南浜名湖あそび隊！

南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の夏はサイマキの季節、細巻（さいまき）とも呼ぶ浜名湖の天然クルマエビが育ちながら水揚げされています。浜名湖特産のガザミなどワタリガニなどと同様、エビも何度も脱皮しては大きく育ちます。

古来から浜名湖はサイマキ漁が盛んで、かつては遠浅の海に帆を持つ船を出す「うたせ網」という漁があったそうです。

船は帆で横すべりするように動かし船から砂底を搔く網付きの漁具を曳き、多くのエビを獲っていたといいます。



浜名湖の幸が集まる早朝の雄踏市場では競り前に漁師さんがエビを大きさ別に分ける作業をしています。
今年はやや成長が遅く、中マキと呼ばれるサイズが多く揚がっていましたが、今週からグッと大きくなってきています。

育ちながら水揚げされる様子を見るのも市場通いの楽しみです。



浜名湖の特産といえばアサリ、それ意外の幸も多くありますがサイマキを含め広くは知られていません。

浜名湖の漁のほとんどは伝統の小型定置網「角立て網（かくだてあみ）」で行われています。前日の午後に降ろした網に夜の潮で移動する魚やエビ・カニが入ります。

浜名湖は海とつながることで海の魚・エビ・カニが獲れる産地です。地産のエビ育つ夏、浜名湖特産のサイマキを召し上がってみてください。

これからが盛りとなるサイマキ、浜名湖最大に育つドウマン、そしてワタリガニ、季節替わりで揚がる浜名湖の小規模漁業の幸をお楽しみください。

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「海老仙　浜名湖遠州灘の魚介類・うなぎの販売」をご覧ください。

※取材協力：浜名漁協雄踏支所　海老仙　雄踏市場の漁師さん
※雄踏港市場のお魚さん