舞阪沖水平線の沖 共榮丸底曳き漁の選別

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん

舞阪沖水平線の沖 共榮丸底曳き漁の選別

南浜名湖は海の産地、日曜までの仲買さん研修で今週は漁のない舞阪、毎年2月は漁師さんもさまざまな仲間と骨休めの旅行などに出かけています。

陸(おか)から見れば水辺線あたりの300mもの深海に網を曳く舞阪港の一艘曳き底曳き漁の共榮丸に同乗した(2013.11.24)記録から底曳き漁を連載で紹介しています。

ここは水平線の沖、日の出操業で揚げた漁果の選別が始まります。

舞阪沖水平線の沖 共榮丸底曳き漁の選別

既に投入した2回目の網揚げまでの数十分、船首デッキに広げた選別台に山とあけた魚やエビを一匹づつ仕分けしていきます。

舞阪が期待するアカスエビ、メヒカリに深海の美魚ノドグロ(アカムツ)やキンメダイ、そして無数の深海の生き物たちが混在しています。

舞阪に水揚げする時は全てが選別されて氷の中、船上では活きている深海の不思議を見ることができます。

舞阪沖水平線の沖 共榮丸底曳き漁の選別

漁師さんは水揚げする魚やエビとは別に水揚げしない深海の不思議たちを籠に落とします。

丸くふくれた魚はミドリフサアンコウ、まるで古代の硬骨魚のようなヒゲキホウボウ、ソコダラやヒウチダイといった深海の未利用魚たちが山のように入ります。

海を行く共榮丸の後ろをカモメなどの海鳥が追うのは、漁師さんがこの籠を船べりから海に戻すから。

海に浮いた魚をもらおうと船を追って飛ぶのです。

舞阪沖水平線の沖 共榮丸底曳き漁の選別

水揚げする魚種別に仕分けた大ダルには氷をたっぷりと入れ、船首デッキ下のカンコウ(カンコ=生け簀・収納庫)へ納めます。

水揚げ毎に仕分けして全てをデッキ下に納める。次の水揚げに邪魔になるものはありません。

舞阪沖水平線の沖 共榮丸底曳き漁の選別

漁師さんの仕事は水揚げ毎の清掃まで、デッキ上を海水で流し、一匹たりとも魚や生き物を残さないのが決まりです。

漁に同行させていただき、シラス船にカツオ漁にサヨリ漁に底曳き漁にと同行させていただくと、一度の水揚げの後は必ず清掃となる。

次の水揚げに前回のものは混ざらない。漁師さんの仕事のクオリティを知るのです。

さあ、二度目の網の網が揚がります。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港共榮丸
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共榮丸一艘曳き底曳き漁
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