シロコ船とボウラの女たち2

カテゴリー │今切口

シロコ船とボウラの女たち2

日の出操業とは夜明けと共に操業が許可される漁のこと、舞阪
・新居のシラス漁の船団はまだ開け切らぬ5時前から今切口を
抜けて海に向かいます。

その船団が次々と帰ってくるのは10時頃、港内に放送が流れ
て港はワッと活気があがります。

シロコ船とボウラの女たち2

新鮮なシロコ(シラス)をいち早くセリにかけようとシロコ
(シラス)船の舳先には男たちが胸を張って立ち舞阪港のシ
ラコ岸に接岸します。

お父ちゃんを待っていた女たちはワッと群がりボウラに獲っ
てきたシラスを受けていきます。

「ドロリ」とペースト状にもみえる小さなシロコを次々に
ボウラに満たせば女たちがセリ場に運ぶ、港にシラコの強い
海の香りが満ちていきます。

シロコ船とボウラの女たち2

豊漁なのは女たちの運ぶズッシリとしたボウラの数でわかり
ます。50も100もと並べる喜びに男たちも女たちの声も勢い
があがります。

シロコ船とボウラの女たち2

セリ場の男たちはすぐにセリを始めます。
急ぎ新鮮さを保った男たちからバトンタッチされたシロコは
セリ落とされるやいなや、待っていた釜揚げ加工業者のトラ
ックに積まれていきます。

シラス漁の歴史と漁法は舞阪ではじまり全国に伝わったもの
だと聞いています。
そしてその旨さは全国へ自慢する手本となっています。

シロコを降ろすやいなや船はまた今切口を目指して行く。
舞阪の産業であるシロコ船の活躍をみなは誇りに思って自慢
するのです。



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今切大浪 
今切大浪 (2012-02-29 07:05)


 
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