早朝4時 水温あがる 紺碧の海域へ

カテゴリー │哲昌丸 黒潮のカツオ漁

早朝4時 水温あがる 紺碧の海域へ

日が変ったばかりの深夜、舞阪港を次々と出漁したカツオ船団は
真っ暗な海をレーダーと目視で南へ南へと向います。

10マイル先で小型の貨物船たちの航路を横切ります。
小型ながらもカツオ船から見れば見上げるほどの大きさ、さらに
その先には大型のタンカー、車両運搬船などの航路を越えていき
ます。

先に出漁した僚船は光の点となっています。後続の僚船は仲間を
追って船足を速めています。
ほぼ、同じ海域に向う船が遠く近くに見えます。

早朝3時過ぎ、目視で水平線が見えてきます。
初夏の朝は早く、それまでに黒潮の海域に到着し、まずは両舷に
たたんだ引縄棹を開きます。

早朝4時 水温あがる 紺碧の海域へ

「道具」を取り出した船長は開いた引縄棹に次々に引縄をつけてい
きます。
海に投入された引縄の先には潜行板やヒコーキなど、さまざまに海
をけたてる道具、その先にはバケ(疑似餌)、四本バリがついています。

黒潮の海面近くに浮かびあがるカツオたちが追いはじめるのです。

早朝4時 水温あがる 紺碧の海域へ

「今日は鳥が多いぞ」と、船長がキャビンの天井ハッチをあけて顔を
出し、鳥のいる海域へと船を進めてゆくのです。

朝4時の海、まだまだ陸(おか)では朝もはじまらぬ早暁に、舞阪のカ
ツオ船団はもう引縄を曳きはじめている。

連日水揚げされる豊漁の舞阪港を支える海の男たちの闘いがはじま
ります。「連日」この海域で舞阪の男たちが豊漁の港を支えているの
です。

早朝4時 水温あがる 紺碧の海域へ

「食った!」

船長は操船しながら両舷から何本も流した曳き縄の先を注視します。
船尾でも操船できるようリモコン操舵装置を伸ばし、今日の一匹目を
取り込みはじめます。

「はじめたよ」 「準備できました」 「当たったよ」

広く海域に展開した僚船たちから無線が入りはじめる。
まだ水平線は明るくなったばかり、黒潮を染める朝陽がいよいよあが
りはじめます。

※取材協力:哲昌丸

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