おはよう!南浜名湖 4月24日 今切沖で網曳くシラス船

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



眩しい朝の光を浴びた弁天島の赤鳥居が4月末にしては冷える海に浮かび立っています。

まだ強い西風の残っていますが、舞阪・新居のシラス漁が出漁中、弁天島から見渡せる広さに多くの船が見えています。



今切沖にズームしてみれば漁場へ急ぐ船、この船は愛知県境までの狭い海域を目指しているようです。

遠州灘は舞阪・新居(あらい)、福田(ふくで)が東は浜岡を臨む掛川沖まで広い漁場で操業しています。



シラス船が出漁した今日、舞阪漁港からは同型船による二艘曳きによるタイ網漁が出漁したと思われます。

沖のシラス船が眩しく光っています。舞阪・新居の景気をあげるシラス漁に期待があがります。


 

活アジの夏漁はじまった舞阪漁港、モチカツオ船団増える

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪漁港から6月解禁の夏漁が出漁、アマダイに続いて今日はタチ・アジ漁が初漁・水揚げとなりました。

5月末まで続いたタイ網漁は小型の魚がすり抜けられるよう目が粗い網を使っていましたが、タチ・アジ網は目が細かくなります。

遠州灘を回遊する活マアジやサバなどさまざまな小型の魚が水揚げされ、舞阪漁港の扱う魚種が一気に増えるのもこの網からです。

船のカンコウ(生け簀)から大ダモですくわれ、大ダルで水揚げされた活マアジは計量と競りのため、わずかの時間ボウラ(籠)にあけられる。
瞬間にビリビリと震え、金色のこけら(鱗)を吹き飛ばす舞阪漁港の夏たちです。



アマダイ漁や刺し網漁、アカムツ漁への転換のため一旦三艘まで減った舞阪もちかつを漁が今日は6艘まで復活、200本ほどの水揚げで市場が賑わいました。



初夏からの力となるモチカツオ、これからの季節からこそ遠州風にニンニクで力にしたい舞阪モチカツオです。
日を追って暑くなる市場で、しっかり氷されて冷やされるモチカツオ、漁師さんの汗、市場のみんなの汗がトレトレの魚を運んだ誇りです。

※取材協力:浜名漁協 
舞阪漁港市場のお魚さん
浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」で紹介しています。ご覧ください。

舞阪・浜名湖の自然を毎日紹介する「舞阪の自然を守る会」のブログはこちら。




 

舞阪漁港に初アマダイ、アカムツ・沿岸刺し網にガザミ・マゴチ、モチカツオ

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪漁港は遠州灘の地魚が水揚げされる産地市場です。

6月1日から夏漁となる舞阪漁港、まずは本日アマダイ漁が初漁・初水揚げとなりました。
舞阪で最も美しくエレガントな魚、アマダイの登場です。

写真はやや小ぶりなもの、ちょうど皿サイズのアマダイです。京・関西ではグジとも呼ばれる高級魚が舞阪に揚がります。
今日は4艘が出漁、最大1kg越えからさまざまな大きさが水揚げされています。



初夏も好漁が続く舞阪のアカムツ(ノドグロ)漁は2艘が出漁、遠州灘沖の深みで縦はえ縄漁で釣りあげるアカムツはほとんど手で触らないことで写真のようなヌルがついたまま市場に並びます。



遠州灘の沿岸の刺し網で獲るカニの季節がやってきています。
浜名湖と遠州灘を行き来して育つガザミやタイワンガザミは海に出ると浜名湖ものよりはるか大きく育ちます。
今年のカニはこれから水揚げが増えていきます。



同じ刺し網で水揚げされるのがヒラメと写真のマゴチ、60~70cmほどの大型が活マゴチで並びます。
頭が大きく歩留まりが悪い魚ではありますが、透き通る身が人気を集めています。



今年は3月中旬から獲れ始め6月も水揚げがあります舞阪モチカツオ、アマダイ他の漁への転換のため出漁船数が減りましたがまだまだ水揚げは続きます。

いよいよ明日からタチ・アジ漁も出漁し一気に夏魚が揃う舞阪漁港、シラス豊漁と共にますます活気があがりそうです。

※取材協力:浜名漁協
舞阪漁港市場のお魚さん




 

舞阪漁港えんばい朝市は浜名湖海苔づくし のりうどん・のりソーセージ・のり竹輪・名物海苔のお吸い物

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舞阪漁港を毎年4月から7月の月一回解放して開催される舞阪漁港えんばい朝市が今日5月18日に開催(早朝7時販売開始~10時まで)。

先月・今月と残念ながら海況が思わしくなく期待の生シラスの販売はありませんでしたが、多くの来場者で賑わいました。



生シラスの販売はなくとも鮮魚や干物など水産加工品から地産の野菜、お菓子など24店ほどのブースが並ぶ朝市は毎回新たな食品の提案があり楽しめます。

今回は先日中日新聞に紹介された「浜名湖のりうどん」が登場、じつは浜名湖は江戸時代から絶えることなく養殖される海苔の産地として日本最古を誇ります。

浜名湖の冬に育てられる豊かな浜名湖生海苔を使った新たな食の名物づくりが始まっています。



浜名湖のりうどんの提案は浜名湖海苔ブランド推進協議会のみなさんと浜松調理菓子専門学校のみなさんにより実現したものです。

浜松市内の食品加工業者のみなさんで作る推進協議会のみなさんがさまざまなアイデアと食材(加藤醤油のみなさん・杢屋さんみなさんなどが提供し、学生のみなさんが実現しています。



会場には新たにブースを設けたお肉の浜松ハムのみなさんの提案も浜名湖海苔を混ぜたソーセージが人気を集めていました。
浜名湖・浜松の食材のマリアージュが始まっています。



舞阪の練り物店といえば魚秀(うおひで)のみなさんです。

季節替わりの食材を練り込んで提案される今回の目玉が海苔を練り込んだ竹輪がえんばい朝市の新たな名物になりそうです。



舞阪漁港えんばい朝市には舞阪夢倶楽部のみなさんが作る舞阪のソウルスープこと浜名湖海苔のお吸い物があります。
朝が早いえんばい朝市は「朝ごはんを食べずに」来場がお約束です。

まずはこのスープでお腹を起こした後、漁師さんのお母さんたちがつくる漁師料理で朝ごはん、港の風を感じながらお買い物をお楽しみください。




 

自ら目利き!舞阪もち鰹はチル・ダイナー伊藤匠さんへ

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南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪漁港は、ご存知もち鰹が揚る港です。

10連休はじまった舞阪漁港は今日も全国ブランドの舞阪もち鰹が揚り活発な競りで賑わいました。

「狙いどおりの最上級が手に入りました!」というのは浜松鍛冶町を中心に魚魯魚魯(ぎろぎろ)など5店舗を展開するチル・ダイナーの代表の伊藤匠さんです。

伊藤さんは舞阪漁港で自ら目利きして最もよい魚を手にいれることで知られています。



もち鰹の良さは沖からはじまり、バケと呼ぶ疑似餌に食ったカツオを引き縄をたぐって揚げ、即〆・血抜きし、ぶ厚いスポンジを敷いたカンコウ(デッキ下の保冷庫)に優しく寝かせ、凍らせずに冷やすことでもち鰹となります。

市場に横付けされた船の上でもこうしてぶ厚いスポンジの上に寝かせては大きさ別に分けています。



もち鰹を創るのは漁師さん、そして最後まで傷をつけないよう扱う様子も伊藤さんが選ぶ基準となっています。



計量器されるカツオ、砲弾のように丸々と太ったカツオは尾を持てばゆらゆらと揺れる、モチモチ食感を持つ硬直前のカツオだとわかります。

自ら市場で目利きする伊藤さんもカツオの良さを教えてくれる師匠のひとり、市場で学ぶことは多くあります。
そして選ばれたカツオのうまさ、その料理の確かさを予想することができるのです。

※取材協力:浜名漁協 チル・ダイナー伊藤匠さん
舞阪漁港市場のお魚さん




 

舞阪もちかつを揚がる!漁徳丸英治船長のもちかつを

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



舞阪漁港に早くも舞阪もちかつをがやってきた!15日金曜日の初水揚げに続き7艘が出漁した今日17日、今期2度目の舞阪もちかつをが水揚げされました。

今日は大きいのが多かったよ!とかつをを見せていただいたのは漁徳丸の英治船長です。



全国に誇るブランドかつを、舞阪もちかつをは漁した漁師さんによって造られるかつをです。

漁場についた船は腕を伸ばすように引き縄竿を広げ、幾本もの引き縄の先にバケと呼ばれる疑似餌をつけて曳き、かつをを釣り揚げます。

引き縄を手繰って手にしたかつをを即締めして血抜きし、凍らせずに冷やして運ぶことでモチモチ食感のかつをとなります。

さらに丁寧にカンコウ(デッキ下の保冷庫)にぶ厚いスポンジを敷き傷がつかないように運びます。
※死後硬直が始まる前の状態を維持している



英治船長の水揚げした大きなかつをが並んでいます。今年の特徴は大物と2キロほどの通常もちかつをサイズが混ざること。
始まりました舞阪もちかつをの水揚げに大いに盛り上がる今日の舞阪漁港の午後でした。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港漁徳丸英治船長
舞阪漁港市場のお魚さん
舞阪港漁師ブランドの魚




 

寿司屋の姉さん♪ 末広鮨の舞阪もちかつを!

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



舞阪漁港から今シーズン2度目の舞阪もちかつを漁が出漁!15日金曜の初水揚げに続き今日は7艘で250本ほどの水揚げで賑わいました。

浜松まつり準備も始まった浜松の勢いをさらに揚げるのが舞阪もちかつを、「初かつを待ってました!」と手に入れたのが寿司屋の姉さん(浜松砂山サザンクロス角の末広鮨)です。



例年は4月頃から始まる舞阪もちかつをの水揚げが今年は早まり、この時期に間に合うことは珍しいもの。

「今年はまだか、いつか」とお客様が待っていたんですよ」と話す姉さん、「もちかつをの食感を楽しんでいただけるよう今からお客様に連絡しながら帰ります」と急いで舞阪を後にしています。



今日の水揚げの中には7キロほどの大物も含まれ、小さいものでも2キロ程と充実した水揚げとなっています。

目に青葉の前に登場した今年の舞阪もちかつを、今年は早くもシーズンが始まりました。

※取材協力:浜名漁協 末広鮨の姉さん
舞阪漁港市場のお魚さん



 

舞阪漁港底曳き漁の希少エビ ミカワエビ・ボタンエビ

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南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪漁港は静岡県西部では珍しい底曳き漁が出漁する港です。

底曳き漁とは陸(おか)から見れば水平線辺りの200mもの深海に網を曳き、主に舞阪名物のメヒカリやアカザエビ、アカスエビなどを水揚げし、その中には世界最大のカニ、タカアシガニなども揚ります。その網には少量水揚げの珍しいエビが混ざります。

ミカワエビです(だと思われます、お教えください。

漁港ではまとまって獲れた魚やエビはひとボウラ(競り籠)都度の競りが行われますが、数が揃わないものはひとまとめにされています。
他はキロ単位の競りですが、この場合は「山競り」といい籠の中のものをまとめて入札します。

その中の珍しい一尾だけのエビがミカワエビでした。



この日は数が揃わなかったボタンエビ(下)と並べてみました。
ボタンエビはご存知生食の高級エビとして主に寿司種にされていますが、ミカワエビは一尾のみ。

深海エビの種類は多く、珍しいエビにも出会えるのが底曳き漁です。

※取材協力:浜名漁協 共榮丸
舞阪漁港市場のお魚さん
遠州灘のお魚さん

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浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」をご覧ください。




 

舞阪漁港トラフグ漁最終日 「おわったよ!」俊栄丸の俊さん船長

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪漁港は、昨年10月1日から秋冬を徹して出漁したトラフグ漁の漁期が本日終了しました。(2月末まで、明日は雨の予報のため)

「終わったよ!」と大きなトラフグを見せてくれたのは俊栄丸(としえいまる)の俊さん船長です。

俊さん!確か解禁2日目も写させてもらいましたね!



全国に誇る舞阪漁港のトラフグは”遠州灘天然とらふぐ”ブランドを持ち、厳しい冬の寒さと厳しい海で漁したフグは浜名湖・浜松・湖西、広く日本中の食を盛り上げています。

最終日を終えて聞けば今年は水揚げに満たない若いフグが多く、来期(10月1日)までに育ちそうだと来期への期待を聞いています。



俊さんが駆る俊栄丸はチャカ船と呼ばれるさまざまな漁を行う船と仲間たち、トラフグの漁具を降ろせば次はかつを漁の準備がはじまります。

「かつをはいつ来るか!」、舞阪漁港では早くも次の漁への期待があがっています。

※取材協力:浜名漁協 俊栄丸俊さん船長
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舞阪漁港底曳き漁のコシオリエビは超深海エビの仲間

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪漁港は県西部では唯一底曳き漁を持つ港です。

底曳き漁は陸(おか)から見れば水平線辺りの200mもの深海に網を曳き、舞阪名物のメヒカリや高級エビのアカザエビなどを水揚げしています。

その水揚げの中に少量のコシオリエビが混ざります。

コシオリエビはその名のとおり尾の先を腹側に畳んでいることからコシオリエビと名付けられています。



少量水揚げのために広く出回ることがないコシオリエビは手に入れた料理屋さんに聞けば、味噌汁用のうまい出汁が出て格別なのだといいます。

テレビで放映される深海を紹介する番組の中に超深海底から熱水を吹きだす「熱水鉱床」があります。
あまりに深く、生き物はいないだろうと思われていましたが、吹きだす鉱物などを栄養にする生き物がいた。

注目されるレアメタルなどの資源も豊富なそこに棲む生き物のひとつがコシオリエビの仲間として紹介されています。

もちろん超深海のコシオリエビとは違いますが近い種類のエビが舞阪にも揚ります。
200m以上は深海、そこに届く手を舞阪漁港の底曳き漁は持っています。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港共榮丸・幸福丸
舞阪港の深海魚
舞阪漁港市場のお魚さん