舞阪港 しらす競り場の名調子

カテゴリー │☆はまなコラム

舞阪港 しらす競り場の名調子

遠州舞阪と言えば「しらす」となりまして、これから節季となりま
すと多くのお客様が初海苔と共にお年賀にもお使いになろうと
舞阪を訪ねていただきます。

秋から冬のしらすは透き通る海ほどに美しく、また香りよい最
高級の品となりますが、冬の天気は一日変わり、漁に出られる
日が続かなくなるのです。

それだけに港を出入りするしらす船、土地の言葉で「シロコ船」
が見えれば活気があがり、期待があがるのです。

舞阪港には大きく分けて2つのエリアがあり、奥(南側)がしらす
の競り場、手前(北側)は問屋と呼ばれる鮮魚・活魚の水揚げ・
競り場となっています。

しらすの競り場にズラリとボウラ(しらすを入れた青い籠容器)が
並ぶ様子は見事なもの、そこで浜名漁協の競り人「札読み」が
競りを仕切っています。

舞阪港 しらす競り場の名調子

水揚げする船から降ろされたボウラは列に並べられ、基本は一艘
のもの全ての量で競りがはじまります。

「なになに丸、十五!」などと船名とボウラの数を示した競り人
にしらすの加工業者が札を入れて渡せば、全てを受け取った
札読みは手の中の札のうち最高価格をつけた札を読む。

「何十何万円! 加工業者名」と落札価格と落札者の名を告げる。

この様子が勇ましく、その声は競り場全体に響きわたります。
この名調子で札を読むのが浜名漁協の江間さん、その声かかれ
ば競りの列が進んでゆく。

先日、「舞阪しらす親分一家」でも話題になっておりましたが、確
かにその声は競り場を代表する。

舞阪港しらす競り場の名調子、冬になりましても響くこの声が毎日
ありますようにと思うのです。

※取材協力:浜名漁協



同じカテゴリー(☆はまなコラム)の記事
田んぼで あるカモ
田んぼで あるカモ(2014-06-08 07:00)


 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
舞阪港 しらす競り場の名調子
    コメント(0)