浜松まつり 凧の揚げ糸は麻

カテゴリー │南浜名湖.com編集部より

浜松まつり 凧の揚げ糸は麻

五月の三日から五日に開催された浜松まつりと言えば凧揚げ、3メートル以上もある大凧を舞上げる揚げ糸をご覧になったことがあるでしょうか。

これが揚げ糸です。皐月の大空に舞う凧を揚げる糸は意外なほど細いことに驚かれます。

浜松まつり 凧の揚げ糸は麻

切れた糸をほぐせばこのように麻の繊維がしっかりと撚られています。
凧揚げに参加する全町が凧揚げ本部が一括で斡旋する同じ糸を使用し、同じ太さ同じ強度の糸で凧を揚げ競っています。

この糸を繋ぐのが糸繋ぎ、繊維にほぐした糸を繋ぎ同じ太さまでにする技術も凧揚げの伝承技術のひとつです。

浜松まつり 凧の揚げ糸は麻

同じ揚げ糸で揚げ競う凧揚げ、町内に誕生した初子さまの家紋と名を入れ町内の大きな凧印が描かれた凧揚げは町内の祝いの心とプライド、技術やがんばりなど、さまざまな要素を楽しめます。

同じ糸であっても拠りがあったり、よった山がまだ大きいなど新しいものが決して強いわけでもありません。

浜松まつり 凧の揚げ糸は麻

凧を高く舞上げれば隣あった町、前後して揚げている町同士が糸を絡め合って合戦がはじまります。

絡めた糸は出したり引いたりと止め、常に他町の糸との接点をこすりあげて切ろうと凧男たちは力を見せ合います。
目は凧に、糸を止めず戦う男たちの合戦もこの細い揚げ糸で繋がっているのです。



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