弁天島いかり瀬自然観察会 アサリと植物育む瀬

カテゴリー │いかり瀬自然観察会2014

弁天島いかり瀬自然観察会 アサリと植物育む瀬

南浜名湖は海の産地であると共に、海浜性気候の中で育つ海浜性植物豊かな浜や瀬を持っています。
弁天島の向かいの瀬、赤鳥居が立つ瀬は「いかり瀬」、なんと20ヘクタールもの広さを持っています。

市民団体「舞阪の自然を守る会」は海浜性植物の観察と共に外来植物の繁茂状況を観察し、駆除につとめています。
昨日4月26日、弁天島から弁天島遊船組合の協力で守る会の役員がこの季節の観察会を開催しました。

弁天島いかり瀬自然観察会 アサリと植物育む瀬

干潮時間に合せて瀬に渡ったメンバーは干上がった広い瀬を歩きます。弁天島海浜公園からみればさほど高さを感じない赤鳥居も、目の前に立てば見上げるほどの高さ、この赤鳥居はじつに18メートル(あの展示用のガンダムと同じ高さです)もの高さを持っています。

弁天島いかり瀬自然観察会 アサリと植物育む瀬

瀬に渡ったメンバーは潮が引いた瀬で早速ひとつの発見をします(潮干狩りのお客様も気付かれるでしょう)。
足元に小石とペットボトルが入った袋が並べられているのに気付きます。

これは昨年、アサリの激減からアサリ漁師さんの組合「浜名漁協採貝組合連合会」と静岡県水産試験場浜名湖分場のみなさんが取り組んだ「アサリ復活作戦」のひとつ、アサリ天然採苗の袋です。
今年も継続して設置され経過観察が行われています。

弁天島の瀬には潮干狩りを運営する弁天島遊船組合のみなさんも協力し、多くの採苗袋が設置してあります。

袋に入れた小石の間に、海に浮遊するアサリの幼生が入りこみ、網袋によりタイ類に捕食されることなく育つことが期待されています。
潮干狩りなどでこの袋を見つけたら動かさないようにそっとしておいてください。

弁天島いかり瀬自然観察会 アサリと植物育む瀬

潮の干満で大きく広さを変えるいかり瀬の一段と高くなった植物が茂る瀬まで歩けば、そこには海浜性植物のハマダイコンの花が咲いています。
春のこの時期にどんな植物が育ち、また花を咲かせているでしょうか。
またその花の群落を脅かすように群生をはじめる外来植物はあるでしょうか、自然観察会の様子を連載してまいります。

※取材協力:舞阪の自然を守る会
いかり瀬自然観察会2014
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。



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