくても湖に竿を出
し糸を垂らせば楽しい時間が過ごせます。

浜名湖は広い湖面も楽しいものですが周りに多くある水路の楽
しさがあります。
水路から見上げる家には浜名湖と共に暮らす楽しみを見ること
ができます。

家の裏の段々を降りれば小さな小舟がもやってある。
そんな生活の景色があるのです。

南浜名湖あそび隊はそんな浜名湖の暮らしも追ってみたいと
思います。

南浜名湖を出港してゆく漁師さんが水揚げするシラスはすぐに釜
揚げされ、天日で干されて製品となります。真っ白のシラスは塩
加減のよいご飯のお供にぴったりのおかずです。

浜名湖は遠州灘の小さなシラスから浜名湖の巨大なシーバス（ス
ズキ）まで棲む魚影豊かな湖です。

今朝ご案内するのはシーバスです。
大きな口を持つシーバスはルアーを銜えるやいなや猛烈なファイ
トをします。ゆえに釣り上げる楽しみをスポーツフィッシングと
して人気があります。



ライブウェルでシーバスがこちらを睨んでいます。
浜名湖広く泳ぎ、多くのベイトフィッシュ（スズキの餌となる小
魚たち）を追い回したシーバスも、アングラーとの格闘の末、ラ
イブウェル（生簀）に納まるのです。

私たちが持った長い手で魚との知恵比べをする。
浜名湖の釣りシーズンも始まろうとしています。

浜名湖は遠浅の海、夏の楽しみの「たきや漁」のように浅い湖を
覗きこめば魚や海老などを見ることができます。

この豊かな湖に棲むのはハゼなど小魚ばかりではありません。

鱸（スズキ）は海岸近くや浜名湖のような汽水域に棲み最大１ｍ
に達する巨大な魚です。浜名湖では近年シーバスと呼ばれてルア
ーを使って楽しむゲームフィッシュとしても知られています。

春から冬までほぼ一年中楽しめるシーバス釣りのポイントは浜名
湖広く散在しています。
弁天島から奥浜名湖の細江気賀方面までこの汽水を好む魚は棲ん
でいます。

陸っぱり（岸から釣ること）、ボート釣りと楽しむ人も多く、
日本でも有数のシーバス釣りのスポットとして知られています。

そのスポットを効率よく回ろうと浜名湖には遊漁船、貸しつり船
やマリーナのチャーターボートで楽しむ人も増えています。

大きなヒレを持つシーバスをライブウェル（釣った魚を活かして
おく水槽）を見せていただきました。

浜名湖を泳ぐ魚の王様は私たちと共に浜名湖に棲んでいます。
春と共にシーズンが始まります。

海老で鯛を釣る（海老鯛）と言えば「小さい海老で、大きな
鯛を釣ること。わずかな元手や労力で、大きな利益を得るこ
と」とたとえられています。

鯛釣りと言えば浜名湖の太公望が狙う高級魚釣りの楽しみで
す。

もちろん海老が餌かと思いましら浜名湖ではルアーで鯛を釣
るスポーツフィッシングが盛んです。

浜名湖はご存知のように汽水湖、海につながる今切口あたり
では黒鯛が、浜名湖に入ればキビレと呼ばれる黒鯛のヒレが
黄色な汽水の鯛が釣れるのです。

鯛を釣れば、両手でかまえて写真を撮っているのを見ますか
ら、一度キビレを持たせてもらいました。
ところがご用心、背びれは鋭いトゲになっていて指を刺して
しまいました。
（でもおいしくいただきました）

浜名湖では鯛はルアーで釣る。ルア鯛の楽しみも今後紹介し
ていきたいと思います。

魚種が豊富な浜名湖、南浜名湖あたりでシーバス（スズキ）を
狙うアングラーたちの外道（狙いと違う魚）で釣れる魚があり
ます。

シーバス用のルアーを追ってきたのは浜名湖名物「トラフグ」
です（赤ちゃんです）

高級食材として知られるトラフグはじつは博多など九州地区
より浜名湖沖でとれる量が多いそうです。
当然、小さなトラフグは浜名湖でのんびりおいしく育ってい
ます。

「あっすごいのを釣っちゃった」とはいえ、素人にトラフグ
料理は禁物、浜名湖でスクールで泳ぐ赤ちゃんたちの将来に
期待しておきましょう。

暖かかった今日、浜名湖の太公望たちも見かけました。
狙いの魚種も面白いものながら、南浜名湖あそび隊は外道を
見て歩くのも楽しい。

そんなお話も今後お知らせしていきます。

友達の鈴木さん、メールアドレスにseabass@などと使っている
のは浜名湖でもよく釣れる鱸（スズキ）がシーバスと呼ばれて
いるからです。

bassと言えばブラックバスのこと、湖や池でルアーで楽しむス
ポーツフィッシングの対象魚のことですね。
海や汽水に棲むシーバス（スズキ）もブラックバスと同様にル
アーで釣るスポーツフィッシングが盛んです。

その中でも浜名湖は日本のシーバス釣りのメッカとも言われる
エリアです。
表浜名湖から奥浜名湖、都田川にまで棲むというシーバスは大
きいものは１ｍ近い大物も棲んでいるそうですよ。



岸からポイントをさぐる陸っぱりも楽しいものですが、ボート
フィッシングで広く散らばる浜名湖のポイントを探るのも浜名
湖のシーバスの楽しみです。
年に何度も大会も開催されています。

南浜名湖あそび隊ではフィッシングトーナメントも取材を計画
しています。
お楽しみに。