舞阪港しらす漁 漁の終わりは明日の始まり

カテゴリー │舞阪港しらす漁 冨士丸

舞阪港しらす漁 漁の終わりは明日の始まり

早暁五時(取材は4/15でした)に舞阪港を出漁したシロコ船(しら
す漁船)第三冨士丸(網船=あみぶね 堀江利明船長)、第一冨
士丸(綱船=つなぶね=堀江船長のお父様)は舞阪港でしらす
を降ろし、明日の準備へと舵を切ります。

舞阪港は今切側がしらすの水揚げ場、奥が問屋と呼ばれる鮮魚
の水揚げ場になっています。舞阪港のカツオ船団が戻っています。

舞阪港しらす漁 漁の終わりは明日の始まり

第一冨士丸は構内の浜名漁協製氷所にへさきを着け、明日のた
めの氷を積み込みます。
工場は氷を送る長い「鼻」を持っています。
その鼻先をカンコウに入れ、氷を満たしておくのです。

舞阪港しらす漁 漁の終わりは明日の始まり

舞阪港に戻る間にも徹底清掃したはずのデッキやカンコウは、着け
場に戻ってからも清掃がはじまります。
使った道具、働いたデッキ、しらすを保存したカンコウは海水を流し
ながら今日の汚れを残さない、冨士丸はもう明日の漁をはじめてい
るのです。

舞阪港しらす漁 漁の終わりは明日の始まり

それを当然のように繰り返し、明日獲るシロコのため、全てを輝くほ
どに磨きあげ、拭きあげ、流しあげてゆくのです。
到着と同時にはじまるこの作業を納得するまでくりかえし、一匹も今
日を残さないのです。

舞阪港しらす漁 漁の終わりは明日の始まり

上から下へと掃除は続き、流された海水は全てを舐め取って海に還
っていきます。
最も大切に、鮮度をリレーするならば、毎日ピカピカ新品の船に乗っ
てゆくのです。

舞阪港しらす漁 漁の終わりは明日の始まり

「舞阪港しらす漁 冨士丸」のカテゴリーをつくり、33回の連載となりま
したこの記事群は、舞阪のしらす加工の「丸昌河合商店」の河合さん
の競りから加工までを見せていただいたこと、からはじまります。

冨士丸への乗船には遠州灘の漁のさまざまを教えていただいている
漁徳丸のエージ船長のお口添えで実現したことでした。

そして快く迎えていただき、遠州灘広く操業する堀江利明船長に、乗
り子のマサアキさん、ミキサ、ヒロさん、ミチアキさんにさまざまに教え
ていただきながら憧れのシロコ(しらす)漁を経験できました。

全てのみなさまに感謝いたします。

舞阪の景気を左右する舞阪のしらす漁は、船に乗る男たちが、港であ
助ける女たちが、浜名漁協のみなさんが、加工業者のみなさまが、販
売店のみなさまがつくりあげる南浜名湖の自慢です。

舞阪の自慢、しらすを全国に伝えるお手伝いの一端になれば幸いです。

※取材協力:冨士丸



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