南浜名湖あそび隊！

舞阪港の魅力は今切口で海とつながる南浜名湖の港として海と
湖の両方の海の幸がは揚がる全国でも珍しい港のロケーション
にあります。

まだ明け初めぬ朝と共にシラス漁（浜名湖ではシロコ漁）に向
かうシロコ船の漁はこの地で漁法が編み出され、全国に広がっ
たことも舞阪港の自慢のひとつです。

地元と一部高級な料理店でしか扱えない新鮮なシラスをそのま
まいただく生シラス（生しらす）を食べる楽しみを持つのも舞
阪の魅力です。

先日、食べてみなさいとシラスを商う方に（地域の話題やその
歴史などさまざまにお教えいただいています）生シラスを勧め
ていただきました。



鮮度を大切にするシラスはシロコ船の到着からセリ、加工業者
の搬出までが一連の作業として素早く行われていることからも
わかります。

シロコ船の船首に立ち、漁師さんが舞阪港に接岸する前から準
備するのも鮮度のため、シラスを容れた容器は接岸と共に蓋を
はずすほどに大切に運ばれます。



接岸と共に群がる女性たちは船からボウラと呼ばれる容器に移
された生シラスをすぐ背にあるセリ場へと運びます。
セリ人はその数と質をみて船ごとにセリ落とされます。



するとその瞬間を待つように加工業者の方でしょうか、トラッ
クが入り、すぐに運び出されてゆくのです。



それほどまで鮮度を大切にする生シラスをおいしくいただくため
には地元から極めて近隣でなければ美味しくいただけません。
海の子たちの甘みを箸ですくいとり、シラコ漁とその荷揚げを思
いては目を閉じていただく時、一連の努力の成果と共に味わうこ
とができるのです。

生シラスを平らげたその皿にはまるで水分が残りません。
少しでも鮮度を落とせばここに水が残り、それは鮮度を落とした
味と変わります。
鮮度命と努力するシラス関係者は獲れたての味そのままを届ける
ためのさまざまな努力をしています。

その技の話をお聞きしたくて、生シラスを口にし、またお尋ねす
るのです。