舞阪港刺し網漁 ガニの競り

カテゴリー │一枚の産地景色から

舞阪港刺し網漁 ガニの競り

南浜名湖は海の産地、遠州灘に網曳く舞阪港は早朝に出漁した船が午前遅い時間から凱旋をはじめます。

この季節の主役は活アジやタチウオを水揚げするタチアジ漁、活アジの活きの良さを保つスピード競りが続きますが、船と船の到着の間、午後からは沿岸の刺し網の競りがはじまります。

刺し網漁とは遠州灘の岸沿いに前日午後網を長く仕掛け、潮の干満で移動したカニやヒラメ、マゴチなどを獲る漁です。

「やってよう!」と市場の隅々まで響く声は浜名漁協の札読み國部さんの声、刺し網の競りに仲買さんたちが集まります。

「はい金治丸五番ね」、國部さんが獲った漁師さんの名と競りの数を告げています。
ボウラ(水揚げ用の籠)に入っているのは舞阪でガニと呼ばれるガザミ(ササガニ=ワタリガニ)です。

ガザミは浜名湖と遠州灘を行き来して育ち、大きく育った浜名湖のガニは遠州灘に出るとさらに大きくなり、刺し網で獲られます。
舞阪のカニの大きさは特別なもの、さて一人で食べきれるかというサイズを見ることができます。

写真奥から1番、仲買さんの競り札には1~5番の番号が書かれており、そこに入札金額を書き、裏に屋号をサインして國部さんに渡します。
仲買さんがつける金額はKg単位の値、そのために漁師さんは先に計量し、計量札を入れてあるのです。

毎日競り場で競いあう仲買さん同士、笑顔の中にも確実に注文を受けたカニを手にいれなければなりません。
それでも時には札を受け取った國部さんが「ハイッ!」とかけ声のもとに扇に開いた札には事件が起ります。

「一番から五番まで遠し、〇〇ね!」、一社が独占することもあるのです。

さて、次の刺し網漁師さんが籠を運んできます。次は勝つぞと仲買さんが目利きをはじめます。

※取材協力:浜名漁協
舞阪港のお魚さん
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。



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