弁天島桟橋 チュンと大きなパンのお話

カテゴリー │潮干狩り桟橋の男たち

弁天島桟橋 チュンと大きなパンのお話

弁天島の潮干狩り桟橋の前のベンチには、出船時間を待つ瀬
渡し船の船頭さんが坐っています。

おじさんたちは毎日パンをちぎってはスズメのチュンや小鳥
たちにあげています。

弁天島桟橋 チュンと大きなパンのお話

ある日、チュンたちは体の半分ほどもあるパンをもらいました。
小さくちぎって放るつもりのパンが落ちたのです。

弁天島桟橋 チュンと大きなパンのお話

チュンの中でも欲張りなのがチュン助です。クチバシにパンを
くわえているににこの大きなパンをひとり占めしようと抱えて
飛び立ったのです。

弁天島桟橋 チュンと大きなパンのお話

「おおい!それはおじさんからもらったみんなのものだよ」

チュンたちは欲張りなチュン助が無理やり飛び立ったのに驚
いてしまいました。

弁天島桟橋 チュンと大きなパンのお話

体の半分もあるパンです。いくら欲張りなチュン助がはばたい
てもフラフラと海の方に流されていきます。

「あっ!」とうとうチュン助の大きなパンは海の中に落ちてし
まいました。そればかりか「あっ!」と叫んだときにくわえて
いたパンまで落ちてしまったのです。

弁天島桟橋 チュンと大きなパンのお話

ほかのチュンたちはおじさんにもらった小さなパンをついばん
でいました。それこそお腹いっぱいになるほどもらったのです。

チュン助は恥ずかしくてどこかに飛んでいってしまいました。

みんなのパンはみんなのもの、決して一人じめしてはいけませ
んね。

わかりましたか?弁天小僧さん。



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