南浜名湖あそび隊！

遠州灘広く、しらすを追う舞阪港のシロコ船団は二艘で網を曳く、
二艘曳き袋網漁を行っています。

船尾から110mもの網を曳く第三冨士丸の堀江船長は、網の取
り込み後、網のさらに先に浮かべた赤い丸ブイを回収します。
このブイは船から曳いた網の後端を表すもの、他の船は船から
赤いブイの間を通ることができません。



その間に乗り子（シロコ船に乗り込む漁師）さんたちは左舷の取
り込み口にまわした網を引き上げにかかります。
量があれば一度に揚げられません、何度かに分けて網を取り込
む準備をしています。



潮をたっぷりと含んだ袋網は何度かに分けても相当の重量があ
ります。漁の醍醐味はこのたっぷりの重量、腰が腕がきしむほど
の重さです。この間にも船はうねりに揺れているのです。



若き乗り子さんが力を出す間に、ベテランの「ミキサ」は体を大きく
乗り出して次に取り込む網を調整しています。

全てが揺れる船の上、若き力とベテランの判断力、船長の巧みな
操船でシロコは獲られているのです。

※取材協力：冨士丸