肥後のオヤジさんありがとう

カテゴリー │焼鳥「肥後」

肥後のオヤジさんありがとう

「舞阪の魚(肴)を知りたければ一年通え」

通えば舞阪港に揚がる魚だけでなく、漁師さんの舞阪衆の魅力を教えてくれた「肥後のオヤジ」こと坂本誠也(さかもとせいや)さんが11月10日逝去されました。

舞阪港に近い北雁木(きたがんげ)の前、赤提灯を灯す店の中は「やきとり肥後」、その名通り肥後熊本から舞阪に来て42年、誰もが「肥後のオヤジ」と親しみをこめて呼ぶ舞阪港の灯りでした。

ちょっとうれしい16時開店は朝が早い漁師さんの晩酌のため、早い時間のカウンターには漁師さんがズラリ、一部を除きひと皿500円の明朗会計にして手が足りなければお客さんが冷蔵庫からビールを出すという雑っけないところが肥後のオヤジさんの魅力でした。

肥後のオヤジさんありがとう

夏の港であえば狙いはタチウオ、肥後の名物はタチウオで作るタチバーグ、エビすき漁のサイマキ(クルマエビ)やガニ(ワタリガニ)、肥後といえばみんな大好きトンテキと名物メニューで楽しませてくれました。

ある時タッパーにご飯を詰めてきたお客さんがいる。「うちはメシはないからな」
肥後のオヤジさんのトンテキで飲んだ後ご飯まで済ませる常連さんもいるのです。

かつて弁天島海開き花火大会が開催されている頃、肥後は目の前の北雁木までブルーシートの店を広げての大騒ぎ、雁木から見る花火の見事さを覚えています。

肥後のオヤジさんありがとう

昨日の通夜で肥後の灯は消さないと聞きました。
遺された娘さんご夫婦がお店をきっと再開するといいます。

そうなれば肥後のオヤジは初代オヤジとなる。

誰もが愛し、頼りにしたやきとり肥後の灯は消えず、再開したらきっと初代オヤジの写真を贈りましょう。

そうえば市場などで出会い写真を撮らせていただくと、いつも仏頂面をしていたオヤジさん。
「商売だから笑顔だヨ!」といえば満願の笑顔となる。

肥後のオヤジさん、その不器用なところも好きでしたよ。
しばらく休んで、きっと娘さんご夫婦の二代目の繁盛を支えてください。

エビスジーンズが好きだったオヤジさん、今度は恵比寿様になって舞阪の大漁と海上安全、お店の繁盛を支えてくださいね。

お疲れさまでした。

やきとり肥後のオヤジの思い出はこちらです
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。
Facebookでも紹介しています。



同じカテゴリー(焼鳥「肥後」)の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
肥後のオヤジさんありがとう
    コメント(0)