舞阪漁港トラフグ漁の将来を託す種苗買い付け2回目

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舞阪漁港トラフグ漁の将来を託す種苗買い付け2回目

南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪漁港は、全国に誇る遠州灘天然トラフグの産地です。

前回1月29日「静岡県で唯一 舞阪漁港トラフグ漁は育てる漁業に協力しています」で紹介しました栽培漁業の買い付けの第2回目が今日2月1日(木)に行われました。

前回に続き御前崎の静岡県温水利用研究センターの大井さん(写真右)、下田の国立研究開発法人水産研究・教育機構の鈴木さん(写真中)・大上(おおがみ 写真左)さんがやってきました。

舞阪漁港トラフグ漁の将来を託す種苗買い付け2回目

舞阪のトラフグ漁の将来を託す親トラフグの買い付けはトラフグ漁師さんの水揚げからはじまります。

買い付け日に洋上で水揚げした大きく健康なトラフグを丁寧に釣り上げ、活きのよいままに水揚げした漁師さんに三人は声をかけ、傷がなく健康なトラフグを目利きして買い付けの候補とします。

舞阪漁港トラフグ漁の将来を託す種苗買い付け2回目

候補となったトラフグは生け簀に運び、これから種苗施設で春までエサを食べさらに健康に育つように口などに大きな傷がないか、健康かなどを見定めて買い付けを決めています。

舞阪漁港トラフグ漁の将来を託す種苗買い付け2回目

静岡県で唯一種苗用のトラフグの買い付けに協力する舞阪の伝統は古く、大井さん・鈴木さん・大上さんの大先達が舞阪の漁師さん・仲買さん・漁協へ種苗生産へ協力を要請したことからはじまります。
毎年行われるこの伝統から産み育てられた7~10万匹もの稚フグの放流を成功させています。

育てた稚フグは7月に伊勢湾沖で放たれ、育ちながら潮に乗り三重・愛知・そして静岡県沖へやってきます。
そして今年の10月に解禁となる舞阪トラフグ漁の対象となるのです。

今日の買い付けは12匹、舞阪が将来を託す親フグは御前崎・下田へと運ばれていきます。
舞阪のトラフグ漁のため、広く三重・愛知・静岡県の他港の将来のための買い付けはまだ続き、種苗施設のみなさんの活躍が続きます。

舞阪漁港トラフグ漁の将来を託す種苗買い付け2回目

健康なトラフグはもちろん仲買さんの商売の対象、競りに先んじてトラフグの買い付けを許すのは将来を作ろうという協力体制によります。
来年も活発な競りが行えるよう、漁協と共に協力をしているのです。

※取材協力:浜名漁協・静岡県温水利用研究センター・国立研究開発法人水産研究・教育機構 
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