浜名湖の珍ガ二 貝殻背負ってカイカムリ

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浜名湖の珍ガ二 貝殻背負ってカイカムリ

南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚や生き物が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の地魚・地ガニ・地エビなどが揚る早朝の雄踏市場に水揚げする漁師さんから声がかかりました。
「おぉい!いっちゃ(私)、珍しいのが網にかかったゾ!」

舞阪の漁師ショージさんが見せてくれたのは全身毛むくじゃらに赤いツメという見たことのないカニです。

浜名湖の珍ガ二 貝殻背負ってカイカムリ

調べてみればけむくじゃらでツメが赤いことから「カイカムリ」だとわかりました。
初めて見たカニでしたが、ショージさんはさすがにその生態を知り、教えていただきました。

浜名湖の珍ガ二 貝殻背負ってカイカムリ

背中から見れば後ろ脚が甲羅側へ向き不思議な恰好をしています。
「この貝は貝殻を背に背負ってるんだヨ!」とショージさん、これも調べるのに役に立ちました。

つまり貝をかむる(貝を被る)ことからついた名前なのでしょう。
後ろの脚でしっかりと貝を被って、じつに横にではなく縦に歩くというカイカムリです。

面白い生き物が見つかると雄踏市場の漁師さんは市場生け簀に備えたウォット(浜名湖体験学習施設ウォット)への寄贈生け簀に放っておく、市場が終わった頃ウォットのスタッフが回収し、小さな水族館で公開されています。

浜名湖は魚だけでも400種もの海の魚が見られる豊かな海、時に不思議な生き物に出会うことができるのです。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 舞阪漁師ショージさん
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