舞阪港トラフグ漁 船長は逆歯医者さん

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舞阪港トラフグ漁 船長は逆歯医者さん

「さて、やろうか」と遠州灘の沖でトラフグを水揚げ中の漁徳丸
のエージ船長が腕まくりをはじめます。

旬となり寒さ厳しい海での漁となるトラフグ漁、5kmもの底はえ
縄に600本もの餌をつけたハリをつけて沈める漁には、まだまだ
仕事があるのです。

「トラフグの歯切り」です。

舞阪港トラフグ漁 船長は逆歯医者さん

トラフグには例えればツメきりのような鋭い歯を持っています。
これで砂底に棲む貝も海老カニ類も砕いて食べています。
釣りあげの最中も、その後も、もし指でも口に入ってしまったら
指など簡単に切り落とすほどの鋭さを持っているのです。

舞阪港トラフグ漁 船長は逆歯医者さん

水揚げした後も、仲買さんや料理人さんたちが怪我をしないよう
にと船の上でこの歯を切り落とします。
柄の長い専用のニッパーで船長は逆歯医者さんの仕事をするので
す。

パチンパチンと切る歯は丈夫で大きなものなのです。

舞阪港トラフグ漁 船長は逆歯医者さん

これで安心、トラフグだけでなくフグ類の魚はみな鋭い歯を持っ
ています。
プロはこのように持ったり、魚体を両側から包むように持つのが
鉄則です。

旬を迎えた遠州灘のフグは漁もその後も大きな手間をかけて獲ら
れているのです。

取材協力:漁徳丸



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