2011年06月21日11:19
弁天島の潮干狩り桟橋の前のベンチには、出船時間を待つ瀬
渡し船の船頭さんが坐っています。
おじさんたちは毎日パンをちぎってはスズメのチュンや小鳥
たちにあげています。
ある日、チュンたちは体の半分ほどもあるパンをもらいました。
小さくちぎって放るつもりのパンが落ちたのです。
チュンの中でも欲張りなのがチュン助です。クチバシにパンを
くわえているににこの大きなパンをひとり占めしようと抱えて
飛び立ったのです。
「おおい!それはおじさんからもらったみんなのものだよ」
チュンたちは欲張りなチュン助が無理やり飛び立ったのに驚
いてしまいました。
体の半分もあるパンです。いくら欲張りなチュン助がはばたい
てもフラフラと海の方に流されていきます。
「あっ!」とうとうチュン助の大きなパンは海の中に落ちてし
まいました。そればかりか「あっ!」と叫んだときにくわえて
いたパンまで落ちてしまったのです。
ほかのチュンたちはおじさんにもらった小さなパンをついばん
でいました。それこそお腹いっぱいになるほどもらったのです。
チュン助は恥ずかしくてどこかに飛んでいってしまいました。
みんなのパンはみんなのもの、決して一人じめしてはいけませ
んね。
わかりましたか?弁天小僧さん。
弁天島桟橋 チュンと大きなパンのお話≫
カテゴリー │潮干狩り桟橋の男たち
弁天島の潮干狩り桟橋の前のベンチには、出船時間を待つ瀬
渡し船の船頭さんが坐っています。
おじさんたちは毎日パンをちぎってはスズメのチュンや小鳥
たちにあげています。
ある日、チュンたちは体の半分ほどもあるパンをもらいました。
小さくちぎって放るつもりのパンが落ちたのです。
チュンの中でも欲張りなのがチュン助です。クチバシにパンを
くわえているににこの大きなパンをひとり占めしようと抱えて
飛び立ったのです。
「おおい!それはおじさんからもらったみんなのものだよ」
チュンたちは欲張りなチュン助が無理やり飛び立ったのに驚
いてしまいました。
体の半分もあるパンです。いくら欲張りなチュン助がはばたい
てもフラフラと海の方に流されていきます。
「あっ!」とうとうチュン助の大きなパンは海の中に落ちてし
まいました。そればかりか「あっ!」と叫んだときにくわえて
いたパンまで落ちてしまったのです。
ほかのチュンたちはおじさんにもらった小さなパンをついばん
でいました。それこそお腹いっぱいになるほどもらったのです。
チュン助は恥ずかしくてどこかに飛んでいってしまいました。
みんなのパンはみんなのもの、決して一人じめしてはいけませ
んね。
わかりましたか?弁天小僧さん。