舞阪港カツオ漁 漁徳丸 片付けは明日の漁のはじまり

カテゴリー │漁徳丸 黒潮のカツオ漁

舞阪港カツオ漁 漁徳丸 片付けは明日の漁のはじまり

「夜」といっていい時間に舞阪港を出漁し、南へ南へ水温の急上昇
する黒潮の海域まで航行し、おぼろげな早暁に曳き縄を降ろして
カツオを釣る、舞阪のカツオ船団、漁徳丸のこの日の漁が終わり
ます。

漁とは出漁した一日だけのものではありません。明日も明後日も続
くから漁師といえる。この日の終わりは明日へと続いています。

沖へ向う船には大量の水が積み込まれています。いざという時には
命の水となるそのタンクから水をあけて船長は顔を洗います。
釣るや即絞めする手間をかけた舞阪のモチガツオたちの血しぶき
を浴びた顔を洗います。

舞阪港カツオ漁 漁徳丸 片付けは明日の漁のはじまり

するすると縄を曳き、片付けがはじまり、その先端についているバ
ケ(疑似餌)があがってきます。
タコを模したバケにはさまざまの色があり、海域に合わせて取替え
て使われてます。
この後ろに三本バリがつき、カツオの大きな口にかかります。

舞阪港カツオ漁 漁徳丸 片付けは明日の漁のはじまり

ウキのようなさまざまな形の漁具は曳き縄につけられ、海をホップ
しては飛沫をあげます。
これでカツオをひきつけ、後ろのバケ、ハリに食いつかせるのです。

船長の巧みな操船でカツオの群れの前に船をすべりこませ、曳き縄
を群れ全体に追わせる。黒潮のカツオ祭りはその時にはじまります。

舞阪港カツオ漁 漁徳丸 片付けは明日の漁のはじまり

今回、最も効率よくカツオを惹きつけた「潜行板」があがってきました。
先人が工夫したこの「ウキ」は引縄に曳かれると沈み、左右に振れて
船を追います。

そしてカツオが食えば潜行板はプカリと海に浮いて知らせてくれる。
沖の素人のカメラにもそのアクションでカツオ食うを知らせてくれるの
です。

いよいよ曳き縄竿が片付けられます。

※取材協力:漁徳丸



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