舞阪港 大蛇と呼ばれるハモの上アゴの秘密

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舞阪港 大蛇と呼ばれるハモの上アゴの秘密

南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の今切を越えて出漁する舞阪にまだ早い初夏に揚がる大蛇があります。

舞阪には関西から西で好まれる魚が多く揚がりますが、その一つが大蛇とも呼ばれるハモです。腕の中に美しく華を咲かせるハモは産地ではとても危険な魚のひとつです。

ハモの下アゴは普通に周囲に歯が生えていますが、驚くことに上アゴには真ん中に生えている。噛みついたら離さない猛魚のものすごさです。

舞阪港 大蛇と呼ばれるハモの上アゴの秘密

時に沖の網に入ったハモは船首デッキにあるカンコウ(カンコ=生け簀)に放たれ活漁として港にやってきます。

細いものでも恐ろしいハモですがこれほど太いものばかりとなれば「大蛇」と呼ばれるのもわかるでしょう。

大蛇たちは前進後退自在にうねり巻き付き、互いに噛みついてもいるのです。

舞阪港 大蛇と呼ばれるハモの上アゴの秘密

大蛇vs漁師、あれほどのアゴを持ち、噛みつき専門の大蛇ハモに立ち向かう漁師さんは専門の道具ハモバサミを手に、暴れ襲いかかろうとする大蛇の頭の後ろをはさんでは持ち上げ、大きさ別に分けていきます。

時に外れたハモが漁師さんのカッパズボンを噛むことがありますが、一瞬にして裂けるのを見かけます。

一年の最も高いハモの需要は6月の京都の祇園まつりにありますが、舞阪ではずっと早い時期にハシリのハモが揚がっています。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港共榮丸
舞阪・浜名湖魚図鑑
舞阪港のお魚さん
共榮丸一艘曳き底曳き漁



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