舞阪トラフグ漁 上りに船を向けて

カテゴリー │漁徳丸遠州灘トラフグ漁2012

舞阪トラフグ漁 上りに船を向けて

舞阪の冬の幸、全国に遠州灘トラフグのブランドを持つトラフグ漁
の実際を知りたい。伝えたい。
昨年に続き、舞阪港のトラフグ漁船、英治船長の漁徳丸に乗せて
いただき現場からレポートを行っています。

日の出操業の決まりを守るトラフグ船団は夜明けを待って底はえ
縄投入を行います。少しづつ青い夜が明けていきます。

旧暦の9月14日15日の開催を守る「舞阪大太鼓祭りこと岐佐神社
祭典」と同様、漁にも旧き伝統が守られているものがあります。

舞阪トラフグ漁 上りに船を向けて

岸から並行し、間隔をあけて何艘ものトラフグ船団が並びます。
この日の潮の流れに合わせて漁師さんは船を向けています。
漁師さんは西から東へ向うことを「上り」、東から西へは「下り」と呼
び、JRの列車などと反対に呼ぶのも、その昔は京都へ向うことを
上りといった。その旧き伝統を今も守っているのです。

舞阪トラフグ漁 上りに船を向けて

漁徳丸の一艘岸寄りに待機するのは僚船の「妙将丸」、将五さんと
邦夫さんの親子船、カツオ漁から沿岸の刺し網漁まで通年に活躍
するあの親子船です。
80歳を過ぎても海の男は健在、遠く船の上に立つのが見えています。

舞阪トラフグ漁 上りに船を向けて

望遠レンズを使わなければこれほどの距離で並行する僚船たちか
ら次々と投入のタイミングの無線が入ります。

海に出れば僚船は水揚げのライバル、お互いの健闘を祈りながら
日の出の瞬間を待つのです。

いよいよ底はえ縄の投入がはじまります。

※取材協力:漁徳丸英治船長



同じカテゴリー(漁徳丸遠州灘トラフグ漁2012)の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
舞阪トラフグ漁 上りに船を向けて
    コメント(0)