弁天島乙女園 夏熟れる

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弁天島乙女園 夏熟れる

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大きな雲がかかる日も、南浜名湖弁天島の残照を見る日があり
ます。

残照とは海を染めて沈んでゆく夕陽が海の向こうのお山に隠れ
てから空を染める光のこと、夏の最後の光は雲までを染めて今日
を終えてゆくのです。

弁天島乙女園 夏熟れる

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全てのものが熟れる秋はもう夏にその準備をはじめています。
秋の熟れ色の海に浜名湖の名産、牡蠣棚がその杭を立てています。
その棚からは真冬までこの海で育つ牡蠣たちが育っているのです。

弁天島の海は豊かの海、夏の盛りに秋も真冬もはじまっているの
です。

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キラキラした真昼には想像もできない秋は着実に近づいています。

ほら、もう浮見堂の赤い欄干は南の光を受けています。
弁天島の空を横断する夕陽はもう乙女園を超えて南に沈みつつあ
るのです。

熟れた光たちはやがてお山から海に沈む場所を変えていきます。
そしてやがては海に沈む夕陽を見せてくれるのです。

浜名湖の広い海を染めることに飽き足りなくなった夕陽は大海に向か
います。
夏の盛りは秋のはじまりでもある。

まだ青い柿の実が熟れてゆくような光に海を染めているのです。

「弁天島においでよ」

南浜名湖の一日は残照までが一日の過ごし方なのです。

※写真:舞阪海幸彦さん



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