舞阪港裕丸タイ網漁 凱旋水揚げの港

カテゴリー │舞阪港市場のお魚さん

舞阪港裕丸タイ網漁 凱旋水揚げの港

南浜名湖は海の産地、2月に始まる新年度の漁はサヨリにはじまり3月から活マダイ・クロダイを獲るタイ網漁が春の勢いを運びます。

2013年3月20日に同行させていただいた舞阪港裕丸(ゆたかまる)のタイ網漁の様子をお伝えしています。

早暁に出漁し夜明けと共に網を降ろした裕丸は数度の網でカンコウ(生け簀)に満ちたマダイ・クロダイなどの活魚、チダイやホウボウなどを氷締めして舞阪に凱旋します。舞阪は産地市場、ほぼ昼に船は水揚げをはじめます。

舞阪港裕丸タイ網漁 凱旋水揚げの港

舞阪港は大きく二つの市場が連なり、海から戻って手前がシラスの水揚げ場、奥が活魚・鮮魚の市場、船は市場競り場に横付けします。

マダイ・クロダイなど活魚を積む船の競りは活きの良さを保つため船の真横で競りが行われます。

舞阪港裕丸タイ網漁 凱旋水揚げの港

船が着けば浜名漁協の札読み(競り人)さんが「活かしから行くよ」と仲買さんを呼び集め、船上ではデッキに口を開けるカンコウ(生け簀)から水飛沫をあげるマダイやクロダイを大ダモですくいあげます。

舞阪港裕丸タイ網漁 凱旋水揚げの港

カンコウの海から選別タライにあけられた魚は魚種大きさに分けられて水揚げ用に海水を満たした大ダルへ。

計量を経て活魚は落札した仲買さんの生け簀へと放たれます。

舞阪港裕丸タイ網漁 凱旋水揚げの港

活かしこと活魚の競りが終われば乗り子(乗り組む漁師さん)は氷締めして運んだ鮮魚の選別にかかります。

港に備えられた選別台の上にあけられた魚を魚種・大きさ別に籠に入れて競り場へと並べます。

舞阪港裕丸タイ網漁 凱旋水揚げの港

氷締めされる魚はさまざま、これはマダイに似ていますがエラに真っ赤な挿し色を持つ春のチダイです。

春の色を持つタイが舞阪に春を呼び込みます。

舞阪港裕丸タイ網漁 凱旋水揚げの港

漁師さんの仕事は明日に備えて氷を積み、網を整え、船上や漁具を隅々まで洗い清め整えて終わります。

舞阪のシラス漁・タイ網漁・タチアジ漁などは二艘の船で一枚の網を曳く二艘曳きで行われています。
舞阪港内には力を合わせて網を曳く同じ名を持つ二艘が並んで舫われています。

網を巻いた船を本船、網の曳き綱(つな)を曳く船を綱船(つなぶね)と呼びますが、今後シラス漁が解禁となれば本船はシラス網を、綱船はタイ網を巻き、どちらの漁にも備えることがあります。

漁模様によって狙いを変えて働く舞阪の漁師さん、3月21日にはシラス漁が解禁されさらに活躍を広げていきます。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港裕丸
タイ網漁遠州灘の裕丸
舞阪港のお魚さん
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。
Facebookでも紹介しています。



同じカテゴリー(舞阪港市場のお魚さん)の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
舞阪港裕丸タイ網漁 凱旋水揚げの港
    コメント(0)