舞阪港カツオ漁 漁徳丸 やさしいベッドの最上段

カテゴリー │漁徳丸 黒潮のカツオ漁

舞阪港カツオ漁 漁徳丸 やさしいベッドの最上段

南浜名湖がまだ寝静まっている頃、またはまだ深夜の時間を楽
しんでいる頃、舞阪のカツオ船団ははるか南の黒潮に向って航
行しています。

そして初夏の早く開ける朝には黒潮に縄を曳きはじめ、やがて
陸(おか)が朝を迎える頃その漁を終えて、数時間もの距離を戻
り競り場に到着するのです。

舞阪港カツオ漁 漁徳丸 やさしいベッドの最上段

船の両舷から伸ばした曳き縄棹は漁師さんの腕、曳き縄は手そ
のものです。その手がカツオを掴むまで引き寄せひきよせして
一匹づつ黒潮の子たちを船中にあげ、一匹づつ手間をかけて絞
めてはカンコウに寝かせてゆくのです。

舞阪港カツオ漁 漁徳丸 やさしいベッドの最上段

厚いスポンジのベッドはカツオたちの段ベッドになって詰ってい
ます。二つ目のカンコウも行儀よく並んだカツオたちが柔らかい
ベッドの上でその身が運ばれてゆくのです。

舞阪港カツオ漁 漁徳丸 やさしいベッドの最上段

船内の時計は帰りに要する時間までギリギリを示しています。
漁徳丸のエージ船長はこの日最後のカツオを丁寧にそのベッドの
最上段に乗せ、また厚いスポンジをかけて氷をまくのです。

舞阪へ、母港へ、カツオ豊漁の報を待つ人たちの町へと向う船
上では明日の漁のスタートとなる片付けがはじまります。

※取材協力:漁徳丸



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