南浜名湖あそび隊！

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浜名湖の冬を賑わすご馳走は、冷たい海の中に吊され、何度も
場所を変えては丹精にされてで育つあの貝です。

「浜名湖牡蠣」です。

おいしい浜名湖牡蠣は肌色、黄色い色をしているんだぞ。
年末の忙しい中、牡蠣漁師さんはぷっくりと太った牡蠣を手に乗
せてくれました。

「うまいぞ」

浜名湖の豊かは一年丹精して育てた牡蠣の色、その牡蠣を育て
育む牡蠣棚にその色を見つけるのです。

牡蠣棚の牡蠣が育つように浜名湖は空を映して熟してゆくのです。



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弁天島乙女園の空を横切り、向こうのお山に沈んだ夕陽は、もう
一度空を照らし、その空は海に映り込んでいきます。

誰も見たことのない色に熟して空は海に雲まで浮かべてゆくのです。

浜名湖牡蠣棚は空の牡蠣棚となって海から空に浮かびます。
雲を海に映して牡蠣を天へと近づけてゆくのです。

風がそよりとも吹かない時間のことでした。空にふわり浮かんだ牡蠣
棚は空の牡蠣棚となったのでした。

※写真：舞阪海幸彦さん