浜名湖の12月はアラレガコ 浜名湖に下るアユカケ

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浜名湖の12月はアラレガコ 浜名湖に下るアユカケ

浜名湖の12月、季節替わりで浜名湖の幸が揚る雄踏市場も今年度の漁が一巡り、残り一か月で漁期が終わろうとしています。

漁には全て漁期があり、浜名湖の小型定置網「角立て網(かくだてあみ)」の漁期は4月1日から翌年1月15日までとなり、市場は2カ月半ほどの休漁期を迎えます。

12月の浜名湖は「下り」の時期、浜名湖に注ぐ川から寒さや風の日に大きなスズキやマダカ、幼魚のセイゴが浜名湖に下り、大きく育った天然ウナギが下り、まもなく冬眠するという浜名湖ドウマンが活発に動いて網にかかります。

そしてこの時期に深みに降りて角立て網にかかるマハゼに混ざってアユカケが混ざります。

浜名湖の12月はアラレガコ 浜名湖に下るアユカケ

頭が大きいハゼという姿のアユカケはその名に生態を表し、エラ蓋の角にあるフックのようなカギで鮎(アユ)をひっかけて獲るという。

先日確かNHKの番組で鮎を獲るという生態を追った番組を見ましたが、確かにアユと共に川上へと遡上してゆく、そして水底に潜み近づく小魚をこの大きな口でひと呑みしていました。

アユカケを調べればもっと風流な名前に巡り合います。「アラレガコ」です。
浜名湖ではマハゼに混ざるアユカケは北陸石川県ではアラレガコと雅な名前で呼ばれています。

「福井県で永平寺町などでガコ、産卵のために秋から冬にかけて川を下るものをアラレガコ。「霰魚(あられがこ)」と」とあるように、大切にされている冬の風物詩のひとつです。

近年石川県では天然記念物にも指定され、養殖などで増やす努力が始めてられいるといいます。一年が終わろうとする浜名湖の市場にやがてアラレガコことアユ掛けが下ってきます。

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」をご覧ください。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 海老仙
雄踏港市場のお魚さん



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