舞阪港カツオ漁 漁徳丸の競り場

カテゴリー │漁徳丸 黒潮のカツオ漁

舞阪港カツオ漁 漁徳丸の競り場

南浜名湖が海とつながる今切口はわずか幅200mの海道、舞阪
側から長く突き出す今切堤防の先端には、浜名湖の入出口である
ことを示す赤灯台があります。

海へ向う船が海から還る船がこの赤鳥居を見てとおります。

舞阪港カツオ漁 漁徳丸の競り場

競りの時間に到着すべくスロットルをあげて航海した漁徳丸は荒
れた海から浜名湖に入ります。国道一号線浜名バイパスに架かる
浜名大橋をくぐれば、波のない舞阪に戻ります。
この日は陸(おか)に近づくにつれて雷雲が迫り、とうとう雨が降り
出してきました。

舞阪港カツオ漁 漁徳丸の競り場

カツオ船団は次々と到着する僚船のため、到着後も水揚げを急ぎ
ます。100匹をはるかこえる漁徳丸のカンコウから船長はボウラに
大きさ別にわけていきます。

厚いスポンジのベッドと氷で傷なく新鮮に運ばれたカツオは最後ま
で丁寧に扱われます。

舞阪港カツオ漁 漁徳丸の競り場

台車に山と積んだボウラごとに浜名漁協のスタッフが計量します。
札には「漁徳丸 キロ数」が書かれます。
札が入ったボウラのカツオは一列に並べられ札が置かれます。

舞阪港カツオ漁 漁徳丸の競り場

ボウラごとに横並びにされたカツオたちは縦列となって市場に並び
ます。
漁徳丸のエージ船長の獲ったカツオに見定める仲買さんが札を入
れていきます。

「はーい やってよ~ 漁徳丸カツオ!」

列ごとに仲買さんが札を入れ、札読み(競り人)が最高値と入れた
仲買さんの名を告げてゆく。

「カツオ漁が一番好きさ」とはるか南の黒潮へ連れていっていただ
いた漁徳丸のエージ船長のカツオが市場へ出ていきます。

「カツオ漁が一番好きです」、そう言えるカメラはびっしょりになって
もうれしく思っている。

漁は現場にあり、それをスケッチするだけでもその気持ちのはしっこ
くらいは知ることができる。
そして大好きなカツオを食らう時、ちょっとだけ自慢する。

舞阪のモチガツオってさ、遠い南の黒潮から引っこ抜いてくるんだよ。
そう言いながらたっぷりのニンニクで黒潮の子を食らう。

舞阪港カツオ漁 漁徳丸の競り場

「ときどきは海に行かないと頭のお皿の海水が干上がります」

エージ船長に言ってはまたねだる。舞阪港 黒潮のカツオ漁、まずは
ひとやすみ、また次回、きっと次回と思うのです。
漁徳丸のエージ船長、感謝いたします。

※取材協力:漁徳丸エージ船長



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