舞阪港一艘曳き底曳き漁 共榮丸 網の曳き方

カテゴリー │共榮丸一艘曳き底曳き漁

舞阪港一艘曳き底曳き漁 共榮丸 網の曳き方

南浜名湖は海の産地、舞阪港で最も深い海に網曳く、一艘曳き
底曳き漁の共榮丸は、舞阪沖の深海で名物のメヒカリ、舞阪の
甘エビことアカスエビ、手長エビことアカザエビ、アカムツ・クロムツ
などを獲っています。

11月14日乗船させていただき、レポートを続けています。

今回はキャビンの操舵室で和久田船長に網の曳き方を学びます。
底曳き漁の場所は船長の経験と、過去の漁をプロットしたGPSの
画面を見て行います。

舞阪港一艘曳き底曳き漁 共榮丸 網の曳き方

プロットされた曳き綱、曳き網の航跡が黄色で現わされています。
船尾から曳いた曳き綱1を曳きながら円を描くように航行した船は、
始まりの一から向かい側の円の頂点に達します。
ここで網を投入し、曳き網2を流して再び残りの半周を回り、ブイを
落とした地点へと戻ります。

舞阪港一艘曳き底曳き漁 共榮丸 網の曳き方

ブイを基点に円を描いた船は、ブイを回収してその曳き縄の先を
網を巻く巻車に繋ぎます。
これで円の先に網を曳くことになります。

舞阪港一艘曳き底曳き漁 共榮丸 網の曳き方

言葉ではわかりにくいため、概念図を描いてみました。
1の位置で曳き縄1をつけたブイを投入し、曳き縄を出しながら船は
2の位置を通り3に達します。

ここで網を投入し、網に繋がった曳き縄2を伸ばしながら4へと向かい、
5の位置で円を描き終わりブイを回収します。
ブイについている曳き縄1を巻車に繋げれば、船は曳き縄1と2で網
と繋がります。
船はゆっくりと6の方向へと進行すれば、円を描いた曳き綱は次第
に絞られて行き、網は深海底を曳きずられていきます。

舞阪港一艘曳き底曳き漁 共榮丸 網の曳き方

写真は3から4を経て5に向かう船上です。
船の航行に合せて曳き綱を降ろしてゆく、乗り子さんと船長との連携
が美しい円を描く網となるのです。

深海300メートルに達し、円を描く曳き綱は延長3.2kmにも達する太く
丈夫な縄が使われています。

※取材協力:浜名漁協 共榮丸
共榮丸一艘曳き底曳き漁 
舞阪港市場のお魚さん
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。



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