南浜名湖あそび隊！

舞阪漁港といえば漁師さんやセリ人さん、仲買さんと男の仕事場
という感じがしますが、なんと「女衆」が父ちゃんや兄ちゃんを
助けるのが舞阪女衆の心意気です。

舞阪自慢のシロコ（シラス）が水揚げされれば、港で待つ女衆が
船から受け取りすぐにセリ場に並べてゆく。その手際よいこと、
賑やかなことが舞阪の活気をあげているのです。

港のお母さんが舞阪名物手長エビ（アカザエビ）を捌いています。

「こうして脚なんか切っておくと料理が早いからね」

手長エビは味噌汁にするとうまいエビですから、「味噌汁にする
んですか」と聞いてみる。

「獲れたてはイセエビなんか問題じゃないよ、刺身だよ」と教え
てくれました。
尾の身は刺身にし、よい出汁が出る大きな頭は味噌汁にしてしま
う。これが舞阪のご馳走なのです。



料理屋さんならこの長い脚も飾りに必要ですが、家の味噌汁では
じゃまもの、質実剛健、うまくて熱いものをお父ちゃんやお兄ち
ゃんに食べさせる舞阪お母さんは仕事が早いのです。

港に行くたびに、「出刃」が欲しくなる。
魚を捌けてこそ、うまい魚は自分で下ろさなければいけません。

師匠は大勢の舞阪お母さん、出刃を手にいれたら入門することに
いたしましょう。

※取材協力：浜名漁協