舞阪沖水平線の沖 共榮丸一艘曳き底曳き漁

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舞阪沖水平線の沖 共榮丸一艘曳き底曳き漁

南浜名湖は海の山地、陸(おか)から見れば水辺線あたりの300mもの深海に網を曳くのが、舞阪港の一艘曳き底曳き漁の共榮丸です。

まだ暗い夜明け前に出漁した共榮丸は夜明けまでに漁場に到着、沖の漁の決まりである日の出操業を目指します。

舞阪港唯一の底曳き専用船である共榮丸は、デッキから後ろは専用のエンジンに繋げ重く長い綱(つな)を巻く二連の巻車(まきしゃ)が占めています。

舞阪沖水平線の沖 共榮丸一艘曳き底曳き漁

船尾から投入した網を錘(おもり)で沈め、長く繋がる綱(つな)を出しながら船を進めます。

300mもの底に沈めた網(あみ)を綱で曳きながら船を沈め、深海海に棲むメヒカリやアカスエビ、ノドグロや金目鯛などを狙います。

網を曳く時間は数十分ほど、沈める海域や曳く時間を船長が見極め、綱を巻き上げます。

舞阪沖水平線の沖 共榮丸一艘曳き底曳き漁

網を曳く海域は遠州灘と三河湾を結ぶ大型船の航路、陸から見ればちょうど水平線辺り、波風静かな日は10マイルといわれる沖に貨物船・客船・自動車運搬船などが行きます。

レーダーや目視で監視しながら行く共榮丸から見れば山のように大きな船が近辺を行きます。

舞阪沖水平線の沖 共榮丸一艘曳き底曳き漁

和久田船長が巻車を運転して巻き上げがはじまります。

全長3,200mという長い曳き綱(なわ)は芯に金属が使われており、巻車は力強く巻き上げていきますが、ギシッギシッと締まりながら巻かれてゆく巻車が太っていけば300mもの底から網があがってきます。

舞阪沖水平線の沖 共榮丸一艘曳き底曳き漁

巻車は止まり、綱(つな)の先の網(あみ)を船尾(艫=とも)で乗り子さんが揚げ始めます。

※舞阪ではしらす船・底曳き船などに乗り込む漁師さんを乗り子さんと呼んでいます。

乗り子さんは網を揚げながら網の途中にかかった魚を先に送りまとめていきます。

舞阪沖水平線の沖 共榮丸一艘曳き底曳き漁

艫(とも)でまとめた網の先は細い袋網となっています。この袋網を艫から船べりに沿って回し、水揚げがはじまります。

全ては沖の揺れる船の上、第一回目の網が揚がります。

※このレポートは2013年11月14日 共榮丸一艘曳き底曳き漁同乗記の再編集です。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港共榮丸
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