漁徳丸 アマダイ漁の外道たち

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漁徳丸 アマダイ漁の外道たち

遠州灘沖へ6マイルほど、そこは砂泥地の中深海にあたる深い
海の上、超早朝2時から漁場を目指し日の出と共に網や曳き綱
を降ろして網を曳く重装備の漁がアマダイ漁です。

漁徳丸のエージ船長が船尾から引き揚げる網を覗きながらの魚
はずしは続きます。

夏の早朝は近く流れ出す天竜川の冷たい水が海の暖かい海流に
触れて真っ白な海霧を生んでいます。
濃い場所では太陽も見えないほどの海は、網揚げの時になって
急速に回復し、船の上は灼熱の太陽が照ってきました。

漁徳丸 アマダイ漁の外道たち

海を覗き網に美しいアマダイが揚がってくれば漁はのしますが
アマダイだけでなくさまざまな魚もかかってくるのがこの漁、
売れる魚も売れない魚も混ざり網はあがってきます。

漁徳丸 アマダイ漁の外道たち

ウチワエビです。これはロブスターにも似た大きな身をもつ
舞阪の高級エビ、珍しいかたちをしていますが、胴と尾を鳴ら
してパチパチと元気よく威嚇する。
まわりのトゲトゲは鋭く、素手ではつかみずらいほどの強さを
持っています。

「はい」と手渡されたエビが跳ねて足元に落ちる。
靴にトゲがささり、その鋭いトゲが靴に残るほどの鋭さを持っ
ていました。

漁徳丸 アマダイ漁の外道たち

アンコウです。弁天小僧など深海魚好きにはたまらない深海の
キングは鋭い歯を持つ顔を「グワッ」とあけている。
緑の目は上につき、深海から上を見上げて小魚などを捕食する
のでしょう。

漁徳丸のエージ船長は対象魚以外は、網からはずせばポンと
放って海に帰している。
大きなアンコウもまた深い海の底に戻っていきました。

この時期の船上は灼熱の太陽に照らされています。毎日同じ重
装備と重労働の成果が美しいアマダイたち。
これからはアマダイをいただく時、この漁の厳しさを思い出し
ていただくことにしましょう。

エージ船長の許可をいただいて撮影協力として「遠州灘のお魚
さん
」としてカテゴリー化して紹介しています。



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