舞阪港のご馳走魚 アナゴ 憎っくきギンアナゴ

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん

舞阪港のご馳走魚 アナゴ 憎っくきギンアナゴ

人は自分とあまりにも違う姿に恐怖を覚えるといいます。
それは脚があまりにも多い虫であったり、ヘビのように手脚がな
いものに対する恐怖です。

舞阪港のご馳走魚を紹介するのに、変な書き出しとなりましたが、
同じニュルニュルでも鰻やアナゴは別、鮨に天ぷらネタにと姿よ
り「味や香り」が先に立つのです。

黒いのは「アナゴ」です。
最近は小さなものをそのまま使うような大きなアナゴ丼などを見
る。みんな大好きなタレたっぷりのご馳走です。

舞阪港のご馳走魚 アナゴ 憎っくきギンアナゴ

こちらは「ギンアナゴ」でしょうか。

アナゴと違い、大切にはされませんが、骨の多いこのアナゴも舞
阪港のお母さんたちが作る家庭のお惣菜になる魚です。

じつはまだ春、初めて深夜の水揚げとなる刺し網漁に連れていっ
ていただいた千葉丸の船上にあがったギンアナゴに脅かされた。
2メートルほどもあるヘビのようなこれが足元に落ちて、飛びのい
て怯え、笑われたことがあるのです。

憎っくきギンアナゴ、寒中にお母さんたちはそのまま屋根の上に
放り投げ、何日か干してしまいます。
干しあがったら刻んで佃煮にしてしまうのです。
これをいただいたことがありますが、骨まで刻んだ佃煮はコリコ
リとうまい、冬の酒の肴となったのでした。

※取材協力:浜名漁協



同じカテゴリー(舞阪港市場のお魚さん)の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
舞阪港のご馳走魚 アナゴ 憎っくきギンアナゴ
    コメント(0)