2016年03月11日11:15

南浜名湖は海の産地、舞阪の景気を揚げる漁といえばしらす漁、昭和のはじめから始まった舞阪の船曳きしらす漁は、しらすを獲る漁師さんと加工業の両輪が力を合わせて発展、全国に誇る舞阪しらす干しを生産しています。
2012年10月12日、舞阪港冨士丸に同乗させていただいたしらす漁を再編集してお伝えいたします。
早暁5時、舞阪港内に舫われたしらす船団に車でバイクで親方や乗り子さんがやってきます。
前日にたっぷり氷を積み、網などの漁具、デッキ、カンコウをきれいに整えたしらす船団は次々と出港していきます。

しらす船は舞阪ではシロコ船とも呼ばれ、同様にしらすはシロコとも呼ばれています。
タイ網漁やタチアジ漁と同様に二艘で網曳く二艘船曳き網で行うしらす漁、同乗したのは冨士丸の本船(網を巻いている船)です。
舞阪港は浜名湖の最南端、今切に近く、出港すればもうそこは海へつながるわずか幅200mの海道今切が近づきます。

二艘曳きの漁、本船と綱船(つなぶね)で統(とう)と呼び、2012年舞阪のしらす漁は48統(96艘)で行われています。
次々と出漁する僚船と共に今切を跨ぐ国道一号線浜名バイパス浜名大橋の橋脚下をくぐっていきます。
前にも横にも後ろにも大型のエンジンを唸らせてゆく大船団の出漁です。

舞阪・新居のしらす船団の漁場は広く、西の愛知県境から東は現在の掛川沖、浜岡を臨むほどまでの海、浜松沖を行く船団はそれぞれが朝一番の漁場を目指します。
隣を行くのが冨士丸の綱船(つなぶね)、本船が網(あみ)を降ろし、網(あみ)の片綱(つな)を綱船が受け取って、しらすを大きく口を開けた網で獲ります。朝一番の狙いの海域へ、そして魚探で網を曳くコースを探ります。

浜松沖を行けば、普段陸(おか)から見た景色とは逆、北に海から見える浜松の大きな建物を目印に見ることができます。
ここは篠原にある西部清掃工場、海から浜松の景色を見ながら浜松のしらす干しを舞阪衆は獲っているのです。

しらす漁解禁となれば毎漁を洋上から伝えてくれる「海その幸」こと氷川丸が浜松市駅横に立つアクトシティを背にしています。
平成6年の広域合併で浜松市西区となった舞阪は、浜松の漁業基地、しらすの産地として浜松を支えています。
舞阪衆は海広く漁して舞阪の景気をあげる。昭和のはじめから続く腕を競う漁は夜明けと共にはじまります。
※取材協力:浜名漁協 舞阪港冨士丸
※舞阪港冨士丸しらす漁
※舞阪港のお魚さん
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。
Facebookでも紹介しています。
しらす漁解禁は3月21日 舞阪しらす漁冨士丸同乗記≫
カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん

南浜名湖は海の産地、舞阪の景気を揚げる漁といえばしらす漁、昭和のはじめから始まった舞阪の船曳きしらす漁は、しらすを獲る漁師さんと加工業の両輪が力を合わせて発展、全国に誇る舞阪しらす干しを生産しています。
2012年10月12日、舞阪港冨士丸に同乗させていただいたしらす漁を再編集してお伝えいたします。
早暁5時、舞阪港内に舫われたしらす船団に車でバイクで親方や乗り子さんがやってきます。
前日にたっぷり氷を積み、網などの漁具、デッキ、カンコウをきれいに整えたしらす船団は次々と出港していきます。

しらす船は舞阪ではシロコ船とも呼ばれ、同様にしらすはシロコとも呼ばれています。
タイ網漁やタチアジ漁と同様に二艘で網曳く二艘船曳き網で行うしらす漁、同乗したのは冨士丸の本船(網を巻いている船)です。
舞阪港は浜名湖の最南端、今切に近く、出港すればもうそこは海へつながるわずか幅200mの海道今切が近づきます。

二艘曳きの漁、本船と綱船(つなぶね)で統(とう)と呼び、2012年舞阪のしらす漁は48統(96艘)で行われています。
次々と出漁する僚船と共に今切を跨ぐ国道一号線浜名バイパス浜名大橋の橋脚下をくぐっていきます。
前にも横にも後ろにも大型のエンジンを唸らせてゆく大船団の出漁です。

舞阪・新居のしらす船団の漁場は広く、西の愛知県境から東は現在の掛川沖、浜岡を臨むほどまでの海、浜松沖を行く船団はそれぞれが朝一番の漁場を目指します。
隣を行くのが冨士丸の綱船(つなぶね)、本船が網(あみ)を降ろし、網(あみ)の片綱(つな)を綱船が受け取って、しらすを大きく口を開けた網で獲ります。朝一番の狙いの海域へ、そして魚探で網を曳くコースを探ります。

浜松沖を行けば、普段陸(おか)から見た景色とは逆、北に海から見える浜松の大きな建物を目印に見ることができます。
ここは篠原にある西部清掃工場、海から浜松の景色を見ながら浜松のしらす干しを舞阪衆は獲っているのです。

しらす漁解禁となれば毎漁を洋上から伝えてくれる「海その幸」こと氷川丸が浜松市駅横に立つアクトシティを背にしています。
平成6年の広域合併で浜松市西区となった舞阪は、浜松の漁業基地、しらすの産地として浜松を支えています。
舞阪衆は海広く漁して舞阪の景気をあげる。昭和のはじめから続く腕を競う漁は夜明けと共にはじまります。
※取材協力:浜名漁協 舞阪港冨士丸
※舞阪港冨士丸しらす漁
※舞阪港のお魚さん
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