舞阪港カツオ漁 最後のカツオ 千葉丸

カテゴリー │哲昌丸 黒潮のカツオ漁

舞阪港カツオ漁 最後のカツオ 千葉丸

まだ深夜といえる時間に舞阪港を出漁して南へ南へと黒潮に向か
い、水温がグンとあがる海域に早暁に至る、

舞阪のカツオ船団は灘がよければ(海の状態がよければ)毎日で
もこの数時間のキツイ航海を続け、足元が見え出す暗さの中で曳
き縄棹を繰り出し、道具をつけて曳き縄を曳きだしはじめます、

そして鳥たちを読み、カツオの群れの前に船を入れて黒潮の爆発
の中を行く、そして午後1時頃からの舞阪港にまた戻ってくるのです。

帰路は時間との争いです。
競り時間に戻り、順に水揚げしなければどんなに釣りあげてもカツ
オは売れなくなるのです。

舞阪港カツオ漁 最後のカツオ 千葉丸

無線は早めにきりあげた船が帰路につくことを知らせます。
カツオを釣りあげつつ、次第に陸(おか)を目指す船は、どこかで今
日の漁を見切ります。

そして明日もまた来るこの黒潮の延長のどこかにまたの大漁を願い、
舵を陸に向けるのです。

カンコウ(船のデッキ下の保管庫=生簀)にはぶあついスポンジの
ベッドの上でカツオたちが眠ります。幾段にもなったベッドはやさしく
カツオたちを包み、船の振動を子守唄にしてゆくのです。

舞阪港カツオ漁 最後のカツオ 千葉丸

最後にすれ違った船は舞阪港の僚船「千葉丸」です。
真っ白な船体に黄色いフェンダーが目立つ美しい船は大場船長が
駆る船、思えば南浜名湖あそび隊!として初めて海に誘っていただ
いたのが大場船長でした。

哲昌丸は先行する船と同じ方向「陸(おか)」を目指します。
大海原には海が見えるばかり、水平線は確かにまあるく見えていま
す。

「帰るぞ、いっちゃ」

船長は手早く道具をたたんでいます。
青い海の鳥がまばらになっていきます。

※取材協力:哲昌丸

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