舞阪の冬の風物詩 メヒカリはアオメエソ

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舞阪の冬の風物詩 メヒカリはアオメエソ

南浜名湖は海の産地、1月は舞阪・浜名湖のさまざまな漁が今期の漁期を終える時期、舞阪港のタイ網漁は昨年末に漁期を終え、浜名湖伝統の小型定置網「角立て網(かくだてあみ)」は1月15日まで、舞阪・新居のシラス漁も14日に漁を終えていきます。

この時期に舞阪から出漁するのは全国が期待するトラフグ漁、そして一艘曳き底曳き漁です。

底曳き漁が出漁する冬、舞阪の家々の庭にはメヒカリが干されています。

メヒカリは市場名、底曳き漁がある舞阪には深海の脂がうまいこの魚アオメエソが水揚げされます。
その名のとおり青く目が光る、深海の小さな魚です。

舞阪の冬の風物詩 メヒカリはアオメエソ

陸(おか)から見れば水平線辺りの大型船の航路を越えた沖は300mもの深海、その底に長い綱で網を曳くのが一艘曳き底曳き漁の共榮丸の漁師さんです。

相模湾や駿河湾と同様の深い海を持つ遠州灘の底から、人気のノドグロ(アカムツ)やクロムツなどと共にメヒカリが水揚げされます。
舞阪名物ともいえるこの小魚は、一度食べれば誰もが好物となるうまい脂を持っています。

開いたものを軽く炙れば骨も気にならならいことから、メヒカリは子供からお年寄りまで安心して楽しめる魚として楽しまれています。

共榮丸が舞阪港市場に横付けされれば、誰もがメヒカリの水揚げに期待します。
大きなものは頭を取って開き、一夜干しして焼いて楽しむ、小さければ頭を取って唐揚げにしてて楽しみます。

舞阪の冬の風物詩 メヒカリはアオメエソ

港に着いた時にはメヒカリはメヒカリだけ、舞阪の甘エビことアカスエビもアカスエビだけに分けられていますが、じつは共榮丸の漁師さんは沖で網を揚げ、その漁果をデッキの仕分け台に山にして一匹づつ仕分けしています。

揺れる沖の船の上で次の網の巻き上げまでに仕分け作業を急ぎます。

「今日のメヒカリは大きいかい」、到着した船に仲買さんが声をかけ、大きさ別に分けたメヒカリがしっかりと氷締めされて水揚げされます。

多くは地本の干物屋さんが加工しますが、地本ならではの楽しみもあります。

メヒカリを仲買さんや近隣の魚屋さんで買っては庭に干す、舞阪の冬の風情のメヒカリ干しが見られたら、その日は底曳き漁の豊漁がわかります。そして翌日にはこがりこがりと焼き、からからと揚げて楽しむのです。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港共榮丸
舞阪漁魚図鑑
舞阪港のお魚さん
共榮丸一艘曳き底曳き漁
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