今切夏 二艘の氷川丸

カテゴリー │遠州舞阪シロコ船

今切夏 二艘の氷川丸

※大きな写真はこちらです

1930年建造の日本の名客船「氷川丸」は今も横浜山下公園に
展示されています。

その名を同じくする舞阪港の氷川丸の一統(いっとう=一組)は、
遠州灘の幸しらすを満載して水揚げし、舞阪を活気づけています。

舞阪のしらす漁は二艘曳き袋網漁、写真の第二氷川丸が網を
降ろし、網を巻く本船(網船=あみぶね)です。

夏のこの時期は獲ったしらすの新鮮を守るため、船首側デッキ
に天幕を張って航行しています。
この下にカンコウ(甲板下の庫)からあふれるほどのしらすボウ
ラ(容器)を満載して舞阪港を目指します。

今切夏 二艘の氷川丸

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二艘で一統の氷川丸の綱船(つなぶね)です。
比較的シンプルな装備となる網船は、海上で本線に横付けして
網についた片側の縄を受け取り、キャビン後ろから網を広げな
がら息を合わせて併走します。

二艘で大きくひろげた網にしらす(カタクチイワシの子)が入るの
です。

五十統(100艘)もの大船団が操業する海でしらすを獲り、舞阪
港で水揚げしてまた海の挑戦してゆく舞阪のシロコ(しらす)船
の雄姿は、今切からこうして臨むことができるのです。

※写真:舞阪海幸彦さん



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