浜名湖ワタリガニ 脱皮したてのカニを「ブク」と呼ぶ

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浜名湖ワタリガニ 脱皮したてのカニを「ブク」と呼ぶ

南浜名湖は海の産地、夏から秋の浜名湖、遠州灘で獲れるワタリガニはガザミ、遠州灘沿岸の刺し網で獲れるガザミは舞阪港に、浜名湖のガザミは雄踏港・鷲津港などに水揚げされています。

カニの水揚げを見ていると漁師さんが「ブク」と呼ぶカニがあります。

カニは季節と共に育ち脱皮をしながら大きくなっていきます。
甲羅という外骨格を持つカニは、甲羅いっぱいに身を詰めてしまうと育つために脱皮します。
脱いだ殻の下から出てくるカニの甲羅はやわらかく、固まればより大きい甲羅となり、また身を詰め始めていきます。

浜名湖ワタリガニ 脱皮したてのカニを「ブク」と呼ぶ

漁師さんにお願いして、ブク(殻を脱いだばかりでやわらかい)のカニを指で押させていただきました。

「カンコウ(船の生簀)に一匹いたカニが、いつのまにか二匹になっていておどろいたよ」漁師さんは言います。
作業している間に、カニは脱皮して二匹になったように見えたのです。

カニは後ろ側から殻が割れ、後ずさりするように殻を脱ぎ、まるでカニの形のままの殻が残るといいます。

ブクのカニは身が詰っていないため、安く取引されていますが、殻を脱いだばかりのカニは甲羅まで食べられるほどやわらかいといいます。
浜名湖や遠州灘で育つカニは脱皮しながら育っているのです。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏港の漁師さん
雄踏港市場のお魚さん
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。



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