雄踏港 シンコ(新子)育つ

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雄踏港 シンコ(新子)育つ

浜名湖に育ちますコノシロは出世魚の頂点でございまして、寿司
ではひかりものとして小さなコハダが使われますが、育ちましてナ
カズミ、コノシロと成長いたします。

コハダよりさらに小さい1年子はシンコ(新子)と呼ばれまして珍重
される、旬やハシリを楽しみます江戸前寿司のネタとして使われ、
風流人を楽しませております。

日本で最も早く市場に登場いたしますのが浜名湖の雄踏(ゆうとう)
市場、一ヶ月ほど早いと言いますから随分早いものですが、育ち
ものですから、登場から見ていれば、赤ちゃん同様に日に日に育っ
てまいります。

雄踏港 シンコ(新子)育つ

最初はこれをどうして開くんだというほどの「若芽」でありまして、市
場でも「メダカ」なんて呼ばれています。

「こんなメダカのほうがサイマキ(クルマエビ)より高いなんてなぁ」
などとぼやかれている。

それが今や双葉のような大きさに育ち太りまして、かわいい盛りと
なる。これがかわいいこと、かわいいこと。

このまま育たずにいてくれたら、市場も豊かになるのになどと考え
たりする。欲かきであります。

それでも小さなシンコを捌くには「息をとめて仕事をする」のだそうで
これを何枚付かにして寿司にする。
心してかかるものを、心ある人に召し上がっていただきたいと職人
は仕事をするのです。

市場でもシンコを開く刃物はどんなものかと話題になっております。

うまいのか、食べたことないな。市場とて寿司にまで通とはなれない。
などという私ももちろん、いただいたことはございません。

雄踏市場のシンコ、成長中ですが、成長前をお求めいただきたい。
わずか数週のハシリと旬を駆け抜けてゆくかわいい魚のことでござい
ました。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所



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